依頼達成
ワイバーンロードを撃退した俺たちは街へと向かった。エリザベスが一緒にリチャードと話をしたいといったので二人はエリザベスの馬車に乗っていた。ここにいるのは、俺とハロルド、ティアだ。あれ? なんか俺だけ浮いてない? 俺だけだれともフラグたってなくない? なにそれ死にたいんだけど。
「リチャードとエリザベス何をはなしてるのかしらね?」
「そうだねぇ、リチャードのことだからまた余計な事をいって怒られているんじゃないかなぁ」
「でもまあ、エリザベスも色々聞きたいっていってたし、悪いようにはならないんじゃないか?」
リチャードの家に着いた俺たちはアレックスさんに笑顔で迎えられた。リチャードは試練の間で手に入れた石板をテーブルの上に置いてどや顔をした。よっぽど嬉しいんだろうなぁ。
「よかった無事帰ってきたようだね。試練も無事終えようだし父上もこれでリチャードが騎士になるのは反対しないだろう、ふふ、エリザベスも間に合ったようでなによりだ。すごいあわててたんだよ」
「はい、これで夢に一歩近づけました、ついてきてくれた皆にも感謝してます」
「アレックス様、それは言わない約束ですわ」
いつもと違い毅然とした態度で返答するリチャードと恥ずかしそうに返答するエリザベス。なんかいい感じである。いきなりエリザベスが合流したと思ったら心配してついてきたのか……なら依頼を失敗してくれっていうのも何か考えがあったのだろう。今度二人になったら聞いてみるか。
「ふむ、ワイバーンの巣で共食いと試練の間にワイバーンロードか……わかった、調査をしておこう。これから冒険者ギルドに報告書を作るからリチャードとエリザベスは席を外してもらえるかな。冒険者側の話が聞きたいんでね」
リチャードから報告を聞いたアレックスさんは話を紙に書き留めていながら言った。二人は素直に席を外した。なにやらエリザベスは思うことがあったようなので色々二人で話し合っていくのだろう。それで二人の関係がよりよくなるといいなと思う。
「それで実際のところリチャードはどうだったかな? 足を引っ張らなかっただろうか?」
「いえ、確かにあいつの話には誇張も少しありましたがワイバーンとの戦いの指揮は正しいものだったと思います」
「そうか……それならよかった。色々至らない弟だが悪い奴ではないんだ、これからもかまってやってほしい、君らの話をするときあいつは本当に楽しそうなんだ」
そういってリチャードの話をするアレックスさんはどこか嬉しそうだった。それから彼は昔はリチャードが気弱だったことなど昔話をさんざん聞かされた。この人ブラコンなのか? 今度リチャードをからかうネタもできたし良しとするかな。
「すまない、つい興がのってしまったようだ。ああ、それとこれは私からの気持ちだ。これを受け取ってくれないか? さすがにグラムほどの能力はないが中々いいものだ。これでリチャードを助けてやってほしい」
そういって渡されたのは魔力が籠った剣だった。俗に言う魔剣というやつではないだろうか? 思い出した。この後ワイバーンの巣に入って試練の間の奥に行ってボスキャラを倒すともらえるアイテムが魔剣だったはず。 ゲームとは違う展開だが中々レアアイテムを入手してしまった。
時間もも夕方だしリチャード達に声をかけて帰らないといけない。俺たちはアレックスさんに礼をいって部屋を後にした。
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本当はリチャード視点の話が続くのですが、視点がかわるので次の話にします。本日の19時くらいに更新です。




