夢ではないのです。
イトラン・ネイドレス
『君となら、、どんな困難とも立ち向かっていけるような気がする。俺のそばにいてくれないか?』
グラジオラス・アスタン
『ローズ!俺、恋とか下手くそだけどよ、、あんたのこと、好きなんだ。』
スターチス・レアルド
『ローズは少し危なっかしいところがありますからね。私がそばにいないと心配でなりません。』
アイビー・アナトミア
『俺、こんなに好きになったのは初めてなんだ、、これからも一緒にいて良い?』
『僕を受け入れてくれてありがとう。もう、、絶対に大切な人を離さない。愛してる。』
「か、、かっこいい、、、!」
なんでこんなにかっこいいの?!
___様ぁぁ、、好きっ!!
イトラン様も嫌いじゃないけど、やっぱり隠しキャラの___様の方が過去も深いし悲しいし、でもそれに立ち向かおうとしてるとこがかっこいい、、、!!
最初は全然ヒロインに興味なかったのに、攻略したら全攻略対象の中で一番甘々の溺愛になっちゃうなんて!
誰が想像しただろうか!
もう全クリしちゃった、、もう一周でもしようかな。
「あぁぁ、、会えたら、、良いのになぁ。」
「百合ー。いつまでそんなゲームやってるのー。良い加減おりてきてご飯食べなさーい。」
「はーい。」
「リリー。用がないのなら話しかけないでくれないか。」
「イ、、イトラン様、実は、」
「歯切れが悪いな。結局何が言いたいんだ?」
「、、、その、今度のパーティー、、、」
「なんだ?声が小さくて聞こえないのだが、」
「クスッ」
「かわいそー」
「家柄が良いだけの方よね、リリー様って。」
「皇太子であるイトラン様の婚約者ですのに、、何もできないなんて。」
「ハキハキされてないですし、」
「未来の皇妃なんて、、全く見合ってないですわ。」
「そんなこと言わないでください!」
「ロ、、ローズ様!」
「男爵令嬢のくせに、イトラン様と仲がよろしいからって生意気よね。」
「イトラン様。今度のパーティーなのですけれど、」
「あぁ。問題ない、パーティーは勿論君と行くよ、」
「い、いえ、そうではありませんわ。リリー様と、、」
「リリーと?」
「イトラン様。パーティーのことなのですけれど、私欠席することにしましたの。それでは私は失礼しました。」
「、、、え?」
「リリー様?」
「急にどうしたんだ?」
「いつものリリー様ではありませんでしたわ。」
「急に強く仰って、、気に入りませんわよね。」