メカヲタ、和む
AI自動生成で作った挿絵を実験的に別作品(キャラクター設定)としてアップしてあります。
仮面無しですが、アイン、ツヴァイ、ドライのイメージを上げておきましたのでイメージ補填に見てみて下さいね!( •̀ω •́ゞ)✧ビシッ!!
その報は突然だった。
ハルトアイゼン王国北方に位置する魔族領域ーーー魔王軍が突如として攻勢に出たと報じられたのが2時間前。
魔王軍は神聖国とハルトアイゼン王国の両国に対し攻撃を開始した。
神聖国は勇者を緊急招集し迎撃体制に入ったが数の集結が間に合わず国境線を突破され、北端の街に勇者パーティが取り残され孤立している状況らしい。
彼は市民を逃がす為、その街に留まり集まっていた戦力をまとめあげ迎撃戦を展開している様だ。
ハルトアイゼン王国も攻撃を受けたがその数は神聖国を襲った軍の2割に満たない数であった為国境線間際で戦線を維持していると言うことだ。
遠距離通信を可能にした水晶ネットワークによって随時情報は入って来ているが、ハルトアイゼン王国は現状問題はない。
サイクロプス級ゴーレムを改装したサイクロプス改が敵巨人軍団を抑えている様だ。
この知らせを受けた僕は緊急で王都とハルトアイゼンとのホットラインを繋ぎ、状況に対応する作戦をドラグロード王、そしてアイゼン王と話し合っていた。
「現状では急を要する援護は必要無いが、敵に増援があった場合または神聖国に攻め入っている軍団がこちらに矛先を向けた場合はその限りではないがね。」
アイゼン王は未だ余裕は有ると言った態度ではあるが、いつ状況が変化するか分からない以上対策を急ぐべきだ。
もっともハルトアイゼン王国を攻めている部隊は明らかに牽制であり、本命は神聖国であろうが。
「増援には僕を含む部隊が当たります。」防衛地域を持たない遊撃部隊の要素がある僕の戦力が最も近く最も早く最も強い。
ドラグロード王は暫し考えた後、決意を込めて口を開いた。
「了解した。援軍にはマキナ殿に行って頂こう。問題は神聖国に対しての援護を行うか否かと言う事だ。」
神聖国とは当然敵対関係にあるが、この状況だと共闘もできなくは無い...
しかし魔王軍は神聖国によって虐げられた結果生まれた国と言える以上、安い正義感で援護するのは危険だ。
「静観するしかないでしょうな。救援要請があるならまだしも、勝手に助けに行けば侵略行為と罵られる可能性すらあります。」
アイゼン王の言う通りだ。他国、それも敵国の心配等している場合でもない。
「まあ、マキナ殿がハルトアイゼン王国に協力し敵魔王軍を押し返せばその事自体が援護となりましょう。」
方向性は決まった。
「では準備が整い次第出撃致します。」
そう言って僕は準備に入った。
今回竜形態時に使用可能な武装を取り急ぎ確認する。
間に合ったのは拡張機能搭載型増加装甲とアイン達に作ったロータリーガンを大型化したものが2門だけだが、十分だ。
「拡張機能搭載型増加装甲」とは竜形態時に動きに干渉しない部分に増加装甲を取り付けそのパーツに追加武装やブースター等を装着出来る様にする強化用パーツだ。
まだ全てが完成している訳では無いが、実戦での検証も兼ねて装備して行く。
大型ロータリーガンはGAU-8本来の大きさに等しくかなり大きい。全長6.4m、重量は2門で600kg近い。これを背中側にアームでマウントし僕の意識に連動して射撃を行う一種のゴーレムである。
魔石の再装填が接続形状から不可能な為、内蔵魔石量を大幅に増やし弾数のみ増やしてある。撃ち切った場合はパージしてインベントリに戻す仕様だ。
戦力としてはアート、アイン達とバトラー、30機の量産型、タイタン級3、サイクロプス級3、トロール級6、ストーンキャノン改15を想定している。
メルフィーナ王女らを連れて行かないと言う選択肢を考えたが、王女付きのメイドさん達まで奮起していたのでいつも通りのメンバーとオペレーターのターニャを魔改造馬車で連れて行く事にした。
戦力を準備すると分かるが、防衛ではなく遊撃の際にはやはり指揮官とオペレーターがもっと欲しい。
戻ったら早急に対策を考えよう。
指揮官やオペレーターを増やすなら、魔改造馬車では流石に手狭になってきた。安全性確保を考えても現場でベースとなる様な移動可能な指揮車両を開発すべきだろう。
こうなるとティーガーをドラグナートにやった事が悔やまれるが、今は彼を呼び戻す時間もない。
自分の浅慮を悔やみながらも、人材の大切さを噛み締める事となった。
ゲパルトとエルダには引き続き竜形態で運用する武装と近代銃火器の開発を進めさせておく。
食料、水、酒、医薬品、飼葉、木材、炭、予備燃料となる魔石等、必要となるであろう物資をインベントリに押し込み有事に備えた。
準備は潤沢に揃ったと言えるだろう。
急ぎ準備を終えたが、時間は既に夜の8時を回っていた。
空腹感を感じた僕は共に準備していたゲパルトやエルダを伴って食堂へ向かった。
食堂ではターニャが初陣を心配し青ざめていた様だが、通りかかったメルフィーナが彼女を元気づける為に紅茶を用意し話をしていたそうだ。
僕は後で思えば失礼にも、メルフィーナの頭にポンっと手を乗せ「ありがとう、君の優しさにはいつも助けられている。」と声をかけた。
驚きでビクンっと硬直したメルフィーナ王女は顔を真っ赤にして「レディの頭を気安く触ってはなりません!」と怒っていたが機嫌は良い様に見える。
僕は謝りながら食事を注文した。
「ちゃんと反省して下さい!」と怒られてしまったが、そのやり取りを見てターニャの顔に笑顔が戻った。
アートの圧が気のせいか上がった気がしたが、ゴーレムに感情は無いはずだ。
メイドさん達も近衛騎士達も声を殺して笑っていたのが、凄く幸せな事だと思った。
アイン達やバトラーは騒ぎも気にせず、いつも通り目を閉じて控えている。
明日ハルトアイゼンの援護の為出撃する。
その前の束の間の一時に、僕は感謝した。
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(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク




