メカヲタ、図面を引く
誤字直しておきましたm(*_ _)m
人材の確保――と言っても出来ることは指揮官・オペレーター育成所の名簿を見て声をかけるくらいなのだが3年間で指揮官候補生が72人、内3年生が23人。2年生21人、そして今年入ったのが28人だ。
順当に行けば3年生から選ぶのが得策だが、才能があれば1、2年生であっても僕が直接教えて伸ばす事も可能だ。
名簿から分かるのは名前、性別、学年、試験結果、そして教師からの寸評。
中々優秀な人材が多いとは思うが目立って気になるのは2人程だった。
一人は3年生次席のシリル、ティーガーには負けた様だが全体的に高い水準でまとまった成績を残している。
もう一人は2年生のアルバート、2年生ながら3年生に対しても高い勝率を示している。
この2人を指揮官候補生として試してみよう。またオペレーターを追加で2人それぞれの指揮官候補生に選ばせる。
これでメルフィーナとターニャ、シリル、アルバートで3チームの部隊運用が可能になる。
どのチームも未だ未完成で練習あるのみと言った次第だが、完成の暁にはかなりの舞台を相手に戦えるだろう。
ティーガーを連れ戻す事も考えたのだが、王国の守りを考えるとやはりドラグナートの守りを任せたいので諦めた。
ただ嬉しい誤算もあった。
メルフィーナの指揮官適性が非常に高かった事だ。
この3年間、僕に指揮されたアイン達を間近で見て来た事で彼女達の扱いをある程度理解していた事も要因の一つだろう。
イメージ出来る動きの範囲にズレが少なく彼女達を運用する事に限定するなら、3年生が相手でも圧倒できる天才的なセンスを持っていた。
僕がフォローする事も考えれば、かなり期待値が高い結果と言える。
これによりアイン達4機のメルフィーナ小隊、タイタン級1サイクロプス級1トロール級3のシリル小隊、アルバート小隊として訓練を開始した。
対戦相手にはトロール級5で僕が指示を出したものを相手に厳しく訓練を繰り返す。
トロール級5に対して5回戦やっての勝率はメルフィーナ2勝3敗、シリル小隊3勝2敗、アルバート小隊2勝3敗と言う結果だった。
トロール級相手で勝ち越せない様ではまだまだではあるが、皆手応えは感じている様だ。
またシリルとアルバートはそれぞれオペレーターを選び、ミエリッキとティスと言う。
ミエリッキは普段から静かで要点のみの会話しかしないタイプで、オペレーションも同じ様に要点しか言わない。
逆にティスはうるさい程喋り、オペレーションでも無駄口が多いタイプだった。
ターニャ程の素養は感じないが、相性というものもある為彼女らの意志を尊重した。
だいぶ大所帯になってきた事もあり、遂に移動要塞と言えるレベルの指揮車両作成に入る。
構想としては大型トレーラー程の大きさで展開型ベースを考えている。
牽引には完全に装甲車を意識した戦闘車両を用意し、姫付きの近衛騎士達に操作方法を教え運転を任せるつもりだ。
彼らも戦闘車両があった方が色々活躍の場が増えていいだろう。
また装甲車上部に1門、ベース上部に2門のロータリーガンを設置。
CIWSのの様な使い方を考えている。
またベース上部のロータリーガンは球体型回転式砲塔として運用し、対地はもちろん、対空にも広い射角を持ち真上にも撃つ事が出来る作りだ。
3門のロータリーガンで守りを固め、量産型に砲手を任せればかなりの敵に対し有効だろう。
またタイヤ・キャタピラ間の変更を履帯の着脱で行える様にし、走破性と速度の両立を目指す。
ゴーレムオートマチック車であり、操縦者無しでも走れるが、ハンドル・アクセル・ブレーキを付け、ゴーレムが操作に対応する様に作る。
牽引車とは言ったが後部の大型コンテナ部分もゴーレムであり、自走は可能である。
コンテナ部は前世の高級トレーラー型キャンピングカーを元に作り両サイドと天井が横や上に突き出す事で内部スペースを広くする作りだ。
突き出した部屋の四隅下部からバンカーが打ち出され地面と固定される。
展開部分まで含めてラミネート加工を加えた装甲にして対物・対魔・耐火・耐衝撃性に優れる。
展開時には専用のオペレーションシートとそのすぐ後部に指揮シートがあり外部戦力の指揮を行える様にしてある。
また内部での生活が出来る様普段移動時に使っているシートを倒したり移動させる事でベットを作れる。
メイドさん達が給仕を行える様に簡易なキッチン等も用意。トイレや簡易なシャワーも用意し最低限の生活が長期的に可能になっている。
前世世界の高級キャンピングカーの様な豪華さは無いが、最高速度60km/hで走ることが可能な上、高い防御性能を有している。欠点と言えば街中の大半の道は走れないというところだろう。
石畳の道などキャタピラで耕してしまうし、サイズが大きい為危ないのだ。
場合によっては街道等を走る時はタイヤ式に切りかえた方がいいかもしれない。
実際に使ってみて考えようと思う。
この移動型要塞、名前をドラグベースとし、普段住んでいる開発研究所をドラグネストとした。
ゴーレム技術の応用範囲が広過ぎて怖いくらいだが、思えばロボットテクノロジーも同じ事が言える。
多種多様なゴーレムを作った事で魔石の需要がどんどん上がっている。
今はまだ軍事利用と送風や温度調節などが主だが、やがて生活レベルでもっと多くゴーレムが作られたら魔石の高騰も考えられる。
早めに手を打っておくべきだろう。
他国から魔石を安い内に買い集めておくのがいいかな。
後は冒険者にクエストとして発注するのも良いだろう。
世界は徐々に変化を受け入れ始めている。
そんな事をかんがえつつ僕はドラグベースの図面を引いた。
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(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク




