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アルくんの話4(……もういい、)

ステータス画面のいちばん下。

「称号」「加護」「呪い」「備考」と細い字がびっしり並ぶ段を、アルくんが十字架の先でコツンと叩いた。


「ここが最後だ。――ルキウス、お前にいちばん見てもらいたい項目だ」


指し示された最上段、黒い字が目に刺さる。


> 『災厄の人生』




「……うん、もう不穏な匂いしかしないね」


アルくんは、金の目でボクを一度だけ見てから、さらりと読み上げた。


> 災厄の人生――今世で生きる限り、様々な災い・不幸が降りかかる。

ただし、“退けられぬ災い・不幸”は訪れない。




十字架の先が、文末をトントンと叩く。


「どういう意味か、分かるよな? 努力次第で切り抜けられるってことだ。いかなる災いでも“お前の在り方”次第で、幸にも不幸にも転ぶ」


喉の奥が、きゅっと鳴った。

逃げ道がない、という意味ではない。逃げ続ける言い訳も、ない――という意味だ。


アルくんは次の行へ十字架を滑らせる。


> 『茨の人生』

人より努力しないと道は開けない。

熟練度は上がりにくい(※上がらないわけではない)。




「単純明快だろ。上がりにくい。そこを履き違えるな。上がらないわけじゃない。――ここ、試験に出るぞ」


「出るの? 誰の試験?」


「オレ様の心証試験だ」


ぽかんとしたボクの額を、十字架がコツンと軽く突く。

痛くはない。けれど、覚悟に火がつく感じがした。


「茨は嫌いか?」


「……好きじゃないよ。でもボクは負けたくないよ、今度こそ、あの血の匂いがする人生に」


自分で言って、自分で驚いた。口の中に鉄の味はしない。代わりに、胸の真ん中で小さな灯が強くなる。


アルくんが、ふっと笑う。


「それでいい。災厄は“お前を壊すため”じゃない。“試練”だ。どう在るか、毎回選べ。選び続けるのが、今世の課題だ」


生きるために努力しろ、生きるために選べ

ルキウス、前世のように選ぶ権利する与えられなかった事はもう忘れろ、今世は全部自分で選べるんだ、努力するもしないもお前の自由だ、選ぶ権利がお前にはあるんだ、

アルくんはニヤリと笑い

ただゆめゆめ忘れるなよ、努力せずに破滅するのはお前だということをな、

アルくんの言葉はキツイけどでもそれはボクの事を思ってこそだと思う、

わかってるよアルくん、大丈夫ボクは自分で選んで努力して、きっとこの世界で幸せになってみせるよ

そうか、期待してるルキウス

さて、まだ途中だからな次行くぞ

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