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覚醒者~特別ランクの私は恋愛の好きが分からない!~  作者: 琴葉 悠(琴葉悠)
え、覚醒者になったら人権ある意味無し⁈ ふざけんなー‼
21/73

瞬殺対戦!?

カナタを賭けた決闘当日、カナタはぽかんとしていた。

そして試合が始まるとこちらの一方的な瞬殺試合の連続で──




 手合わせ基、決闘当日──

 レインが展開した謎の闘技場のような空間でカナタはぽかんとしてた。

 ジュラス達も、初めて見る能力なのか当たりを見渡していた。


「さぁて、存分に暴れて結構よー。ルールは簡単、戦闘不能になったら負け、負けを認めたら負け以上」


 レインはそう述べる。


「勝ち抜き戦ではないのか?」

「いや、勝ち抜きじゃないよー」

「そうか」


 レインの言葉にアルビオンとディオンはどこか不満そうだった。


──もしかして、一人で全員と戦いたかった?──

──いや、それはないか──


 なんとなくだが、この面倒な事をさっさと終わらせたい理由が二人にはあるのかなと思うだけにカナタはとどめた。



「では、本部からはディオン、東部支部から──」

「向こうの名乗りはいらん」

 ディオンはそう言って刀を手に取った。

「知らなくていい事だ」

「私を舐めおって──?!」

 最後まで言う前に、ディオンは対戦相手の向こう側に移動しており、同時に相手は倒れて動かなくなった。

 レインが駆けつける。

「はい、戦闘不能確定! 勝者ディオン!」

 レインはさも当然のように宣言した。





 それから怒濤の展開というべきか。

 当然の結果というべきか。

 カナタ以外の全員は一瞬で勝利したのだ。

 アルビオンも一閃で相手を倒し、ジュラスは電撃で戦闘不能にし、レオンは炎で戦闘不能にし、キリヒトはロボットで捕まえて実験しようとしたところで相手が即座にギブアップし、マリは光線で相手を一瞬で焼き焦げにして戦闘不能にし、サリはアルビオン同様大刀で一閃して相手を倒し、レンは急に筋肉質になったと思うと相手を殴って場外に飛ばして勝利した。





「~~!! どういうことですの?! どういうことですの?!」

「だから、カナタちゃんを無理矢理引き抜こうっていうのはこういうことなの? 棄権してもいいけど?」

 レインは同じ事が続いた為、面倒くさそうに言っていた。


 カナタも何か色々と面倒くさくなった。


「──私が勝利したら引き抜き、今までのは前座ですわ」

 ロゼシアの言葉に、ディオン達は信じられないものを見るような目をした。


「そこまでして引き抜きたいのか」

「ふざけるな」

「ふざけるのも大概にしてもらいたい」

「面倒くさいのはゴウだけで十分だよ!」

「ねぇ、あの女分解しちゃだめ?」

「はぁ?! ふざけんな!!」

「マリちゃん落ち着いて」

「マリ、気持ちは分かったから落ち着け」


 ディオン達は皆頭にきたようだったが──一番頭にきていたのが他でもないカナタだと気づき口を閉ざし始めた。


「……支部長さん、さっさとあがんな」


 カナタは舞台の上に立ち、じろりと睨み付ける。

 ロゼリアはカナタの表情に一瞬動じたようだが、すぐさま決戦の舞台へと上る。


「じゃあ行くよ、カナタちゃん対ロゼリア支部長──開始!」


 ごきゃぁ!!


 開始と同時にロゼリアの端正な顔に、カナタの拳がめり込んだ。


 ロゼリアは勢いよく吹っ飛ぶ。


 カナタは無言無表情で、吹っ飛んだロゼリアを掴むと、そのまま再度。


 ごきゃ!

 ばき!

 めきゃ!


「あああああ!! 顔は、顔はひゃめでぐだざいまじ!!」

「うるせぇ、私の仲間馬鹿にしたんだ、誰が許すか」


 カナタはロゼリアが負けを認めるまで殴り続けた。

 約十秒ほど。





 ロゼリアは担架で救護室に運ばれていった。

「金輪際私を引き抜く真似はすんな! というより仲間馬鹿にする事すんなぼけぇ!」

 救護室に運ばれるロゼリアに向かってカナタはそう吐き捨てた。

「カナタ」

「ん……? ディオンさん、なん──」

「手を見せろ」

 手を隠す仕草をしているカナタにディオンがそう言うと、カナタは渋々手を見せた。


 手はロゼリアの血とは別の血──カナタの血でも赤くなり、そして腫れあがっていた。


「防護しないで殴ったな?」

「……」

 視線をそらすカナタにディオンははぁと息を吐いた。


「……一応、人の顔殴るからさ、自分だけ防護するのは……」

 カナタは気まずそうに言った。

「そこは防護していいんだ、カナタ」

 アルビオンも混じりカナタの手を見る。

「おい、大丈夫かその手」

「だ、大丈夫じゃないよな?」

「僕が治療したげようか~?」

「おい、その手でゲームできんのか?」

「マリちゃん……」

「サリ、放っておけ、後で後悔するのはマリだ」


「治療をするから離れろ」

 ディオンがそう言うと、皆離れた。


 ディオンはカナタの手を撫でると、痕跡は跡形もなく消え、綺麗な手に戻っていた。

「……なんか、ごめんなさい」

「謝るくらいなら無理をするな」

 ディオンはカナタの手を握ってそう言った。





「まぁ、これでカナタちゃん引き抜こうとかもう思わないでしょう」

 後始末が終わったレインは所長室で皆にそう伝えた。

 しかし、カナタはどこかげんなりした表情を浮かべていた。

「……カナタちゃん、どうしたの?」

「いや、それがない気がして……」

「ははは、そんな──」

 レインは突如黙り、そしてしばらくして眉をひそめた。

「レインさん、どったの?」

 サリがレインに問いかける。

「あの支部長さん、ますます引き抜きたいと抜かしてるから誰か止めてくれって言ってきてる」

 レインの言葉に一瞬所長室を沈黙が包む。


「「「「「はぁ?!」」」」」


「うわー!! 嫌な予感あたったー!!」

「もういいわ、私が物理で説得してくる。ここまでやったのにこれなら我慢ができるか」

 レインが立ち上がる。

「レイン、お前が行くなら俺もいくが」

「私もだ」

「私も行こう」

「僕も行く」

「僕も行くよ、サンプルたくさんだね!」

「俺も行ってやる、ふざけんなよマジで」

「俺も行く~~!」

「俺も行こう」


「アンタらは来るな! 被害は最小限に抑えたいの!」


 レインはそう言って姿を消した。


「大丈夫かなぁ、レインさん……」

「安心しろ、レインがああなったらどうにでもなる」

「それより君は帰って休むといい」

「あ、うんじゃあ……」


 ディオンとアルビオンの二人に言われたのでカナタは帰る事にした。





 後日、ドミニオンの東部支部長が交代したとの話と、元東部支部長は前線部に飛ばされたとの話をカナタは聞かされ、卒倒することとなった──







瞬殺試合の連続でしたが、カナタがぷっつんしましたね。

一方的に顔を殴りまくりました。

それでもカナタが欲しいと言い出した支部長、何かに目覚めた?


ここまで読んでくださり有り難うございました。

次回も読んでくださると嬉しいです。

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