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これはノルマなのかカルマなのかだれか教えて下さい!

セッション五回目


前回最後に決めたセリフを合言葉にいつも通りに始まった。

しばらくあいの話し声に耳をすましていたように記憶していたが、途中眠ってしまったようだった。

手元を見るように指示される声で我にかえった。


何も見えない聞こえない。色々と質問が続いているが何も思いつかなかった。

返事をすることもなく無言のまま静かに横たわり続けている。

今回はうまく前世をみる事ができなかった。そのまま潜在意識への質問へ移動する事になった。


潜在意識への質問

今回も事前に質問をいくつか用意していた。その一つが前回見えていた男性について。


あい「ゆいさんの潜在意識に質問してもいいですか?質問の許可を頂けますか?」

ゆい「はい。」

あい「前回白いターバンの男性が出てきましたが彼は誰ですか?」

ゆい「・・・・・・」

あい「白いターバンを巻いて微笑んでいた男性はゆいさん本人の過去世の姿ですか?」

ゆい「・・・・・・」

あい「質問を変えます。周りに何か見えますか?」

ゆい「・・・・・・」

あい「ゆいさんはどこから来たのですか?」


一所懸命の返事をしようとするが何も思い浮かばない、とりあえずわかりませんと返答しようとしたがそれもできなかった。

今日はこれでいいのかもしれない。無理に返事をするのはやめようと考えながら意識だけは声に集中しようとした。


あい「ゆいさん今頭が動き始めていますが、体を調整して話をしようとしていますか?潜在意識さんはゆいさんの唇を使って話すことができますよ。」

あい「もういちど質問します。白いターバンの男性は過去世の知人ですか?」

その間も頭の震えは続いていた。


ゆい「・・・・」

あい「質問を続けますね、ゆいさんの潜在意識さんに確認します。前回今の仕事は人との距離が近すぎる言われてました。もしやるとしたらどういう仕事がいいですか一番あう仕事はなんでしょう。金銭的な悩みを解決するには具体的に何をする必要がありますか、いい方法があれば教えてください。」

ゆい「・・・」

あい「今私はゆいさんの潜在意識と話ができていますか?」

ゆい「・・・」

あい「彼女が地球に来る前はどこで何をする存在でしたか?前に話していた他次元の存在から見張られている、何か不都合があるとはどういう意味ですか?その件について話すことができますか?」

ゆい「・・・」


(録音データ:ここで話声に付随してノイズが入って聞こえる。ジージっと空気が震えるような耳障りな音)

その後も質問は続いていくがその後も返事はできず沈黙が続いていく。

あい「ゆいさんは最近、毎夜目覚めるそうですが何が起きているのでしょうか。体のバイブレーションが上がっているのでしょうか?体の状態が変化しているのですか?」

ゆい「・・・・・・」

あい「ゆいさんの潜在意識はそこにいますか?」

ゆい「(囁き声)いいえいません」


あい「それではもう一度ゆいさんの潜在意識さんに確認します、ゆいさんの潜在意識さんに質問する許可が頂けますか?」

ゆい「はい(かすかに聞き取れるささやき声)。」

小さく自分自身でもやっと聞き取れるくらい。

あい「前回お話した時に頭に白いターバンを巻いた男性が出てきました、その男性はどなたですか。名前はありますか」

ゆい「わかりません」


ここで突如頭の震えが始まった。


あい「またゆいさんの体が揺れています、何が起きているのか教えもらえますか?」

ゆい「(ささやき声)電波を・・・」

あい「うん?でんま?ああ電波ですか?ゆいさんの体が電波を受け取ろうとしているのですか?」

ゆい「・・・・・・」

ぼそぼそと何かを答えているようだが自分でもわからない。


ゆい「(ささやき声)不時着・・・」

あい「不時着した?地球に不時着したのですか?」

あい「ゆいさんはどこかの星から来たのですか?」

あい「五次元の存在に見張られていると話していましたが本当に見張られているのですか?」


突如頭から足先まで体全身が震え始めた。ぶるぶると全身がけいれんしているように動いているのを感じた。その間も意識ははっきりとしてこの状況を静かに受けとめていた。


あい「今かなり頭が揺れていますがこれは何をしているのですか?体を調整して質問に答えようとしているのでしょうか?ゆいさんに何がおきているのか説明できますか?不時着の事を知っている潜在意識と会話することはできますか?何か不都合があると話していましたがどのような不都合ですか?」

ゆい「・・・・・・」

あい「ゆいさんも今そこで聞いていますか、何か聞こえますか?」

ゆい「彷徨っています」

あい「さまよっている?地球をさまよっているのですか?」

ゆい「・・・・・・」

あい「宇宙をさまよっているのですか?ゆいさんがさまよっているのですか」

ゆい「周波数を・・・・・・」

あい「ああ周波数を合わせているのですね?ではもう一度質問しますね。前回白いターバンを頭に巻いた男性を見たそうですが彼は誰ですか?」

ゆい「・・・・・・」

あい「彼の名前はわかりますか?」

ゆい「わかりません・・・・・・前世の仲間です」

あい「どういった仲間ですか?仕事仲間ですか?名前は思い出せませんか?どういったことを一緒にやっていましたか?」


ゆい「・・・・・・アントニオ・・・名前はアントニオ」

そう答えながら脳裏には愛称なのかトーニオという言葉が浮かんでいた。

あい「どうぞもっと電波を受け入れることができるように体を調整してください、そうするともっといろいろな情報を受け取ることができるのではないでしょうか、彼女もうれしいと思います。最近彼女は疲れにくくなってきたようです、なにが起きているのでしょう?」

ゆい「・・・・・・・」

あい「最近夜突然目が覚めて起きてしまうそうです。どうしてですか?体のバイブレーションが上がっているのですか?」

ゆい「(ささやき声)過去から呼ばれているみたいです」


私は夜起きる理由についての答えをもらったと判断していたが、この返事にあいは今過去から呼ばれていると判断し次の場面への誘導を始めた。



潜在意識への質問

あい「ゆいさんは本を出版してもいいですか?」

ゆい「彼女がそれを望むなら」

 どちらかというと賛成ではない印象だった。しぶしぶといった返事、まだ早いのだろうか?そう言われると私自身本当に望んでいるのか?


あい「輪廻転生は過去をなぜ忘れているのですか、覚えていたほうがいいのでは?」

ゆい「忘れてはいない、分かっているがその記憶に焦点を合わせることができていないだけ現世に焦点が合っている状態なだけ」

あい「輪廻転生は自分自身の意思なのですか?」

ゆい「選んで来ている者もそうでもない者もいる」

あい「ゆいさんの使命は?」

ゆい「人を許し、導くためにきた。ただ今は五次元の存在に見張られている」

あい「今の仕事は?人を導くにはいい仕事ではないですか?」

ゆい「今の仕事は人との距離が近すぎます」

あい「彼女は今の仕事をいつも辞めたいと辞めたといいます。あとどのくらい続ける必要がありますか?」

ゆい「最低五年は続ける。今のままで人とは深く関わらないままでよいでしょう」


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