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ing(進行形)  作者: ぷなな
1/5

1.出会い

この話は筆者の実体験をもとにして作った小説です。ただ、登場人物は実名ではありません。


「…暇だぁ」

ごく普通な高校生である俺は、毎日がつまらなく感じていた。何をするにも無気力で、ただ1日が過ぎるのを待つ…そんな毎日を繰り返していた。



その日もやることがなく、自分のベッドの上でネットサーフィンをしていると、ある掲示板に出会った。そして、こんなスレを見つけた。


『あなたの恋愛観は?』


何気なく覗いてみると、たくさんの書き込みがあった。そんな中、ある書き込みに目がとまった


『相手のことを考えれないようなヒトは嫌だなぁ…。』


よくありそうな書き込みだが、なぜかひかれてしまった。


『それ、よくわかるゎ〜』


と、思わず書き込んでしまった。なぜだか自分でも理由はわからない。


すぐに、それに対する書き込みがあった。


『外見ばっか気にするヒトがいるけど、それは自分のことしか考えてないと思わない?』


まさにその通りだと思い、すぐに書き込んだ。


『全くもってその通り。てか、なんか気が合うねぇ(笑)』


「ぁ…このヒトが男か女かわからないじゃん(笑)」

書き込んでから気付いた。ただ、なぜかわからないが女であるという自信があった。


『たしかに(笑)なんかあうねぇ♪』


『もしかして運命かな?(笑)』


『ぁはは(笑)』


『ちなみに俺は男ね(o^-')b』


『私は女だょ(´∀`*)』


…ほらね(笑)


俺はその素性のわからないヒトと他愛のないやりとりを続けていた。

そんなとき


[なんか仲いいみたいだから2ショットチャット行けば?ずっとここでやりとりされたら、他のヒトが書けないし。]


という書き込みがあった。



『どーする?』

『たしかに邪魔になるからいこっか(笑)』


という単純なやりとりで2チャに行くことになった。


2チャにて


『改めてどーもです(笑)』

『こちらこそ♪』


『せっかくだから名前教えてー(笑)』


『いいケド、そっちからね♪』


『俺はコウキ、〇〇高1ね☆』


『私はユリ、高2だょ♪ちなみに〇〇高だから一緒だね(笑)』


『ぇっ、年上だったんですか?そうとは知らず、タメ口ですいませんでした↓↓』


まさか年上だったとは…。しかも同じ高校…(笑)


『タメ口でいいょ♪堅苦しいの嫌いだしwwてか、チャットめんどいからアド教えてょ☆』


『ぁ…ぁぁ、いいっすょ。俺のアドはこれです・・・』

『じゃあ、メールに切り替えるねぇww』



メールにて



俺は、本当にメールがくるか心配だった。誰かにだまされたんじゃないかとか思っていたが、メールはすぐにきた。


『これがユリのアドだから、ちゃんと保存してねぇ♪』


『りょーかいですゞ』


ただ、この日は時間も遅かったため、すぐにどちらからともなくメールが切れた。


翌日以降も何度かメールをした。だが、学年が違っていたせいか、メールが長く続くことはなかった。ただ、なぜかわからないが、俺は確実にユリのことが気になるようになった。


そんなある日、ユリから1通のメールがきた。


『コウキに会ってみたいなぁ☆彡ダメ?』


俺は返信に迷った。

「…俺も会いたいけど、想像と違ってたら俺もユリも嫌だろうなぁ。…ケド、やっぱ会ってみたいかな(笑)」


『…いいっすょ。いつ、どこで会います?』


『コウキが暇なときでいいょ(笑)』


『んじゃあ、明後日の放課後、教室でいいっすか?』


『いいょ☆彡ちゃんといてょ(笑)』


『ユリさんこそ、ちゃんときてくださいよ(笑)』


『わかってるから☆彡じゃあまたね♪』


『でわっ。』



「明後日かぁ…。」

その日、俺は期待と不安が混ざった、なんともいえない気分のまま意識がきれた。


ユリと会う日、俺はいつもと違っていたらしい。先輩や友達に

[なんかいいことあんの?]

と、よく言われた。

俺は感情が表に出やすいのだろうか。


…そんなことは関係ない。ユリと会うことにはかわらないのだから。


その日の部活が予定よりも早く終わり、俺は教室で待っていた。


「会ったら何話せばいいんだろ?てか、嫌な顔されたらどうしよ…」


とか、1人考えていた。


ガラガラガラッ


ハッとしてドアのほうを見ると、1人の女性が立っていた。ユリだ。


『こっ…こんばんわっ』


『そんなに緊張しないでよ(笑)』


これがユリとの初めての出会いだった。

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