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4日目
約束の期限までもう半分以上すぎた。
もちろん私はまだゆーれいのままだし、『私』もそのままだ。
何も変わっていない。
いつも通り。
私は彼女が言った『やり残したこと』が気になっていた。
もしかしたらもうやり終えている可能性もあるかもしれない。
が、私はまだだと思う。
だってただ遊びたいだけってわけじゃないでしょう。
彼女は時々悲しそうな顔をする。
きっと何かあるに違いない。
しかし、私は彼女の心なんて読めない。
人間の心でさえ読めないのに、ましてゆーれいの心なんて読めるはずがない。
人の心が読めたらなー
そう思ったことは何度もある。
だけどそんなことはできない。
だから人間は他人を傷つける。
いじめたりもするし、逆に優しくしたりもする。
そういう生き物。
しかし何故、私は彼女の心を読みたいのか?
不安から?
恐怖から?
それとも優しさから?
偽善から?
わからない。
どうやら私は人の心を読む前に、自分の心を読めるようにならなけばならないようだ。
「今日も出かけるよ!」
笑ながら彼女は言う。
なんとなくあたたかい。
私はまだ彼女と一緒に居たいと思った。




