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01 夢の中

 血の噴きだす音が聞こえる。魔物が一匹、一匹と倒れていく。普通に体を斬られて倒れているものもいれば、

頭と体が離れているもの、どの部位かも分からないくらい斬り刻まれ、無残な姿となっているものもいる。子供に見せるのは教育に悪いものだ。


「これは……夢だ」


夢だとわかっている。ただ自分は見ているだけ。何もしちゃいない。だが夢の中でもこのひどくグロテスクな景色を見て吐きそうになってくる。なんたって俺の目の前で魔物が斬り刻まれる光景を目にしているのだから。

 まるで自分が動いて魔物を斬り倒してるみたいで……。


(早く覚めてほしい……)


毎回そう思う。見ていて良いものじゃない。こんな夢見たくない。そう文句を次々に並べる。それでも誰の耳にも届かない。目の前にいるのは、無惨に死んでいる魔物の姿だけ。

 そうしてひと通り戦闘が終わり、その場に立っている自分と瓜二つの男。漆黒のコートを着て、片手に黒い剣。その剣には黒い霧のようなものがまとわりついていて。まるで悪魔がもっているような、剣そのものが呪われているような、そんな禍々しさを周囲に放っている。

 そんな自分と瓜二つの男を見ていると突如、声にならない叫びを上げ、大地が震える。

 そして、男は、先ほど声を上げたものがいるであろう方向に視線を向ける。

 そこには魔物でもなく、人でもない、形が定まっておらず、まるで実体のない巨大な化け物。魔物にも人にもなりきれない。ましては、悪魔にも天使にもなりきれない。そして神とも言いきれないそんな中途半端な存在。

 それでも世界の終わりを予感させる迫力と容姿を持っている。

 自分はこの姿を何度も見ている。そう…何度も。そしてこの後どうなるかも。男が剣を構え。駆ける。何よりも速く、何よりも力強く。すると視界が真っ白になっていく。そう、ここでいつも目を覚ます。毎回毎回。そして、視界が見えなくなる直前、


「#&@?!−♪+※×+※★!」


化け物は何かを叫んだ。俺はその言葉を聞き取ることが出来なかった。そして意識がなくなる寸前、化け物が笑っているように見えた。

どうもyukitoです。始まりました。第一話。とても短いですね、はい。でも!これからどんどん書いていきたいと思います。楽しくなることまちがいなし!ぜひ見てくださると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

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