二年になり~彼らの思い~
二年生になったカナタ。
そんなカナタの元に一年のある人物達がやってくる──
カナタが二年生になり、四月を終える頃。
「お、おい。カナタ! 一年のな、何かこえぇのがお前に話しがあるって!!」
「んあ?」
同級生の男子がおびえた表情で、新入生を指さす。背の高い筋肉質な男子の後ろには小柄な女子と、背の高い女子、少し内気そうな小柄な少女がいた。
「あー……」
それを見たカナタは遠い目をした。
「「「「何で先輩私達(僕/俺)に話してくれなかったんですか!!」」」」
「いや、しゃべらんでもよいでしょ」
カナタは中学の後輩達に呆れたように言った。
「ヒカリはカズと仲良くやってればいいし、タカネとフミカは仲良くやってればいいでしょう」
「先輩……もしかして私達を気遣って……」
「未だ同性同士の結婚に反対する輩がいるんだ、後ろ盾として覚醒者の私が切り札としていていいでしょう」
「「か、カナタせんぱい~~!!」」
背の高い筋肉質の男子──ヒカリと、凜々しい表情をしていた背の高い女子──タカネがカナタに抱きつく。
「ぐぇっ」
「カナタ先輩のそう言うところ大好きだよ~~!!」
「私もです~~!!」
「おい、カズにフミカ! テメェらの恋人の首に縄つけとけ! 私が絞められてる! 地味に苦しい!!」
「ヒカリちゃん、やめよう?」
「タカネさん、おさえて、おさえて」
若き恋人達の様子を見て、解放されたカナタはふふっと笑った。
「そういえば、アイカ先輩は?」
「相変わらず!! 先週もやらかしたから今口聞かない期間だよ」
「ああ……」
「カナタ先輩、アイカ先輩とは付き合いたくないんですよね」
「あいつとは絶対嫌!! 不倫とか色々トラブルもってくるような輩と誰が結婚したい?!」
カナタがそう言い切ると、後輩達は遠い目をして頷いた。
「──だ、そうですよ。アイカ先輩」
「ぞんなああああああ!!」
喫茶店のテーブルに突っ伏してアイカは号泣していた。
隣にいるマヤは呆れた表情でアイカの頭を叩いた。
「分かったら、もう少しどうにかしなさいよね」
「むりぃ!!」
「じゃ、諦めなさい」
「う゛わぁああん!!」
好きだから振り向いて欲しい。
好きだから側にいて欲しい。
でも、貴方は側にいてくれないし、振り向いてくれなくなった。
だから問題を起こしてしまう。
本当は側にいて、安らぎの時間を与えたいでも──
私達の側にいるのに、遠く離れた場所に行ってしまった友達。
貴方の幸せを願うから、貴方の平穏を守ります。
貴方を傷つけるものなど、この世からいなくなればいいのにでも──
味方のいなかった私達の味方でした。
理解者がいない私達の味方でした。
恋など知らないなんて言っているけど。
それでも、他人の恋を守る事に必死でしたね。
私達だけではどうにもならないとき、助けてくれましたね。
だから私達も助けてあげたいでも──
私達は、貴方を守って、一緒に歩むことができないのです。
パートナーとして選んだのが同性の後輩達ですね。
まだパートナーにというか結婚モドキができませんが。
そして、アイカは変わらずカナタに口聞いてもらえない期間になってます。
ここまで読んでくださり有り難うございました。
次回も読んでくださると嬉しいです。




