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覚醒者~特別ランクの私は恋愛の好きが分からない!~  作者: 琴葉 悠(琴葉悠)
え、覚醒者になったら人権ある意味無し⁈ ふざけんなー‼
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VS炎使いの覚醒者&戦闘型ロボットウルフ

液体の容器だらけの場所を行くと人の気配を感じ取ったカナタは先手必勝を試みる。

先手をとったが、相手はカナタの格好に慌てふためいていて──




「……うわぁ、なんじゃここは」

 何かわからない液体の容器だらけの空間を進んでいく。

 相変わらず道が分からないのでマッピング機能を使いながら道を順番に潰していく。

「……どんなことやってるんだよここ」

 部屋に入ると実験器具などが置いてあり、ちょっと調べていると、ここは薬品関係を開発しているエリアというのが分かった。

「……ここの奥にまた誰かいる可能性があるんだろうなぁ」

 先ほど戦った変態じみた行動をしてきた相手を思い出す。

「よし、先手必勝で潰すか」

 カナタはそう決めると道を進んでいった。


 迷路のような構造のエリアの大半を移動して、ようやく次のエリアの入り口らしき場所にたどり着く。

 フェイクキーで開けるとローブを羽織った人物が立っていた。

 記憶通りなら、レイヴン関係者を襲っていた人物だ。

「よく来た――」

「おっらああああああああああああ!! 変態の仲間は死ねぇ!!」

 その人物が言葉を言い切る前にハンマーでカナタは殴り飛ばそうとした。

「うわ?! ちょ、ちょっと待った!! なんでいきなり攻撃するんだ!! ――って何だその恰好!?」

 攻撃を避けたその人物はフードをより深くかぶって、カナタを指さす。

「お前の前の門番に服破かれたんだよ!! 踏んで!! とかぺろぺろしたい!! とか正直きもくてたまらなかったわ!!」

「……アサギリの奴、後で全員で〆てやる」

 ローブで身を包んだ人物はそういうとスーツの上のようなものとズボンを取り出してカナタに投げた。

「着ろよ、別に変な仕掛けはしてないから」

「……いらん!!」

 カナタは床に服をたたきつけた。

「何だよお前!! 敵からの施しは受けないタイプか?!」

「お前が変態じゃないって証拠がない!! だから着る気になれん!! 私はこのまま戦う!!」

 カナタがそういうとローブで身を包んだ人物は、頭を抱えた。

「くそう、アサギリの奴なんてことしてくれたんだ!! 僕はあいつと違って変態じゃない!!」

「うるせぇ、こっちはさっさと仕事終わらせて報告して、家かえって風呂入って寝るんだ!! さっさと倒されろ!!」

「だったらそのぶ、ブラ丸見えで、スパッツと穴だらけの黒タイツの恰好どうにかしろよ!!」

 ローブの人物は叫ぶが、色々と頭にきているカナタには届かない。

「別にいいだろう恰好なんか!! 文句言うなら下着姿でやるぞ!!」

「わー!! なんなんだ!! ドミニオンの人材ってどういう風になってるんだよ本当!!」

「知るかボケ!!」

 カナタは突貫し、ハンマーを振りかざすが、ローブの人物はローブを脱ぎ捨て、手に炎を纏わせて殴りかかってきた。

「氷の次は炎かよ!!」

「言っとくけど、僕はアサギリより強いからね!! 火傷して大変なことになりたくなかったら帰りなよ!!」

「くっそ……?!」

 ドクンと心臓が再び大きく脈打った。


――炎耐性解放、熱耐性解放――


「……またさっきのか……本当なんなん?」

 カナタは少し戸惑いながらもハンマーを持つ。

「多分大丈夫になったってことだろう!!」

 そう言って、距離を取っていたローブを纏っていた人物――青年に突貫していく。

 青年は炎の柱と壁を出すが、炎に対して耐性を持ったカナタにはそれは無効だった。

 カナタはハンマーで炎の壁を吹き飛ばし、青年をハンマーでぶん殴ろうとする。

 と、どすっと重い感触が腹に伝わり吹き飛ばされる。

「うちの会社で作られた狼型戦闘ロボット「ウルフ」さ!!」

 青年は自慢げに言う。

 複数匹いるので、それらも相手をしながら戦わなければいけないということにカナタは気づかされた。

 腹を抑え、うめき声を上げながら立ち上がる。

「Sランクまでなら戦闘対応が可能な代物だ!」

 青年はそう言ってウルフ達に指示を出しながら、拳に何かをはめた。

 カナタは大急ぎでその場から離れた、その場に大穴が開いたのだ。

「早く降参して家に戻るんだね!! レイヴンには容赦しないけど、無関係な君だから言ってるんだ?!」

「げほ……ご心配、ありがとうよ、でもなぁ」


