襲撃事件再来
リヴンの三人組はカナタと組むと殺し厳禁なのが気になっていた。
そんな話をしていると、仇である「レイヴン」──「カラス」の情報をレインに与えられる。
「お前達も似たような事が?」
「うん、そうだよ」
「ああ、そうだよジュラス」
リヴン出身の三人は、会議室で話し合った。
三人とも、カナタとは一度以上組んで、仕事をさせられている。
仕事時共通していることは。
カナタには殺しはさせない。
カナタにそれに近い現場を見せない。
と言う事だった。
カナタと組むときはレインから徹底した「殺しは禁止、やったらわかるよね?」と言われる程だった。
「精神構造が、覚醒者と違いすぎてるんだよ多分」
「レインも言っていたな」
「じゃあ、なんで仕事させるんだよって話なんだけどさ」
「だよねー」
キリヒトは不満げに同意し、全員が首を振る。
「理由知りたい?」
「「「?!?!」」」
突如会議室に姿を現したレインに三人とも警戒する。
「教えてあげてもいいんだけども、それどころじゃないのよね、今」
「何が起きた?」
「『レイヴン』共が各地で行動を開始した」
「「「!!」」」
レインの言葉に、二人は驚愕の表情を浮かべ、キリヒトはにたりと笑った。
「で、僕らに何をして欲しいんだい?」
「『カラス』を倒すか捕まえるかして欲しい」
「殺すのはだめなのかい?」
「あんな奴殺すだけで償わせちゃだめよ」
レインがないないと手を振る。
「わかったら、この地点へ」
レインが空中モニターに映し出した地点とその座標を見せる。
「いくぞ」
「わかってる」
「行こうか」
三人が姿を消したのを見て、レインはふぅと息を吐いた。
「さて、私も所長室に戻るか、こっちにも来るだろうし」
そう言ってレインも姿を消した。
ジュラス達が、目標地点へと転移を完了するとそこには人を融合させた不気味な怪物達と、黒髪の男がいた。
「「「カラス!!」」」
「ん? なんだ、リヴンの生き残りか……私の目当ては違うのだがな」
男──カラスはそう言うと、手を振り下ろした。
頭上から無数の刃が落ちてきた。
「なめてんの?」
キリヒトが不機嫌そうに、シールドを張り、それを防いだ。
「ほぉ、目当てではないが、時間稼ぎ程度にはなるな」
「ふざけるな!」
「殺す!」
「死ぬよりも苦しめてやるよ!」
『──という訳です現状』
「という訳じゃないですよね?!」
レイヴンが各地で襲撃活動をしている状況を聞かされたカナタはレインに対して声を張り上げる。
「どうして私には後で連絡が──」
『ちょっとね、色々立て込んでてあーもううざい!』
「……あの、もしかしてドミニオンも襲撃されてる?!」
『正解、でもカナタちゃんはこっちに来ないで欲しいのよ』
「どうしてですか?!」
『レイヴンの親玉、というかカラスの野郎がヤバい。だから、まだ間に合うかはわからないけど、カラスのところに行ってる三人と合流して、カラスをその場で止めて』
「わ、わかりましたよ!」
カナタはそう言うと、頭の中に飛び込んできた場所へと転移した。
転移した先では──
倒れ伏している、三人の姿があった。
「ジュラス! レオン! キリヒト!」
カナタは近くに倒れているレオンに駆け寄った。
「大丈夫?! しっかりして!!」
「カナタ……にげ……」
「え?」
「ようやく見つけたぞ」
カナタはぞわりとする感覚を感じて大鎌で何かをはじいた。
「気配を感じて反応する速度も良いな、あの御方が選んだ雌だ」
「何のことだかわからないけど……」
カナタは大鎌を構えて、背後にいた男を睨み付けた。
「気に入らないからぶちのめす!」
そう言うと、カナタは先にジュラス達に攻撃が行かない様にシールドを張り、そのまま大鎌で突っ込んだ。
ガキン!
素手で男がはじくが臆することなくカナタは大鎌を振り下ろす。
ガキン!
ガキン!
音が鳴り響く。
カナタは無我夢中でただ、男の攻撃を防いでいた。
男は倒れているジュラス達にとどめを刺そうとしていることがわかったからだ。
それを防ぐために大鎌を振り下ろし、攻撃を相殺する。
今のカナタにはそれしかできなかった──
リヴン組絶体絶命のピンチ状態。
それをなんとか防いでいるカナタも結構ピンチ、一体どうなる⁈
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