報告です。
「、、、あら、プルノじゃない。どうしたの?お姉様に何か?」
「はい、ダリアお嬢様。」
、、、ふふっ、お姉様は知らないでしょうね。
私とあなたの専属侍女のプルノが、あなたの情報を流していることを。
お姉様、、本当に、馬鹿な人。
最近態度が変わったとかそういう噂が流れているけれど、そんなのただの地位を利用する無能だわ。
実際、お姉様の取り柄と言えば家柄しかないものね。
まぁ、実際、家での扱いは酷いけれど。
お母様もお父様も、私のことを一番に考えて、愛してくれているわ。
私のお母様は公爵家の後妻だから、亡くなったお姉様のお母様はお姉様を公爵家に1人残している。
もう公爵家にお姉様の居場所なんてないわ。
いつか暗殺でもしましょうか。
引き受けてくれる侍女も刺客も大勢いるだろうしね。
「お姉様がどうされたの?まぁ、大したことではないでしょうけど。貴重な昼休憩なのだから、手短かにね。」
「はい、、実は今朝、リリーお嬢様が何もない方に向かって話されていたのです。聞くところによると、妖精と話していたとか。」
「、、、妖精?」
「えぇ、そうおっしゃっていました。」
「妖精、、ねぇ。」
妖精って、、あの?
この世界のどの国でも貴重とされていて、一生に会うことはほとんどの人がない。
私ですら会ったことがないんだもの。
まさかお姉様が会ったなんてきっと嘘だわ。
「他に何か言っていた?」
「、、、妖精は好きな人の前にしか現れない、、見れないとおっしゃっていました。そして私に嫌味を、、、!」
ふん、嫌味なんて言えるようになったのね。
貴族の、しかも公爵家の長女のくせに、貴族の話す裏のメッセージがお姉様は察することができない。
まぁ、だからこそ、お姉様は貴族令嬢のストレス発散場のようになっているのだが。
「そんなことを。でも、そんなことどうせ嘘よ。自分に何もないから見栄を張っているだけ。自分にも特別な力があるって思って欲しかっただけよ。信じてあげるフリでもしてなさい。」
「えっ、、わ、分かりました、、」
でも、最近態度が急に変わったことは確かに気になるわ。
お姉様の心の内で何があったのかしら。
お姉様は少し同情したり良くしてあげたりしたら簡単に本音を言うから、
今度聞いてみましょう。
安全第一よ。
何かあってからでは困るものね。