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魔導帝国の英雄譚 〜そして少年は英雄になる〜  作者: 愚者
1章 学院生活編(上)~魔法嫌いの剣士~
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09話 対決前夜

お待たせしました!本来ならもう少し長くなる予定だったのですが、深く掘り下げていく内に字数がとんでもない事になっていく事に気付いたので一度分ける事にしました

 

 其処から先は、流れるような出来事だった。騒ぎを聞きつけてやって来た教師達は事態収拾を進めた後に事後処理を始めた。学院内の設備の破損及び生徒への暴力行為として、危うく長期間の停学・または退学処分を喰らう所だったアクトを救ったのは、学院長であるエレオノーラだった。


 被害者側が過剰に煽ってきた事や、大勢で一人を侮辱したという事実は十分に情状酌量の余地があるとされたのもあるが、職員会議でエレオノーラが放った一言で全てが決した。


『校内選抜戦を控えた今、我々にはやらなければならない事が多々あるのだ。このような学生間の喧嘩程度で大事にする必要性など全く無い。それとも……諸君は私の判断に何か不服でもあるのかね?』


 こう言われてしまえば、教師陣は手も足も出ないだろう。それ程までにあの大魔女の権力は偉大なのだ。彼女の意見に物申すことが出来て、張り合える人物と言えば同じ「七魔星将」か、彼らを束ねる国のトップである皇帝陛下一人だけだ。


 結果として反省文の提出だけに留められた(コロナを侮辱したクライヴ達は厳重注意を受けた)アクトは、夕暮れ前には解放されることとなった。


「うぅ、反省文なんて初めて書いたぞクソッタレ…何で自分の反省の意をわざわざ紙に書かなきゃならないんだ……」


 まともな学校教育を受けた事が無いアクトにとっては、割と短めの反省文ですらかなりキツイものがあった。フラフラとおぼつかない足取りで校門に差し掛かると其処には、心配と同情…そして感謝が混ざった様な笑みを浮かべるリネアの姿があった。


「……お疲れ様、アクト君」

「リネア……コロナは?」

「コロナは先に家に帰らせたよ。念の為にマグナ君に付き添ってもらってね」

「そうか。ありがとうな、待っててくれて。じゃあ帰るか」

「うん……」


 そうして、丘を降りた所辺りで完全に日が沈み、夜の帳が降りた静かな街を、珍しく二人は隣り合って歩く。日が昇っている時とは打って変わって、居住区の人通りは少ない。特に何かの施設がある訳では無い上に、中央区やその他の場所でで仕事をしている大人が帰るにはまだ早い時間帯だからだ。ガス灯に照らされる街道を歩くその間、二人の間に会話らしい会話は無かった。


「「……」」


 一切会話をしない二人の間に、不思議と気まずさのような物は無かった。何かを話さなければならない気持ちより、互いに気持ちの整理をする時間が必要だったのだ。


 そして、屋敷までもう少しという所でリネアが口を開く。


「……ありがとうね、アクト君。コロナを助けてくれて。私やマグナ君じゃ、クライヴ君をあんな風に投げ飛ばせないから……」

「だから言ったろ? 俺は、俺が気に入らないと思ったからやったんだ。別に、お前達に感謝の言葉を言われる筋合いなんて無いんだよ。まあ、投げ飛ばしたのはやり過ぎたと思うけどな」

「ふふふ、じゃあそういう事にしとくね」

「……?」


 アクトの言葉に、リネアは何処か余裕のある笑みを浮かべる。まるで全てを察しているかのように。夜だからだろうか、思えば校門で会ってからのリネアの様子は変だった。大人びていると言うか、年に相応しく無いような雰囲気を纏っているのだ。


「……あっ、そうだ。ちゃんと出してくれたか? 俺の参加届」

「勿論! これで私達は明日からの校内戦に出場出来るよ。一番心配だったのはアクト君が暴力沙汰で停学処分を受ける事だったけどね。」

「わ、悪かったな…まあ、そっちは感謝してくれても良いぜ」

「あはは…実はね、最初はアクト君にも参加してもらうつもりだったんだ。家に住まわせる代わりにね。でも、コロナに止められちゃって。『お情けで参加してもらう程アタシは軽い女じゃ無い!』ってね」


 なるほど、あの強気なコロナが言いそうな台詞だった。


「一週間前のあの夕方……私、アクト君が住む所に迷ってるって聞いた時、本当は新しいメンバーが集まるんじゃないかって事にだけ期待してたんだ。だから、アクト君を家に誘った」


