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意気込みです

「、、、と、言っても、、これからどうしよう。」




私はグランウィーク家の出来損ないだから、、侍女も裏ではリリーを貶しているし、ダリアの手先となっているから、頼れない。


全部一から、私1人の手でやらないといけないわ。


ローズが今、どのルートにいるかは分かっている。


そう、「イトラン」ルート。


パーティーのパートナーイベントがつい先日あったから、おそらく。


でもそのイベントはゲームの序盤の序盤。


今からルート変更は簡単にできる。


けど、、


その「相手」がいないとどうにもならないわ。


なんで私は隠しキャラだけ忘れてしまったんだろう。


私の最推しだったのに!




「そんなに思い悩んで、、どうしたの?」


「えぇっ、、シオン様。」




シオン・ネイドレス。


ネイドレス皇国の第二皇子だけれど、妾の子だからとあまりよく見られていない、、らしい。


リリーの記憶から分かったことだけれど、「薔薇のキスと共に」に出てきたっけ?


私の覚えていることと言えば、ゲームのシナリオと攻略対象4人と、私の生活のことだけ。


イトラン様の弟だし、出てきていたかも。


「なんでもありません。ご心配をおかけして申し訳ございません。」


「えっ、、リリー、どこか変わったね。」


私のことを『リリー』と呼び捨てにしている、、


そうか、リリーとシオン様は面識があるんだわ。


「、、、私、このままではいけないと思って、、」


「?!何かあったの?」


「いいえ。大したことではありません」


いや、異世界トリップ、、大したことすぎるけど!


「口調も少し変わっている気がするな、、今まではこう、、もうちょっと弱かったというか、、あぁ、貶しているわけではないんだけど、」


「事実です。今までの私は否定も何も言ってきませんでした。陰口を言われても理不尽なことをされても、黙っていました。でも、私、、それでは逃げているだけですから。」


「、、、リリー、強くなったんだね。応援してる。」


「っ!!、、、え、えぇ、、」


流石イトラン様の弟、、


そして乙女ゲームの世界の人物!


この世界の人って、モブキャラでも顔面偏差値が高すぎて、、目のやりどころに困ってしまう!


現実世界での私の趣味と言えば、この乙女ゲームと、これに影響されて始めた花言葉調べくらいだったから、、


クラスのイケメンにも目が行かなすぎて実際に会うとドキドキしてしまう、、


最初にイトラン様に会ったときは必死だったから大丈夫だったけれど、


次、攻略対象に会ったら私、どうなっちゃうんだろう、、

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