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メカヲタ、移動要塞を作る

ドラグベースの開発がおおよそ済み、稼働実験に入った頃アイゼン王から水晶ネットワークを使った通信が入った。


「マキナ殿はまた何か開発しておる様ですな!」そう言ったアイゼン王の後ろには大型ゴーレム用の新武装案と試作模型が見えるが....

「アイゼン王もそれは新武装ですか?」

――ここから30分はお互いの開発内容自慢が続いた。

「本題ですがね、つい先程魔王軍から使節団が参りましてな。先の戦いの賠償と称してかなり珍しい鉱石を持って来たのですよ。」

珍しい鉱石とは羨ましい。是非分けて欲しいところだ。

「それで使節団がマキナ殿にもお会いしに行きたいと申しますので、国内の通行許可を与えました。」


国内の通行許可を与えたという事は3、4日でこちらに来るという事か。

「魔王軍の国内通過等許して問題無いのですか?」

「僅か20人足らずな上武装もろくにせず、荷物も確認しましたが問題無いとの事でした。今は我が軍から護衛隊100人を出しそちらに向かっております。」


魔王軍の使節団か、面白い鉱石でも持って来てくれたら歓迎なんだけど。


「承りました。魔王軍も存外律儀なものですね。もっと野蛮な感じなのかと思っていましたが、神聖国の方が余っ程野蛮ですね。」


違いない、とアイゼン王は高らかに笑っていた。


この間は戦力差を思い知らせる為に厳しく接してしまったしな、来たら良い茶葉を使った紅茶でも出してあげよう...


魔王軍とは可能なら仲良くしたいし、今回の使節団来訪は丁度いいキッカケになるかもしれない。


「魔王軍の使節団が来るのですか?」

メルフィーナが話を聞いていた様で話しかけてきた。

そうか、話すのは僕だけど国としての対応を決めるのはドラグロード王だしな。


「先の戦いの賠償に魔王軍から使節団が来るそうなんだ。ドラグロード王に連絡を入れて、方針を決めて貰っていいかな?」


「かしこまりました。結果が分かり次第ご報告致します。」

メルフィーナは美しくお辞儀をして、去っていった。

一国の王女様に助手の様な事をやらせて申し訳ないなと思いつつも、彼女の有能さと献身的な働きについ甘えてしまう。


新しい素材が見つかるかもしれないとなれば、ゲパルトとエルダにも解析の準備をして貰う事にした。


こうして僕はドラグベースの機能試験に戻った。


新しい素材が有るならこのドラグベースも更に改装出来るかもしれない。

とりあえず現状でも十分に使えると思うが色々と検証したく起動してみる。

装甲車だけの機動性は中々高く、このまま戦闘用としても良さそうな性能だった。

単独なら時速80km/h程で走れる上に車体上部のロータリーガンによって戦闘能力も十分にある。マローダーをキャタピラにした様な見た目だ。前部にはドーザーブレードを装備させ障害物撤去にも使える仕様にした。

ベース本体であるトレーラー部分は4つに分離したキャタピラを持ちゆっくりとだが自走も出来る。

サスペンションは魔改造馬車で使った物を大型化し下に大きく分厚い鉄板(厳密にはラミネート装甲に近い板)の下に中央と4輪の上に設置し高い安定性を獲得した。


その他は前説の通りだが居住空間も十分にある移動要塞として完成した。

動力は今の所魔石動力のみで蒸気機関スチームやエンジンは搭載していないが、ゆくゆくは予備動力として考えていこうと思う。

これで今までよりは多少時間がかかるが、僕が持って飛行しなくても十分な移動速度を確保した事になる。


「どうせなら、対大型の砲塔も乗せたいですね。」ゲパルトが実に魅力的な提案をして来た。

対大型の砲塔となると黒色火薬を使った純粋な大砲か、未だインベントリに封印してあるアート用の超電磁砲レールガンかと言った感じだが...

「...やっちゃう?」僕の問いかけにゲパルトはニヤリと笑い何かを持って来た。

かなり大きいが、何を作ったのか?

ゲパルトは被せていた布を取り去り自慢げに胸を張った。

そこにあったのは砲架式の榴弾砲だった。

初期の榴弾砲よりやや洗練された感がある見た目で105mm榴弾を撃てる様だ。

ただ...デカいよ! こんなの上に積んで走れないって。

それに榴弾砲だと火薬を内包した弾丸を多数運ばなければならない。

残念だが今回のコンセプトには合わないだろう。

拠点防衛などでなら使えるので量産して配備してもいいとは思う。

この砲を利用してやや小型化しファイアボール等の範囲魔法を撃ち出すグレネードランチャーの様な運用は面白いかもしれない。

また魔法、魔石を使った武装になるが、実弾兵器に対して魔法弾には弾丸を持ち運ばなくていいというメリットが存在する。

インベントリを使えば問題は無いのだが、重さと言うデメリットは非常に大きい。


また火薬を使った武装は発射音も大きく、反動も大きいのがデメリットだ。

まあ、そこが浪漫なんだけどね。

今回の様に車両の上に積むなら砲塔式にしていわゆる戦車を作った方がいいだろう。


この榴弾砲はインベントリに格納し、現場で展開して撃つ運用がいいかもだ。

今の所はインベントリに入れておくことにする。

ゲパルトはしょんぼりしていたが、開発は成功だし運用方法に見合わなかっただけなので落ち込むなと励ましておいた。


徐々にだが、銃火器が近代に近づいてきている。今回の榴弾砲の技術は1900年代初頭くらいの技術だ。

このまま開発を頑張って貰おう。

読んで頂きありがとうございました!


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よろしくお願いします!!


感想やご意見有れば是非お聞かせくださいね!

(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク

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