 それ、はある意味当然の事なのだろう。アクトもそれは理解していた。幾らリネアがお人好しでも、いきなり見ず知らずの男を自分の家で寝泊まりさせるような真似、流石にするはずが無い。何らかの目的があった事は明らかだった。


 歩みを止めたリネアはその場で真実を自分の感情と共に吐露していく。その体は小さく震えていた。


「分かる? 私はその為だけにアクト君を住まわせようとしたんだ。校内戦が全て終わった後、アクト君に出ていってもらう事も含めてね。それがバレて、コロナに酷く怒られたなぁ……最低だよね。私、コロナの力になりたいが為に困っていたアクト君を利用するなんて。責められても文句言えないよ……」


 リネアは覚悟していた。アクトに激しく批難される事を。それだけの事を、まだ住む場所すら決まっていない同い年の少年に強いようとしたのだから。もし全てが無事に終わったとしても、待っているのは住む場所を追われるというアクトの哀れな結末だ。


 だが、今のコロナに必要なのは長期的な救済では無く、短期的な救済だった。そうでもしなければ、外面は強気でも内面は脆いあの親友を助ける事が出来ないのだから。


 親友と困り人……どちらを取るのか、心優しき少女はこの残酷な二択を前に、常日頃苦悩し続けていたのだった。偽善者と呼ばれても良い、自分に出来る力が弱いのも分かっている。だが、リネア=エルレインという少女は目の前で困っている人間を決して見捨てられないのだ。


「バーカ。勝手に被害妄想してんじゃねえよ」

「……え?」


 震えるリネアの頭に、ポンとアクトの手が載せられる。その手は温かみに満ちていた。思っていた反応とはかけ離れた現実に、呆気にとられたリネアが顔を上げると、苦笑していながらも彼の表情は優しさに満ちていた。まるで、先程の自分と同じように……


「お前がどう思って俺を住まわせようとしたのかは知らないけどな…これからどうなるかは知らんが、俺は困ってた住まいを手に入れたんだから結果オーライなんだよ。校内戦も結局無理矢理じゃ無く、俺自らが参加する意思を見せる事になったんだからな」

「アクト君……」

「リネア、お前は優しくて誠実な奴だよ。眩しいくらいにな……でも、そういう生き方をしてたら何処か息苦しい時だってあるんだろう。だから、こういう時にわざわざ本音を言う必要なんて無いんだよ」


 アクトは思った。こういう真面目で優しい子の傍には、一人くらい不真面目で食えない人間でも、いざという時には頼れる奴が必要なのだと。でなければ、その子は何時かきっと壊れてしまうだろう。かつて、彼と共に戦場を駆けた「彼女」の様に……


「真面目なお前の事だ。まだ自分で納得出来ない部分もあるんだろうが、とにかく俺に負い目を感じるなって事だよ。それにな、知ってるか? 東方にはこんな言葉があるんだ。『終わり良ければ総て良し』ってな。さっ、帰ろうぜ。あのチビ女にも言いたい事があるからな」


 そう言い残し、アクトは先に歩を進める。取り残されたリネアは暫くの間ポカンとしていたが、やがて口元に笑みを浮かべ、彼の後を追う。


「そうだね…思えば、アクト君はそういう人だった…‥‥」

「ん? 何か言ったか?」

「何も! さっ、早く帰ってコロナを励まさなきゃね。明日から早速校内戦なんだから」

「おう、それ今俺が言った」


 少女は気付いた。初めは只の都合の良い同居人としか思ってなかった黒髪の少年が、何時の間にか自分…そして親友にとって居なくてはならないモノに変わりつつあるのだと……


◆◇◆◇◆◇


「クソがっ!!クソがクソがクソがぁぁぁぁぁ!!」


 太陽がもうそろそろ落ちようかという時間帯、商業区を歩きながらクライヴ=シックサールは荒れに荒れていた。四人の手下がそれを宥める様にその後ろを歩き、夕飯の買い出しに来た市民から注目を集めていた。


「く、クライヴさん、落ち着いてくださいよ。奴らはあの生意気な転入生を加えても三人、数で押せばどうにかなりますよ!」


 手下の一人――前の選択演習でアクトにボコボコにされた男が宥めに掛かるが、それは余計クライヴの怒りを増長させてしまう原因となる。


「馬鹿野郎がっ!! 去年俺達が五人で一斉に襲ってもかすり傷一つ負わせられなかったのを忘れたのか!? アイツは怪物なんだよ!」


 手下の制服を掴み上げながらクライヴはまくし立てる。それは、単純な怒りと言うよりかは怯えや焦燥の感情の方が強かった。


 そう、クライヴは別にコロナの事を侮っている訳では無い。むしろ警戒しているからこそ、昼の様な暴挙に出たのである。締め切り間際に万に一つ、コロナに同情した何者かがチームに入らないよう、大衆を煽るのと同時にコロナの心を折ろうとしたのだ。


(それがどうだ! 結果的に奴は人数を揃え、堂々と参加資格を満たしちまった! マズい、このままでは……!)


