08/17
初めて123大賞4に応募しました。突拍子もない文章ですがよろしくお願いします。
08/17(日) 天気:快晴
昨日の雨が嘘みたいに今日の天気は澄み渡る青空が広がり、雲一つない快晴だった。 この天気ならば食料探しのはうってつけだが、まだ食料はたんまりある。 一昨日獲ったバーバリアンオークの肉はまだ一か月分は残っている・・・・はずだ。 野菜もまだ残ってるしならばと俺は寝間着を脱いで洗濯し、干してからバッグと武器をもって出かけることにした。
一応相棒のハクを探したがどこにもいない。 相棒の割には自由奔放なのが玉に瑕だ。 仕方なく俺は玄関でハクに出かけることを言ってから玄関をでた。
鍵をかけて、駐車場に留めてあるピックアップトラックなるものに乗ろうと近くまで行くと、後ろの荷台でハクが寝そべっていた。 どうやら俺が準備しているときに出かけることを察知して乗り込んで待ち伏せていたようだ。 変なところで勘が鋭いのだがこいつ・・・・・。
ともかく俺と一匹は車に乗って都心へと走っていく。 大きな街道を走っていくとあちらこちらに自動車やトラックが残っている。 しかも見たこともない植物が絡まっている。 一度引っこ抜いたことがあるけど、2~3日したら元の状態に戻ってしまう。 おまけに葉っぱのところに口がありそこから種を発射してくる。 しかもコンクリに小さな穴をあけるほどの威力で・・・・・。 殺傷能力高くないか?!と思ったもんだ。
しばらく車を運転して2時間近くがたっただろう。 生まれ育った場所ではあんまし見なかった高い建物が見えてきた。 ここも昔はたくさんの人がいたのだが、今では木や蔦といったさまざまな植物と混ざり合って廃墟のようないでたちである。
ここに来たのは素材や使えそうなものを探すために来た。 とはいっても食糧はもうだめだけど・・・・・。
車を道路わきに寄せて下車。 左を向くと大きな歓楽街の入り口が出てくる、昔は映画を見るためにここまで来たものだ。 今では開店休業状態であるが映画を一人でひっそり見ることができる。 何故かって? 一度試したことがあるからだ。
おっとこれ以上はまずいかな? とりあえず俺はバッグを下ろして投擲用のナイフを数本と二兆の拳銃、そして小太刀[雷切]を腰に差して探索に出かけた。
一方のハクはと言えば、ついて車から降りた瞬間にどこかにふらっと行ってしまった。 本当に自由すぎませんかねぇ、相棒様よぉ~。
仕方なく、俺はお店に入り使えそうなものを探していく。 缶詰やパチンコ玉、植物を一部採取していく。 いくら武器があったとしても材料がなくては意味がない。 それに[鍛冶Lv8]があるからいろいろ作ることも直すことも可能になる。 そんな時だった。 遠くの方で何かが落ちてくる音が聞こえてきた。 俺は拳銃を取り出して音の方へと向かっていった。 一応言っておくがこの拳銃はある魔獣を倒した時に出てきたもので、実弾はもちろん魔力を込めて撃つことができる。 おまけに魔力に炎と雷などの属性を付与したら簡単な魔獣なら貫くことができる。 一応魔力を込めて音のした方へ行くとそこにはワイバーンが黒焦げになって息絶えていた、しかも何体も。 その上にはハクが座って後ろ足で搔きながら何事もないようにあくびをかく。 とりあえずしばらくは肉と素材には困らないな、そう思った。
・ミスリルワイバーン
小型の竜種、ワイバーンの亜種
鱗はすべてミスリルが含まれていて金属に近い鱗。
その肉は高級和牛を思わせるようなうまみが広がり、牛丼や肉じゃががうまいかもしれないが、調理には技術が必要になる