表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺はVRMMOで男と結婚する事になりました。  作者: カイロ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/72

俺はその辺の敵プレイヤーに戦いを挑みました。

 そして日曜日の朝。Linker達はいよいよ戦争イベント、シューティングスター・ウォーに参加した。

 開催自体は日付が変わったと同時であるが、高校生である3人はそこまで全力を尽くすわけではない。日曜だとしても生活習慣を大きく乱したりはしない。

 所属国はエスティメスにした。多く人が集まる場所であるし、週末の四騎士と敵対する可能性が低くなると考えてだ。

 仮に彼らが別の国に所属していたとしても、他のランカーも多くいるであろうここにすれば一方的に嬲られる事はないだろうという狙いもある。

 パーティを組み、所属する国家を選択すると戦争イベント専用マップに転送された。所々大地に戦闘の痕が刻まれた、広大な平原地帯である。

 少し先の地点では既にプレイヤー同士の戦闘が始まっているようだ。味方である事を示すエスティメスの国旗アイコンが名前の頭に付いた多数のプレイヤーが、敵国であると示す赤ネームの他プレイヤーを次々と撃破していく。


「これは俺達も見ているだけとはいかないな。行くぞリン、先輩!」

「ああ! 目標はとりあえず星の因子10万だ!」

「あの赤いのは殺してもいいのだね!」


 3人は一斉に、単独でモンスターを撃破している敵プレイヤーを見付け、背後から襲い掛かった。

 他の味方陣営プレイヤーの攻撃していた敵プレイヤーに攻撃してもよかったのだが、それはゲームによっては横殴り行為に認定され、最悪の場合某掲示板等で晒し上げられる時もあるので大事を取ってやめておいた。

 そして背後から突然の襲撃を受けた相手は対応できず、Linker達の攻撃をノーガードで受ける。

 転職した事によって習得した攻撃スキル、そしてレベルを上げた事によって大きく威力の上げたそれらを直撃させた。


「ふっ、いくら最初の職だとはいえスキルレベルを最大まで振った俺達3人の攻撃を受けては無事ではいまい」

「やったな、リンくん!」

「いや、リン、先輩! まだ倒せてないぞ!」


 3人は、魔法使い系の職であろう装備の彼なら防御力は低いだろうと考えて全力の攻撃をしかけた。

 LinkerがMLGと初勝利の喜びに浸ろうとしていた中、3人の攻撃を受けたはずの相手はピンピンしている。

 まあ、冷静に考えてみれば当然ではあるのだが。


「ククク、まずはレベル3桁にも満たないザコがこのあずき蕎麦ちゃんに一撃当てた事を誉めてやろう……」

「リンくんシンくん! こいつ自分の名前にちゃん付けしているぞ!」

「うるせぇ! ちゃんまで含めてPCネームなんだよぉ!」


 あずき蕎麦ちゃんは恥ずかしそうに叫んだ。


「まあいい、ともかくお前たちはここで死ぬのだ! 恨むなら初心者から廃人まで参加する対人イベントにレベル差で補正を設けなかった運営を恨むんだな!」


 そう、このシューティングスター・ウォー、あずき蕎麦ちゃんが言うように初心者ではほとんど何もできないのだ。

 廃人達が現実時間を費やして作り上げた廃装備の数々の前に初心者は攻撃を当てる事すらままならない。

 基本的に初心者はそれなりに強いプレイヤーとパーティを組んでモンスターを狩るのが一番安全なのだ。廃人もゲームを始めたてのプレイヤーを積極的に殺したりはしない。

 そしてあずき蕎麦ちゃんが他プレイヤーからの攻撃をまるで受けていなかったのも、彼が廃人だからである。

 最大レベル200のMSWにおいて現在のレベルは195。相応の頭のおかしい装備に身を包んだ彼に挑もうとするプレイヤーは皆無だった。何もしらなかったLinkerらを除いて。


「フハハハ! 怯えろ、命乞いをしろぉ! そしていきなりランカーに挑んだ愚かな自分を悔いながら死ねぇ! それからできれば晒しスレに晒したりしないでください!」

「急に弱気になってんじゃねーよ!」


 最後に謝罪したあずき蕎麦ちゃんが発動させた広範囲魔法攻撃から逃れる事ができなかった3人は、死んだ。

 まあすぐに復活するわけではあるのだが、今後は他プレイヤーには喧嘩を売らずにモンスターだけ倒していく事にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