 去年の選抜戦でほぼ一瞬で倒された彼の仲間は知らないだろうが、一度は激戦を繰り広げ……そして負けたクライヴは断言出来た。あの天才の赤髪少女に、自分はどう足掻いたとしても、どう逆立ちしたも勝てない事を。


(これで奴らが校内戦に出場して俺達と戦えば、間違いなく俺達が負ける! そうなれば、昼間の大見え切った啖呵は全部虚言だった事になり、俺の校内での評価は地に落ちちまう……!)


 状況は一転、いきなり目前に突きつけられた明確な「敗北」を前にして、冷静な判断力を保てる程、彼は人間が出来ていなかった。


(クソッ! 元はと言えば、全部奴が現れてから全てがおかしくなっていったんだ……あのクソ生意気な転入生がよ……!)


 手下が手も足も出なかった事を聞いてからはある程度の興味を持っていたものの、コロナが校内戦に出場する事を全力で阻止しようと躍起になっていたクライヴには其処までの警戒は無かった。正直、仮に運よくコロナを倒せたとしても、リネアはともかく、あの転入生に勝てるかどうかはかなり不安ではあった。


(比較的巨体であるはずの俺を軽々と持ち上げて投げ飛ばす程の腕力、あの凍り付くような「殺気」、そして魔法科学院には到底似合わない剣……奴は一体何者なんだ……?)


 つい最近学院にやって来たが故に、情報が全く無い事が、彼の不気味さを助長していた。剣一本で魔道士を倒す、現代戦では殆ど起こる事は無いであろう有り得ない構図を、あの少年はいとも簡単に成してしまう…クライヴにはそんな予感があった。


(一体、どうすれば……)


 八方塞がりなこの状況を打開せんと必死に頭を働かせるクライヴだったが、その時、異変は起こった。


「あの、クライヴさん?」

「……あ? 何だ?」


 クライヴが問うと、手下の一人は顔を青ざめさせながらこう言った。


「あの…一体俺達、何処に向かっているんでしょうか?」

「は? んなもん、商業区を抜けた先の店に決まってんだろう、が…‥‥?」


 遅れてクライヴや他の手下は気付いた。自分達が全く見覚えの無い路地を彷徨っている事に。この街に来てから長い上に、構造的に迷う道理が無いにも関わらずだ。


「な、何だ此処は? それに、街の連中はどうした?」


 見れば、先程まで人で溢れていたはずの商業通りにはまるで消されてしまったのかの様に人々の姿は無く、声はクライヴら五人の物だけとなった。そもそも見覚えの無い場所に居る時点で十分謎なのだが、通り沿いに立つ家屋からは灯りどころか人の気配すら感じられない。この時間帯に人一人居ないなど、異常事態だ。


 嫌な汗が体中から噴き出す彼らに、更なる絶望を与えるかのように異変は続く。


「何だこれは……霧?」


 そう、両端を家屋に挟まれた通りの向こう側から濃い霧が立ち込めて来ているのだ。その霧は異常な速度で浸透し、あっという間に彼らを飲み込み、互いの姿を隠してしまった。学院の制服には防寒機能もあるので影響は無いが、霧は周囲の気温を一気に下げ、彼らの吐息を白く染める。


 この明らかに魔法によって引き起こされた現象を前に、彼らは察した。この異常事態、巻き込まれているのは住民の方では無く、自分達である事に。そんな彼らに更なる追い打ちをかけるように、まだまだ異変は終わらない……


「クライヴさん! 奥から誰か来ます!」

「…‥‥ッ!!」


 クライヴの近くに居た手下が、霧がやって来た方向を指差すと同時に彼もその方を見ると、濃密な霧の奥に、一つの人影が浮かび上がった。人影はゆっくりとした動作で彼らの方へと歩いて行き、至近距離でその姿を晒す。


「だ、誰だテメェは!?」


 その姿から人影の主が何者かである事を推察するのは不可能だった。何故なら、「それ」は所々穴の開いたボロボロの焦げ茶色のローブを目深に被り、至近距離でも薄く霞む霧によって、顔すらまともに見ることが出来なかったからだ。唯一分かる事と言えば、ぼろローブの下から何かの「音」が聞こえて来る事くらいだ。


