新人物です。
「あっ、ごめんなさい、、」
「大丈夫です。」
うわぁ、、さっきから何回シオン様の足を踏んだんだろう。
相手がグラジオラス様とかだったら、私はどうなっていたことか。
ド直球に悪口を言われるんだろうなぁ、、、
「今度はもっと練習してきます。」
「ふっ、それはまた今度も僕と踊ってくれるということですか?」
「へっ、、ぁ、、」
「クスッ、すみません、少しからかいました。」
「シオン様?!」
「クスクス」
クッソイケメンすぎでしょ?!
眩しい、シオン様の周りからとんでもなく輝かしいオーラが、、、!
ダンスも終わり、バルコニーの柵で話をしていた。
シオン様といると、何故か落ち着く。
私、荘野百合にもリリーにも居場所なんてないと思えてしまうけれど、シオン様と話していると
どうしても思ってしまう。
あぁ、、私はここにいて良いんだ、私にも味方がいるんだ、、
って。
そんなときだった。
「っあれ、先客ですか、、、?って、シオン殿下にリリー様?!」
「、、、モクレン様。」
モクレン様?!、、、、って誰?!
リリーの記憶にもない、乙女ゲームにも確か出てきてない、、
けどイケメンだから隠しキャラの可能性あり!
って、、会ったばかりで何を考えてるんだ私は。
でもモクレンって、、花の名前だ。
確か花言葉は「自然への愛」「崇高」。
うぅん、、隠しキャラだとしても、1人の攻略対象なわけだし、、
こんな花言葉だけど可能性はあるのかな、、?
いや、でも、隠しキャラは一番攻略が難しかったのは覚えてる。
もしかしたらって線も考えておくべきね。
「えっと、、初めまして、ですよね?」
「えぇ、すみません、突然。お邪魔ですよね、私は失礼させていただきます。」
それはダメ!
あなたが隠しキャラかもしれないのだから、あなたについてもっと知らないといけないわ!
「待って。」
「、、、リリー?」
「モクレン様。あなたのことが知りたいんです。こちらに来ていただけませんか?」
「ぇ、、、」
「リリー、、何を考えて、、」
「改めまして、私の名前はモクレン・リンスレイトでございます。リンスレイト伯爵家の次男でして、、ヴァーベナ学園の一年生です。」
「ありがとう、モクレン様。」
「えっと、、私のことが知りたいとおっしゃっていましたが、、具体的には、、何を?」
「えぇ、それはですね、」
最重要事項、、
「モクレン様、、あなた、ローズに興味をお持ちですか?」
「、、、はい?」
「え?」
いやなんで2人ともそんなに驚くんですか?




