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覚醒者~特別ランクの私は恋愛の好きが分からない!~  作者: 琴葉 悠(琴葉悠)
子だくさんな家族~ただし、旦那一人に子一人だけど~
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ネオンの悩み~自己都合の欲と犠牲者~

カナタはレイジの検診を受けにネオンの所に訪れていた。

だが、ある日ネオンはやつれていて──



「びぇええええ!」

「痛かったねー、ごめんねー」

 泣くレイジをカナタは抱きしめ、頭を撫でた。

「ちっくん頑張ったレイジにはご褒美あげないとねー? 何が欲しい?」

「ひっく……ぷにっこのすいぞくかんセット」

「アルビオンー‼‼」

「了解した」

 空間転移してアルビオンはどこかに移動し、そして戻ってくると何かを抱えていた。

「すいぞくかんせっと!」

「おうちで遊ぼうね?」

「うん!」





「すいーすいー♩」

「あ、それ買ってもらったんだ」

「うん! にっには?」

「絵本だよ、読む?」

「うん!」

 仲睦まじい異父兄弟を見つめるカナタ。

「仲いいのは良きこと」

 と呟く。





 後日、検診にレイジとアルビオンと共に行くとげっそりしたネオンが居た。

「ネオンさん、どうしたんですか?」

「いえ、ちょっととある患者さんの件で本当によかったか悩んでいるんです……」

「ネオン、良かったら話してみろ」

「……そうですね、ではレイジくんの検査から、はーいばんざーい」

「ざーい」

 検診を進め、ネオンは休憩を取り、代わりの医者と交代する。


「どうしたんだ、お前が悩むなんてロクな事がなかったのだろう」

「その通りです」

 ネオンはぽつりぽつりと話出した。



 不妊治療をしたいという患者夫婦がいた。

 女性の方はネオンの能力での治療を望んでいたが、男性側がそれを拒否。

 普通の不妊治療では妊娠できないと言われて来たのにどうしてと女性と言い争いに。

 原因は両方にあるが、主に男性側にあるらしく積極的に関わってくれないとどうしようもないのに、絶対嫌だと言い出す始末。

 何がそんなに彼を嫌だと言わせるのか分からずネオンは戸惑っていた。



「あー、じゃあその夫婦呼んで」

「え?」

「理由が知りたいんでしょう?」

「はい……」



 ネオンは固定電話を使い、患者に電話をした。


 そして一週間後、深刻そうな顔をしてる女性と、ふてくされた顔の男性がやってきた。

 それを見たカナタは一言。

「奥さん、この男といると幸せになれませんよ」

「え?」

「この男浮気してます、妊娠させれないのをいいことに」

 女性は驚いた顔をして男を見る。

「で、でたらめを言うな!」

「ハイこれ、証拠──」

 と、写真を見せる。

 男の顔は真っ青だった。

「毎日常習的に残業って言って浮気してんだもん、この男。別れた方がいいよ、弁護士紹介するよ?」

「……」

「子ども、欲しいんでしょう?」

 戸惑う女性にカナタは言う。

 すると女性は真剣な表情になり。

「はい、離婚します」

「ちょ、ちょっとお前待ってくれ!」

「はいはーい、弁護士のスギタです。ご用件は?」

 その場に現れた弁護士に、女性は言った。

「夫が不倫で浮気をしたことが原因での離婚を」

「かしこまりましたー!」

 女性ににこやかな微笑みを浮かべていた弁護士は男に向き直って言った。

「今後のやりとりは私を通して下さい」

 目が笑って居なかった。

 そして浮気男の首根っこを掴み、カナタが言う。

「この男追い出すか、家出るかの準備しておきなー」

「私の実家の持ち家なので、追い出します!」

「だってよ」

「そ、そんな。お、お前、俺が居なくなったら……」

「私だって働いています、それに給料も貴方よりはいいわ! 困ることなんて一つもありません!」


「この件は貴方のご両親にも報告させていただきますからね!」


 そう言われ、男はがくりと項垂れた。

「自業自得だよ」

 カナタはそう吐き捨てた。

「そうだな」

 ジュラスはそれに同意した。





 その後、女性は男と離婚、一年後、新しい夫と共に治療を受け、自然妊娠できるようになり、子どもに恵まれ幸せになる。

 一方男は浮気相手達にも見捨てられ、慰謝料を大量にとられ、会社にも居られなくなり実家を頼ろうとしたが「この恥知らずめ!」と追い出され、行方知れずとなったらしい。





「パートナーを大事にできなきゃ終わりよね」

 カナタは子ども達の相手をしながら言う。

「そうだな」

 アルビオンが言うと、カナタは口を開いた。

「私は貴方達(パートナー)を大事にできているかな」

「できているとも」

 ディオンが答える。

「そうなのいかなー? 自分じゃあんまり実感わかない」

「君はそう言う性質なのだろう」

 アルビオンが言う。

「そうかなー……」


「カナター! 新規のガチャで俺好みのキャラが来たんだー! 回してくれー‼」

「月に一回は必ずあるわねこれ」

 カナタは少しげんなりした様子でマリのクリエイフォンのガチャを回す。

「虹来たー!」

「すり抜けもあるかもよ?」

「いや、ない……よっしゃ来たー! 虹回転が止まらねぇ、よっしゃー‼‼」

 カナタはガチャで新規キャラ全てを凸し終えてから、マリにクリエイフォンを返して言う。

「こういうのも夫婦のやりとりなのか?」

「いや、これは違うと思うぞ」

「多分マリちゃん限定ー」

 サリとレンが呆れた顔で早速育成し出してるマリを見る。

「後で締めるか」

「そうするか」

 ディオンとアルビオンがマリを見て、そう呟いていた。


 カナタと子ども達が寝付いた後、マリはディオンとアルビオンによって盛大に締められていた。

 が、助ける者はいなかった。





「あれー? マリがなんかぐったりしてるけどどうしたの?」

 カナタが気づいて聞く。

「ほんとうだ、マリ父さんどうしたんだろ?」

「マリパパどうしたの?」

 子ども達も首をかしげる。

「気にするな、ちょっと昨日語り合っただけだ」

「そうだ、気にするな」

 ディオンとアルビオンがそしらぬ顔で言う。

「いや、語り合っただけで……ああなる?」

「大丈夫だ、語り合っただけだ」

「そうそう、語り合っただけ」

 レンとサリも加わる。

「……ならそうなんだろうね」

 カナタは納得する。

「アサヒ、レイジ、今日はどうしたい?」

「公園行きたい」

「こうえん!」

「僕空いてるから行こうか?」

「私も今日は空いているから行こうか」

 レオンとジュラスが声をかけて来た。

「うん、お願い。二人とも、遊んでいる時公園の外には出ちゃ駄目よ」

「うん!」

「うん!」

「よし、行こうか」

 カナタは二人を抱えて空間転移し、いつもの公園に来た。

 ジュラスとレオンもやってくる。

 遊ぶ子ども達を、三人は微笑ましく見つめていた──







夫婦とは互いを思いやらないと駄目ですね。

浮気なんてもっての他。

カナタ達は家族として互いに思いやっています、そうして家族をやっているんですから。


ここまで読んでくださり有り難うございました。

次回も読んでくださると嬉しいです。

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