状況整理
「うーむ……やっぱりおかしいよねー。」
署に戻った朝倉は、捜査資料を読みながら、
なんとなく感じている違和感の正体を突き止めようと、もう一度時系列を整理していた。
「まず始まりは、
宮岸佐紀のインスタグラムに投稿された
本人アカウントでの『蛇喰華』の画像。
そして、当人は行方知れず。
次に、
宮岸佐紀の自宅から発見された、
加々美かえでの『蛇喰華』の遺体。
さらに、浦西とわの自宅ポストから
見つかった新たな『蛇喰華』の写真の発見。
と同時に空き家で見つかった新たな犠牲者と‥何故か腐敗がほぼない状態で見つかった、
五年前失踪した片桐七菜香の『蛇喰華』の遺体。
うーむ…繋がりがなぁ……繋がり……。」
宮岸佐紀、浦西とわ、由良麻衣子に、
片桐七菜香。
この四人には面識があるという繋がりがある。
一方で、加々美かえでと現在身元確認中のもう一人との繋がりが見えて来ない。
そもそも、犯人の行動が不可解だ。
インスタグラムへの投稿に、
片桐七菜香の家族へわざわざ遺体の写真とケータイを送りつける大胆さ。
まるで、自分の行いを見せ付けたいかのようでもある。
「見せ付けたい……見せたい?
!!もしかして!?」
慌ててスマホからアクセスすると、
検索をかける。
「……見つけた。」




