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メカヲタ、洗浄される

誤字直しましたm(*_ _)m

「戦争のです。」


そう言い放った僕はアイン達にロータリーガンを装備そのまま射撃を開始させた。

バトラーには近づく者への迎撃を指示しアートには指揮官グファルを捉えよと命令する。

同時に背後で戦う巨人どもを黙らせる為タイタン級、サイクロプス級、トロール級を全機召喚展開させ巨人部隊との戦闘に入らせた。

ロータリーガンという未経験の武装に敵部隊は乱れに乱れた。

指揮官もアートに付け狙われてまともに指揮をとることができない。

身を守りつつ後退していく指揮官グファル。

捕縛を指示しているとは言えアート相手に後退できるとは中々の実力がある様だ。


「ターニャ、見てるかな?」通信水晶を使ってターニャに連絡を取る。

「はい、こちらでもモニターしています。どちらのオペレーティングをお求めですか?」

相変わらず戦闘に入ると人が変わった様に的確で落ち着いた雰囲気になる娘だな。

「んー、巨大ゴーレム側は指揮官無しだからそっちをお願い。指揮はアイゼン王にお願いしてターニャが指示をだしてくれる?こっちは緊急性が無い限り放置で構わない。」

「了解しました。ご武運を。」

即断即決、言い切りと気遣いが出来て普段のターニャとはほぼ別人である。

実は二重人格とかなのかもなぁと考えつつ、戦況を確認する。


アイン達は中央から扇状に弾幕を撒き散らし既に数千近い屍を作り上げている。

相手からしたら前情報なしでベストな距離から始めた上、不意打ちだったからなぁ。

でも先に無遠慮に攻撃して来たのはあっちだしね、文句を言われる筋合いはない。


アート単騎で敵陣深くまで切り込んでいるが、流石に層が厚くて指揮官までは届いていない。捕縛と言う条件が無ければ届いていただろうけど、アートには何かと困難なハンデ戦が多い。

指揮官グファルが漸く指揮系統を回復させた様だが既に半数近く被害が出ている。

撤退すべき甚大な被害だと思うが、まだ戦う気の様だ。

指揮官グファルが何やら詠唱を開始すると僕の頭上の空中に魔法陣が展開された。

召喚魔法陣の様だが、魔法陣の大きさからかなりの大型が召喚されて来そうだ。


召喚魔法陣を破壊して実力を示すという方法も頭を過ったが、素直に召喚されたものを倒す事で分かりやすく実力を示そう...なんて考えているから、こんな厄介な敵を相手にしなくてはならなくなったんだ。


召喚されたのは巨人の肉塊を繋ぎ合わせて作られたフレッシュゴーレムだった。

(Flesh:死肉であってFresh:新鮮ではないので全然新鮮じゃないよ。)


