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1日目

気が付くともう私はゆーれいで。

それでも私の体は動いていて。

とても不思議な感じがした。


初めて『私』を【他人】として見た。

彼女もその点は同じだと思う。

でもそれより体が動かせて、『認識される』ということが嬉しかったらしく、楽しそうだった。


彼女はゲームセンターに行ったり、カラオケに行ったり、お店に行って服を見て回ったりした。

生きていたときには勉強ばかりさせられていたらしく、こういう風に遊んだことがないという。

学生なら普通は誰もがやることだろうと思っていたから、正直私は驚いた。

まるで子供の様に彼女は無邪気にいろいろなことをした。

私は、『私』がそんなにはしゃいでいるのを【他人】として見ているのは、とても新鮮で面白かった。


しかし、私は自分がゆーれいであることも楽しんでいた。

物が私を通り過ぎていく。

誰も私に気が付かない。

新鮮で面白い、非日常的なこと。


ふと私は思った。


彼女はいつからあそこにいたんだろう?


誰も彼女に気付かず、彼女は誰にも触れられない。

何も、誰にも届かない。

伝えられない。

存在しているのに、『無』として扱われる。


本当に私はここに居るのだろうか?


そんなことも考えたかもしれない。

寂しかったのだろうか?悲しかったのだろうか?

私に会えた時の彼女の嬉しそうな笑顔を思い出した。


一つだけならわかることがある。

あのとき彼女の胸の中は

嘘みたいなほんとの出来事に驚き、

夢ではないかと疑い、

夢でないことを強く願い、

嬉しさと、喜びと、未来への希望が交差する輝きに満ちていただろうということ。


それはきっとあたっていると思う。


私に会えてよかったなー


なんて他人事のように考えた。

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