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メカヲタ、開発する

勇者ジャスティンの出現は前から感じていた漠然とした不安の答えだろう。


遠距離・大型・戦場・防衛戦に注力した結果、あの距離まで接近されると戦力が足りていない。

アートクラスのゴーレムを量産は困難な上に周囲を巻き込む為戦力過多になってしまう。


必要なのはあのクラスの戦力を足止め出来る性能を持った「武器」または「小型ゴーレム」の開発と僕の人型用と竜型用装備の開発だ。


斬られた執事ゴーレムの盾を解析する為急ぎゲパルト達が待つ研究開発施設に戻って来た僕達は早速解析作業に入った。


ラミネート加工された盾は綺麗な断面でどの材質も熱が発生した形跡も無い。

摩擦が無いほど綺麗な断面となると物理法則を踏まえるならば単分子線等が考えられる。1つの分子程度の厚みしかないワイヤーで斬る感じだ。

とは言っても現実に完成した技術では無かったが。

せん断力等も頭を過ぎったが、この状況には適応していないと思う。

少なくともこれ位の技術で分子間の切断を行ったと考えられる。

だとすれば物質の硬さでは耐える事が出来ない可能性が高い。


特に勇者は詠唱等はしていなかった為、魔法等では無いだろう。


考えても答えに届かないとなれば、出来る事は「攻撃自体を喰らわない」という回避方面の対処方法になる。


アートが勇者との戦いでダメージを受けなかったのは、パリィと回避によって攻撃を受け止めなかったからだ。


ただ彼女程の回避力はアイン達でもやや足りない。防御型や人族では対応不可能になってしまう。


そこで相手の接近自体を防ぐ方法を考える。

物理的な壁を連続的に展開して切断力を受け止め続けるか、遠心力等を受ける面に発生させ相手の攻撃をずらすか、風の魔石等を使用して高風圧を叩きつけ接近自体をさせない等が意見として出た。


シールドを高速回転させて接触物を受け流すのは受け手に遠心力を耐えれる自重と腕力が必要だ。


風圧、水圧等で押し返すのは相手の突進力を上回る必要はあるが想定を超えない限りは有効と言えなくもない。


ただそれさえ回避されれば、意味を為さない事になる。


やれやれチートスキルに対策すると言うのは大変だ。

物理切断ならいいが、時空切断とか次元切断とか言い出されたらどうしたものか。

あの召喚勇者が僕と同じ世界から来たと仮定するなら発想はある程度読める。

が、厳しいな。


防御性能がどの程度かにもよるが、いっそミニガンとか他のロータリーガンとかの開発を急いで弾幕を張るのもいいかもしれない。


どちらせよ、複数の対抗策を作り出し当ててみるしかないだろう。


僕はゲパルトに近代銃火器の図案を渡し開発に入らせた。


僕は僕自身の装備開発と執事、メイドゴーレムの強化、そして下位メイドゴーレムを数十単位で用意するつもりだ。

アイン達より更に性能、素材は落ちるが今回の様な状況で一般市民を守りつつ誘導したりする頭数が欲しいと考えた結果だ。

バトラーをリーダーとしたメイド隊の結成を考えている。


勇者を倒す方向性として考えられるのは、アートと2人でならあの勇者も倒せるかもしれないという一点だろう。

そうなるとアートとの連携も考慮して僕自身の人型装備を開発すべきだろう。


搦手からめてを使うのも有効かもしれない。

あの勇者、真面目そうだったからな。

自動誘導地雷(ゴーレム式)や、クレイモア(指向性対人地雷)等をモチーフにして罠を張るのも面白い。

グレネードランチャーの様な物も考えられるが、混戦で使いにくい。

おそらく卑怯だなんだと喚く事だろうがそれも戦術的には有りだ。

守護竜の矜恃がどの辺かにあるかもしれないが、守れない守護竜よりはずっといい。

正々堂々負けてどうする。

勝てばいいとは言わないが、勝つ為の方策はいくらでも考えるべきだ。


爆発物の事を思い出していたら、そこでふと案が降りてきた。


シールド表面に爆発反応装甲を付けてみたら、面白いんじゃないかな?

気になったら即実験だ。

本来なら砲弾や成形炸薬弾に対する装備だが、勇者の攻撃に対して有効な可能性がある。

バトラーを召喚し、エルダに言って空間属性の魔石を装備させる。


幸い炭化タングステンは高熱に強い。

この上に更に一層爆発反応装甲を装備させ、勇者の一撃に対してカウンターを入れる構想だ。

火薬のみだと火力が足りないので、小さめの火の魔石を加工し内包させる。

軽い衝撃では一切反応しないが、表面装甲に変化が起きると反応して爆発する仕組みにした。


素材から厳選し爆発反応装甲の実験を行う。

アートに高硬度長剣を装備させ擬似的な勇者の攻撃を再現しバトラーが受け止める姿勢で実験してみた。

アートの攻撃がバトラーのシールドに当たった瞬間、激しい爆発反応が発生しアートが吹き飛ばされた。

アートの防御性能だと吹き飛ばされてもダメージは入っていないが、距離を再度取ることには成功。

ただ当然だが当たった場所付近は爆発してしまう為ある程度使ったら交換の必要が出てくる。

その為の空間属性魔石だ。


今まではアートのみが僕のインベントリにアクセス権を有していたが、バトラー、アイン、ツヴァイ、ドライにも権限を与える事にする。

部下のメイドゴーレムをバトラー達が召喚出来る様になるし正に一石二鳥だ。

倒せないにしてもバトラーとアイン達3人メイドゴーレムで囲めば時間を稼ぐ事は出来るかもしれない。


今後の開発も考えるとボーキサイトを初めとするあらゆる素材を発見、収集する必要がある。

メルフィーナにその辺の事は任せることにし、僕は開発を急ピッチで再開した。

チートだろうが聖剣だろうが、対策して出来ないことは無い。

不安が何だったのか判明した今、僕は迷いなく開発を進めるのだった。

読んで頂きありがとうございました!

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(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク

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