 突如現れた謎の人物…いや、人間かどうかも不明な「それ」の出現に、クライヴの手下四人は全員彼の後ろに逃げ込み、彼の大柄な影から怯えながら「それ」を見据えている。当のクライヴは手下の不甲斐なさを咎めることは無く、額に冷や汗をにじませながら「それ」を睨み据える。


「動くな。其処から一歩でも踏み出せば魔法をぶっ放す。答えろ、お前は何者だ……!」

「……」


 クライヴの問いに「それ」――ぼろローブは何の反応も示さない。気温は何時の間にか氷点下に近い域まで下がっており、凍り付いた静寂が十秒、二十秒…一分程続いた所で、ようやくそれは打ち破られた。


「……この空気の中、一分間耐え続けますか。なるほど、一定水準以上の忍耐力は持っているようですね。まあ、無ければ殺すだけの話なのですが」


 男の声だった。しかも、声音的に年齢はクライヴ達とそう変わらないくらい若い。だが言っている事は非常に物騒な物だった。


「一体、何の用だ? お前は何者なんだ……?」

「何者か、と言う問いにはお答え出来ませんが、人間ですよ。決して貴方達が想像しているような化生の類ではありません。そして、目的ならばお教えしましょう。貴方達は次のガラード帝国魔法科学院で行われる校内選抜戦でコロナ=イグニス率いるチームと戦うようですね。聞けば、彼女は人数が揃わなくて参加出来ない予定だったが、急遽人数が集まったと」

「なっ!? どうしてその事を!?」


 コロナ達とクライヴ達が対戦するのは前から決まっていた事のようだが、アクトの登場によりコロナ達が参加出来るようになったのはつい先程の事だ。教師陣と、あの食堂に居合わせた者しか知らないその情報を、何故このようなどこの馬の骨とも知れない人間が知っているのか。


 更に、男は驚くような事を言ってきた。


「今の貴方達では彼女には決して及ばないでしょう。そこでです。私なら貴方達に力を与える事が出来ます。如何でしょう? 私と手を組むつもりはありませんか? 貴方だけでなく、後ろで震えている彼らにもある程度の力を貸し与えることが出来ますよ」

「なん、だと……」


 それは途轍もなく怪しく、そして魅力的な誘いだった。自分だけでなくチーム全体の力を上げればコロナ打倒も夢では無い。そして、恐らく学院で一番の強敵であろう生徒会長率いるチームを倒し、そのまま本戦に進む事も……


「く、クライヴさん! 危険ですよ! 」

「そうです! こんな怪しすぎる奴の誘いなんて断るべきです!」

「クライヴさんならおかしな力に頼らずともあの生意気なチビ女にも勝てますよ!」


 誘いに飲まれるクライヴを引き戻そうと手下達は必死に呼びかける。はっ、と僅かな冷静さを取り戻したクライヴは手下達を想う。粗野な言動や行動が目立つ彼だが、その本質は意外と兄貴肌であり自分の手下や身内を無下にする事は無い。だからこそ、こんな男にも付いて来る人間が居るのだ。


「お前ら…確かに、こんな怪しい誘いは断るべきだ。だがな…今の俺じゃ、コロナどころかあの転入生に勝つことすら怪しいんだ。俺が負ければ、お前ら等の評価も道連れで下がっちまう。それだけは避けなきゃならねえ……」

「クライヴさん……」


 コロナに喧嘩を吹っ掛けたのは他ならぬ自分だ。なら、そのツケは自分で払わねばならないのは道理だ。だが、関係の無い手下まで巻き込むのは違うのだろう。最早、後には引けないのだ。コロナに勝つ以外、彼らの先は無い。


「話し合いは済みましたか?」

「……ああ、決まったぜ。俺達はお前の誘いを受ける。さあ、お前が言うその力を寄越しやがれ!」


 氷点下まで下がり切った薄暗き氷霧の中、提案に乗ってきたクライヴ達を前に、ぼろローブを纏う謎の男は、怪しく不気味な笑いを零すのだった――



読んでいただきありがとうございました!実は自分、ただいま浪人するかしないかの真っ只中でございまして、執筆中の今もビクビクしながら合格発表を待っている所存です。浪人してしまえばまた投稿頻度が激下がりしてしまうかと思いますが、引き続き執筆を続けて参りますのでこれからもよろしくお願いします!

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