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ロボ戦記  作者: RSA
始まりは理不尽に、
3/7

3.誰?

今更だが、1話と2話を合わせたほうが良かったのではないかと気づいた作者。

頭が痛い。体が動かない。眼、眼はどうなった?確か俺は頭を貫かれて…。

視覚の情報が頭に流れ込んでくる。


―暗い。なにも見えない。ライトか何かないか?

体を動かそうとして気づく。


―体が瓦礫に埋まって……っつ!!

体から流れ出る赤色。潰れた体。死んだときの光景が鮮明にフラッシュバックする。


「あぁ…うわぁぁぁぁぁああああ……。死にたくない死にたくない死にたくない死にたく…。」


―そっか、今の俺はロボなんだ。こんなことでは死なないのか。

上に向かって瓦礫を退かし、壊しながら少しずつ進んでいく。途中、何度か瓦礫が崩落したが、硬い装甲のおかげで助かった。

瓦礫を退かし続け、少し広めの空間ができたので、休むことにした。


―そういえば、なんで俺の頭は治っているんだ?


〈ふふ…それはね…。〉

驚いて手を止める。


―え?誰だ?どこからしゃべっている?


〈君の心の中とでも言うべきかな。〉


―心が読めるのか…。


〈心を読むとは少し違うな。私は君の中にいる。君が思うこと、聞くこと、見ること全てわかるんだよ。〉


「それが俺の頭が治っていることとどう関係がある?」


〈おっと、勝手に自分の体を弄られて腹が立ったかな?心の声が漏れているよ。〉


―そりゃそうだろ。


〈まあ、その体も君のための物ではないけどね。〉


―ん〜……?


〈しゃべりすぎたか。まあ、いいや。端的に言うと、君の体を治したのは私だ。〉


―どうやってだ?


〈さっき私は君の中にいると言ったね。とても噛み砕いて言うと私は君のもう一つの人格のようなものだ。だから君が気絶している間に体の主導権を取って治した。〉


―なるほど、じゃあそうだとして、この状況でどうやって治したんだ?周りには金属の加工なんてできるものもないぞ。


あたりを見渡すが、そんな用途だったような物は一切見当たらない。


〈それは簡単だ。君の『能力』を使った。〉


―能力って、あの白黒のロボが、使ってたやつか?俺にもあるのか?


〈そうだよ。君の能力、『壊創能力(リ・メイキング)』を使った。〉


―なるほど、能力を使った以外なにもわからない。


〈『壊創能力(リ・メイキング)』は周囲の物質を取り込み、原子に分解して、組み直す能力だ。だからそれで壊された装甲を全て吸収して再構成した。〉


―やっぱり理解できない。なんでお前がこの体の構造を知っている?


〈ああ、それなら君の能力に保存してあるじゃないか。〉


もう、なにがなんだかわからなくなってきた。


―つまり、俺は能力を二つ持っているという認識でいいのか?


〈いや、厳密には三つだ。『壊創能力(リ・メイキング)』、『記保能力(メモライズ)』、『思考加速』だな。現に、今私は『思考加速』を使っている。体を動かしてみるとわかると思うが、非常にゆっくりになっているはずだ。〉


言われるままに手を上に上げる。


「おぉ………っっっ…………そぉぉ」


―声までゆっくりになるのか。


〈ふふ、面白いだろう。そして、もっと面白いことがあるんだ。上を見ているといいよ。〉 


上に顔を上げた瞬間

ピカッ………シュウゥゥゥゥ…

閃光が走り、頭の上にあった瓦礫が消えた。

よく見ると、頭のアンテナの先も少し溶けている。 


そして、俺の頭上には赤色のロボが浮遊していた。

会話文が続き、読みにくくなったかもしれません。

ここで少し主人公の能力について解説を。


『壊創能力』指定した範囲の物質を原子に分解して、異なる空間に取り込み、その中から選んだ材料のみを合成し、加工し、生成することができる。使われなかったものは全て一つの塊にされて、出てくる。


『記保能力』今でいうコンピューターのデータのようなもの。データを保存できるし、破棄できる。

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