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本音です。

「リリー。」


「、、、イトラン様。」


「パーティーのパートナーの件なんだが、」


「あぁ、そのことでしたら心配いりません。私は1人で、、」


「いや。俺のパートナーになってくれ。」


「、、、え?」


「正直言って不服なのだが、ローズも言っているし、俺の婚約者としてそれくらいはやってもらわないと。」


いや、、あのさ?


何様のつもりで言ってるのぉぉぉ!!


、、、あぁ、皇太子様か。


元々、イトラン様は私を嫌っていた。


「薔薇のキスと共に」の攻略が一番簡単だったのはイトラン様だった。


ちなみに、全攻略対象で攻略が簡単順に並べると、


イトラン様→スターチス様→アイビー様→グラジオラス様→隠しキャラ


の順だった。


イトラン様って少なからず最初からヒロインに好意を持ってたような気もするんだよね。


だからこんな序盤でイトラン様はローズのことが好きなのか。


、、、となると、今のローズのルートがイトラン様ではないのかもしれないな、、


結局、イトラン様はローズをパートナーにせず私に言ってきたのだから。


でもごめんなさいイトラン様。


私、イトラン様も大好きだったけれど、リリーへの態度を見て、好感度がダウン中なんですよねぇ。


「まさか俺のパートナーを断るなんて言わないよな?、、、リリー。君は今、社交界からよく思われていない。少しでも挽回できるよう努めた方が良いんじゃないか?」


、、、別に良いもん!


私はローズと隠しキャラを結ばせたいんだもの。


隠しキャラルートのハッピーエンドは、確か、リリーが最終的に貴族階級の剥奪、、だったかな?


勿論良いものではないけれど、殺されるよりかは全然マシ。


私は元々庶民だったわけだし、ずっとここにいる方がガチめにいつボロ出すか怖くて安心していられないわ。


「今から少し変わったとして、何も周りの反応は変わりませんわ。」


「っ!!それは自業自得だ、今までのリリーの行動が今の現状につながったんだ!」


うぅ、、ホント、悪役への当たりキツすぎでしょ!


プレイしていたときは、正義感が強くて、真面目で、守ってくれる感が良いなぁって思ってたけど。


「リリー。君に将来の皇妃だという自覚があるのか?!君のそういう、自覚のない行動が俺には気に食わない。」


あぁ、、そうだったんだ。


なんか私のこと、すごい嫌ってるなぁって思ってたけど。


本音を聞いて初めて知った。


確かに、シオン様が皇帝に就く可能性などないに等しいし、皇太子はイトラン様だから、、


イトラン様って、誰にでも平等で、公平な人。


私の能力がもう少し高かったら、こんな風にはなってなかったのかな?

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