全高15mはありそうな巨躯で鈍重ながらパワーは高そうだ。

「オペレーティングに入りますか?」

ターニャから通信が入った。

「臭そうだから風呂の用意をとアイゼン王に伝えてくれる?」

「かしこまりました。」

触りたくないが仕方ない、魔王軍め何て兵器を開発しやがる。

竜形態になった僕はインベントリから増加装甲とロータリーガンを接続しマウントした。

「あ、あれが竜なのか?」周囲から竜に対するイメージギャップが作り出す動揺が広がっていたが、僕はそれ所じゃない。


臭そう、汚そう、ぶにぶにしてそうな見た目に接近戦を挑む気が全くしない。

味方を巻き込まない様に射線に気をつけ、ロータリーガンを左右同時に撃ちまくる。

着弾したフレッシュゴーレムの部位が飛び散りちぎれてべしゃっと落ちているのを見るとブレス以外の何かを吐きそうになる。


ぐちょぐちょと音を立てながら僕に向かってくるフレッシュゴーレムに嫌悪感が止まらない。

ロータリーガンの火力では肉は削り落とせても動きを止めるに至っていない。


僕は思わずブレスをチャージしていた。

魔力をガンガン注入し、かつて検証の為に撃った一撃より巨大な球雷を形成しフレッシュゴーレム目掛けて撃ち込んだ。


ライトニングブラスト、高威力、高電圧な雷撃系ブレスだ。

フレッシュゴーレムの身体がぐすぐすとただれ落ち、体液が沸騰してあちこちがゴポゴポと音を立てている。

電流よって体液が沸騰し体内の空洞に溜まった気体によって内部圧が膨れ上がりフレッシュゴーレムの身体が歪に変形していく。

...そして、爆ぜた。


周囲に腐った肉片が飛び散って、バランスを失った下半身がぐらりっと倒れた。

幸いメイドゴーレム達には被害は無さそうだが、僕は被害甚大である。

雨の様に降ってきた臭い体液が避けられず、だいぶ付着したのだ。


思わず逃げ出しそうになるのを我慢し、インベントリから水属性魔石を取り出し頭から水を被って洗いたい衝動と戦っていた。

臭い、汚い、気持ち悪い...もういいから、さっさと撤退しろよという思いがイラつきに変わっていく。


敵指揮官グファルは切り札も打ち砕かれ、愕然としていた。

その隙を見逃すアートではない。

スカートに付けられた風属性魔石を使用したブーストと彼女自身の脚力が生み出す音速を超えた踏み込みで周囲を吹き飛ばし、バイコーンの側頭部に左ハイキックを入れ転倒させそのまま空中で回転しグファルの腹をダンッと踏みつけた。

ぐふぅっとなったグファルは自分に向けて小さな「銃」と呼ばれる武器を構えるアートに「その様に小さな銃とやらでどうするおつもりかな?」と尋ねた。

アートは近くに居た大きめのモンスターに一発撃ち上半身を吹き飛ばし即座にグファルに狙いを戻した。


「...分かった、降参しよう」


青ざめたグファルはコクコクと頷き残兵を引き上げさせる。


戦闘の終了を確認し僕はインベントリから水属性魔石を取り出し自分に向かってアクアジェット(※攻撃魔法です)を頭から撃ち込んだ。

激しい水流に汚れが流されて行くのが分かる。清々しいっ。アレがまた出たらどう倒すか考えておこう。


アートが指揮官グファルを連れこちらに向かっている様なのでこちらから出向く。

グファルの前に降り立った僕は彼を見据えて問いかける。


「さて、軍を引いて頂けますか?」


この状況で聞くのは嫌味でしかないだろう。部隊は少なく見積もっても6割の損失、切り札の臭いゴーレムをも失い戦う手立てなど残っていないだろう。


彼は項垂れていたが、頭を振り顔を上げた。

「守護竜マキナ殿の力、十分に理解させて頂きました。ご要望通り撤退させて頂きます。」

僕は頷き、アートにグファルを解放させる。

「今の所我らに侵攻の意思は無い。しかしこの様な攻撃を繰り返すのであれば、相応の対応をする事を忘れぬ様に。同盟国ハルトアイゼン王国に手を出すならば、このドラゴ・エクス・マキナを敵に回すと肝に銘じよ。」

僕の言葉に指揮官グファルは深々と頭を下げ戻って行った。

礼儀正しいんだよね、ゴーレムは臭いけど。

僕はアート、アイン、ツヴァイ、ドライ、バトラーを集め損傷や臭いが着いてないか確認した上で収納した。

そのまま急ぎ本陣へ戻り報告を急ぎ済ます。

人型になると服が汚れそうなので竜形態のままである。

「詳しい報告は後としましょう。とりあえず風呂を用意してありますゆえ。」

アイゼン王のお気遣いに感謝である。

風呂へ向かおうとした僕の前にアートが立ちはだかった。

手にはデッキブラシ、見ればアイン、ツヴァイ、ドライ、バトラーも同装備で待機している。

僕は色々察し、伏せの状態になった。

5人は手分けして僕に水をかけデッキブラシでゴシゴシと洗われていく。

パーツの隙間に入った汚れを洗う為、全身の増加装甲を外し表裏しっかりと洗われるのだった。

あの臭いゴーレムめ、次は色々完封してやる...

洗われる僕をキャッキャと笑うメルフィーナとターニャを見て、深い悲しみを感じるのだった。


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(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク

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