メカヲタ、教導隊預かりメンバーに教える
誤字直しましたm(*_ _)m
一方その頃神聖国と魔王軍の戦闘に大きな変化が訪れていた。
妖精王国が魔王軍に対し侵攻を開始したのだ。
神聖国と妖精王国が同時に侵攻する事によって魔王軍は二正面作戦を挑まねばならず神聖国軍4万、妖精王国軍3万に対し魔王軍5万5千を二手に分けて戦う事になる。
数的有利を失った魔王軍は徐々にその勢いを減らしたかに見えた。
しかし、実際には魔王指揮の元地形的有利な魔族領内に敵を引き込み両軍に対して時間差を付けた各個撃破を仕掛けていた。
まず後退した5万5千の魔王軍は神聖国に対しゴブリン等下級モンスターによる夜襲を繰り返し仕掛け侵攻速度を落とさせ、その間に全軍をもって妖精王国軍3万にあたった。
数の差は歴然で妖精王国軍は2割の被害が出た時点で国境外まで撤退してしまう。
妖精王国軍撤退の情報が入らぬまま、足並みが揃わなかった神聖国軍は遅れて侵攻し、魔王軍と出会う事無く魔族領内に深く入り込んでいった。
土地勘の無い神聖国軍は侵攻した先でまた夜襲を喰らい少しずつ疲労とダメージが蓄積していった。
初めての土地と補給線の長さが祟って士気が下がり結局は撤退となってしまったのだった。
魔王軍もまた疲弊し継戦能力が低下。仕掛けた結果、相手を誘い込んでしまったと言う結果のみが残りハルトアイゼン王国軍とドラグロード王国軍を除く参加した全ての軍が痛み分けと言う結果で戦いは一時終わりを迎えた。
結果から見れば、魔王軍がハルトアイゼン王国に仕掛けた事がそもそもの間違いで全軍でもって神聖国を攻撃していれば勇者を逃す事も無かったと後に語られる事となる。
鉄の国と竜の国の同盟は神聖国、妖精王国、魔王軍にとって驚異として大きく伸し掛る事になった。
話はドラグネストに戻り、教導隊として預かったグファル以下6名にはそれぞれガンナー隊で使用しているナガンライフルと量産型が使用しているリボルバー拳銃を各1梃ずつ渡し先ずは銃と言う物を理解して貰う事にした。
座学でざっと銃の使い方や構造について教え、実験場に的を用意し実際に撃って貰う。
グファル以下6名共に5発撃って命中弾無し、まあ当然の結果なのだが。
続けてリボルバー拳銃の試射を行うが衝撃の大きさに驚くばかりで当たる気配すらない。
「いや、思ったよりもずっと難しいですね。」
「衝撃で銃口が少しでも動くと大きくズレてしまいますからね。集中力と支える筋力、優秀な目が必要になります。」
僕はアートを召喚した。
突如アートが空中から現れた事にグファル達は一瞬驚く。
グファルからしたら自分を捉えた相手だ、思うところもあるだろう。
僕はアートにリボルバー拳銃を渡し的に向かって発砲させる。
彼女はワンハンドで半身を切ったスタンスで凛と立ち銃を構えた。
6連発で放ち的の中心に連続ヒットさせる。
続けてナガン・ライフルを投げて渡すと代わりにリボルバーを投げ返してきた。
流れる様にライフルを構え5連発で的の中心に当てる。
アートの筋力が有ればライフルやリボルバーの衝撃程度でブレることは無い。
ただ銃を撃っただけで絵になる、正にアートと言ったところか。
「凄まじいですね、あの衝撃を全く感じさせないとは。」
グファルは改めて自分が戦った相手の実力を身に染みて感じている様だ。
「今渡してある銃は、我々が使用している銃の中でも弱い部類になります。これ以外にも先の戦いで見せたロータリーガン、アートだけが持つエレメンタルバレット、先日ゲパルトが漏洩させたグレネードランチャー、僕が竜形態で使う武装、そして未だ封印中の武装も有りますね。」
彼らは今自分の手に余る銃が弱い部類と聞き戦慄を覚えていた。
一つデモンストレーションを行おう。
「今から銃火器の本当の恐ろしさを感じて貰います。」
僕はストーンゴーレムを数体召喚し50m程先に展開させた。
「メルフィーナ、アイン達にロータリーガンを装備し殲滅してみせてくれるかい?ターニャ、オペレーションを。」
2人は頷きメルフィーナの周りにアイン、ツヴァイ、ドライが召喚される。
「敵ストーンゴーレム3機確認、距離50。行動を開始してください。」
「了解、アイン、ツヴァイ、ドライ、ロータリーガン接続、ストーンバレットを選択、火力を集中し一機ずつ落として行きましょう。」
「各機ロータリーガン接続確認、ストーンバレットセット。第一目標接近、距離40、35、30、目標インレンジ、攻撃を開始して下さい。」
「各機攻撃開始」
メルフィーナの攻撃指示に従い3機は同時に射撃を開始、ものの数秒で全身に風穴が開き崩れ去る。
「第一目標クリア、続けて第二目標インレンジ。...クリア」
ストーンゴーレム相手では火力過多で一方的に削り切ってしまう。
「全目標沈黙、戦闘状態解除。」
危なげなく戦闘を終了するメルフィーナにグファル達から拍手が贈られる。
「では最後に現状の最大火力をご覧に入れます」
僕はそう宣言しストーンゴーレムを更に一体召喚し100m程先に設置する。
「ART, Break the seal on the railgun.」
僕の発した起動キーに反応しアートが武装の封印を解除する。
インベントリから取り出した長尺のライフルは無骨で飾り気の無い物だった。
砲身の長さは約6m。分厚い砲身に小さな発射口が見える。レールガンの重さは本来なら8t程にもなるが空間属性魔法を利用し本来の構造を簡略化。空間魔法で作った空間自体を使って砲身強度をカバーする。
そうする事で取り回しは重いがアートなら携行兵器として運用が可能だ。
電力はアート自身が魔石から放出し、現代科学よりも高い電圧と電流規模が生み出せる。
弾丸(※約320g)をマッハ6.6相当の速度で撃ち出す。
弾芯には炭化タングステンとチタンを利用して作った物を利用している。
この武装の為に追加内蔵した雷属性の魔石をフルドライブさせれば更に火力を上げれるだろう。
アートは両手で腰溜めにレールガンを構え電力を最大で流す。
パァン!!と言う発射音と共に爆煙が広がりストーンゴーレムの着弾点を中心に衝撃波が広がった。
ストーンゴーレムの体内に埋めてあったコアが撃ち抜かれ魔力暴走を引き起こし吹き飛んだ。
その弾速は速すぎて目で追えず破壊力も抜群だった。
グファル達もだったが、メルフィーナ達も開いた口が塞がらない状態に陥り声も出せない程驚いていた。
だからこそ、この武器は封印してあったのだ。
運用がアートか僕にしかできず、まだまだ問題点が多い武装だが今後改良を加えていきより高い性能を持たせて行きたいと考えている。
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(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク




