優しさです。
私にやられてヘロヘロになった令嬢はどこかへ行き、私とヒロインだけになった。
まず、私がなぜここにいるのか説明しよう!
私の4人の妖精、、、4人合わせて「雪月風花の妖精」が、ここのことを教えてくれたの。
あ、ちなみに命名したのは私だよ?
まぁ、そのまんまだけどね。
昼休憩になって少ししたら、何かを察知したのか妖精がどこかへ行き、少し経つと戻ってきた。
『リリー、リリーっ!』
『大変だよぉぉぉ』
『リリーが命令したと嘘をついてる人がいるわ!』
『ど、どど、どうしよう、、』
『どうしたの?命令って、、何?』
あのときは、急に命令とか嘘とか言われて驚いたけれど、
ちゃんと話を聞いてたらやっと分かった。
特にスノウとルーナ。
ウィンとブルームは口調が幼くて、少ししどろもどろだから、聞き取りが難しいんだ。
私は急いでその場所に向かい、まぁ、、あぁなったわけ。
さて、、お次は、ここをどうするか!
何を話せば良いんだろう、今日は天気が良いですね、とか?!
いや違うでしょ、さっきまであんなこと話してたのに!
うわぁぁ、攻略対象たちの性格は死ぬほど知ってるけど、ヒロインの本当の性格は知らないんだよねぇ、、、!
分かってることといえば、とにかく良い子ってことだけ!
それ以外には何も知らないから、、どうしようもないなぁ、、
「、、、あの、」
「へっ、え、あ、、何?」
声裏返ったぁぁぁ!!
「助けてくださりありがとうございます。まさかリリー様のような高貴なお方が男爵令嬢のような私を助けてくれるなんて思ってもいませんでした。」
「え、いや、そんなことは、、」
「あ、申し訳ございません!そうですよね、別に助けてくださったわけではございませんよね!勝手に勘違いしてしまって申し訳、、」
「え、違うの!た、助けたなんてそんな大袈裟よ!私はただ、私の名前が出ていると聞いて来ただけなの。、、、勿論、ローズ様が令嬢方に酷いことをされてると聞いて来たのもあるけれど、、」
、、、そう、ここの騒ぎを止めたからって、私のイメージは変わらない。
私は所詮、名ばかりの公女。
実際、本当に私のことを公女だと思っている人はいても数人だろう。
「やっぱりですね。リリー様は、とてもお優しい方、、」
「そんなこと、、でも、ありがとう。、、そういえば、お菓子は大丈夫?イトラン様やスターチス様に渡すと聞いたけれど、」
「えっ!あ、えぇ、、そうですね。渡して来ますが、、その、嫌、、ですよね?」
「え?」