Trick & Treat
義兄弟です。
兄→幸也さん 弟→智(智也)
「幸也さん! trick or treat! お菓子くれないといたずらしちゃうぞ」
……。
やばい。これは。
智、無自覚!?
「あのさ、ハロウィンだからその格好?」
「変? 友達に半強制的に」
友達ナイス!
おそらく化け猫なんだろう。猫耳、猫シッポが黒で。
「ほら、お菓子くれないといたずらするぞ」
「じゃー……」
ポケットに確かアメが。
ごそごそと探す。
「あった。はい、アメ」
「……ありがと」
なんか反応薄い?
「いたずらするでもいいけど?」
「は? そういうもんじゃないです!」
「はいはい。それで智は?」
あっさりポケットからアメをだされる。
「あげます」
「同じじゃん!」
「相性抜群ですね」
少し照れ気味にいう智はすごくかわいい。
もらったばっかりのアメを口の中に入れる。
甘い。いちごだな。
「智」
「なんですか? あっ」
智とキスをする。
口の中でアメを渡す。
それでもまだ足りずに、舌を絡める。
「な、なにするんですか!」
「いたずらしちゃうぞ、ってな」
「お菓子あげたでしょうが!!」
怒る智もかわいいけどって言ったらもっと怒るんだろうか。
「智、化け猫? かわいいよな」
「……ありがとうございます」
タイトルはあえての「Trick & Treat」です。間違いじゃないですよ。
仮装が化け猫なのは幸也さんと作者の好み。