「どうしようもなくて頼まれた仕事から逃げるのは私のプライドに反するんだよ」


 カナタは二丁拳銃に武器を変更させた。

「いくよ」

「……警告はしたからな!!」

 ウルフ達が襲ってくる。

 カナタはウルフたちを避けながら銃弾で、ウルフたちの体に少しずつダメージを与えていく。

 一気に近寄ってきたウルフは銃で殴りつけ、脚で蹴り飛ばした。


 大穴開ける衝撃波からも避けつつ、カナタは青年に近づいていく。

「ガード!!」

 青年は危機感を抱き、ウルフたちに自分の身を守るように指示した。

 ウルフたちは護衛モードに変化する。

「この瞬間待ってた!!」

 カナタの背後に凄まじい数の赤い剣が出現する。

「な?!」

「オラぁ!! 数の暴力喰らえ!!」

 ウルフたちめがけて攻撃をする。


 バキバキバキバキバキバキ!!


 破損する音が部屋中に響き、ウルフたちは剣によって完全に破壊された。

「な!?」

 焦る青年に、カナタは一気に近寄ると、拳にアームカバーのようなものを装着させて渾身の力で殴り飛ばした。

「がっ!?」

 青年は吹っ飛び、壁にぶつかりずり落ちる。

「おい、次の扉は何処だ!!」

 エリアの入り口がないことに今更気づいたカナタは青年の首の布を掴み、揺さぶる。

「……ドミニオンの目的はなんなんだ?」

「……あんた達がレイヴンの関係者だったり、だった連中を襲っているのが分かったからその理由の調査だよ」

「……レイヴンに壊された国の名前、知っているかい?」

 青年は問いかけた。

「たしかリヴン――アレ? ちょっと待って、リヴン?」

 会社の名前と、滅ぼされた国の名前が一致しているのにカナタはこの時ようやく気付いた。

「……僕らはリヴンの生き残りだよ」

「つまり、復讐?」

「それ以外に何がある? 分かったら――」

「じゃあ、何で無関係な人も襲った?」

「……なんのことだい?」

 青年の言葉に少しカチンと来たカナタは彼を揺さぶりながら言う。

「お前んところの機械が!! 無関係な人も襲ってるの!! 復讐するなら関係者だけにしやがれって話だよ!!」

「――知らない、僕は知らない」

 青年は驚きの表情をしている。

「……どうやら、もう少し調べないとだめみたいだな」

「……」

 カナタの真剣そうな表情を見て、青年は何を思ったのか、時計のようなものをいじった。

「ん? まだやる――」

 扉が出現した。

「……」

 カナタはあっけにとられ、ぽかんとする。

 青年から手を離し、青年は床に座り込んだ。

「行きなよ」

 青年は指さして言う。

「いいの?」

「……言っておくけど、次のエリアにいる幹部――キリヒトは僕の様に甘くはないよ。Sクラスは珍しいから、負けたら実験台にされるかもしれない」

「なんだ、勝てばいいだけの話だろ?」

「僕より強い」

「……まぁ、やるだけやってみるさ」

 カナタはそう言ってハンマーを仕舞い、先に進もうとした。

「あ、そういや、アンタ名前は……その前に私の名前も教えとかないとね、私はカナタ、カナタ・アオイ」

「……レオン・グローブ」

「レオンね。じゃ仕事終わったらまた会おうじゃないか」

 カナタはそう言って奥の扉へと姿を消した。





 一人になったレオンはずるりと、その場に倒れた。

「っ~~!! 今まで戦ったSクラスの連中と桁が違うぞあの子!!」

 腹を抑えて蹲る。

「……ああ、でも本当ここで引き返してほしかった……キリヒトは無関係でも戦うことになったら容赦しないから……」

 悔しそうに顔をゆがませる。

「ああ、もっと僕が強かったら、彼女をここで引き止めれたのになぁ、先に行かせずに済んだのになぁ」

 歯痒そうに言う。

「あんな、かわいい子が、実験台にされるのだけは見たくないよ……」

 レオンはそう呟いた。

「……負けたのか?」

 前のエリアからゴウがやってきた。

「……ゴウ話がある」

 レオンは立ち上がってゴウを見た。

「何だ?」

 ばき、とゴウの顔面をレオンは殴った。

「お前の所為で僕ら変態の仲間扱いされたんだからな!! どうしてくれるんだよ!!」

「変態?! 馬鹿な私は紳士らしく対応したつもりだぞ!!」

「嘘つけこの変態!!」

 二人の殴り合いが始まった、止めるものはまだ来ない。






最期はカナタの数の暴力勝ちでした。

そしてかたくなに服を渡されても着ないカナタ、大丈夫なのか?

ラストではその事でゴウとレオンが喧嘩をしています、まだ体力あったようで。


ここまで読んでくださり有り難うございました。

次回も読んでくださると嬉しいです。

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