哀憐と霧咲と乃絵瑠
激しい戦争を繰り広げる、とある国にある、とある暗殺施設。
その建物の中にいるのは数十人程の少女。彼女らはこの施設で暗殺術を学び、敵国の偉い人を暗殺する等といった職務を遂行している。
これが彼女らにとっての日常。
これは、そんな施設で育った一流暗殺者とその親友達の話。
_____私の名は…何だっけ?
私のコードネームは哀憐。“あいれん”と読むの。この暗殺施設で育ったわ。生まれた場所も、親の顔も覚えてない。この名前は、私が暗殺を遂行した直後、敵を哀れみ憐れむような表情をしていると言うことから来ている、と施設長が前に言っていたわ。そんな表情をしたつもりは一切無いのだけれどね。毒を使った暗殺が得意、だからガスマスクを着けてる事が多いわ。
僕のコードネームは霧咲。“きりさき”と読む。“霧の中で咲く花のような可憐さ”とか、そういうのを表しているのではない。霧咲は、切り裂き。つまり、僕がどのように敵を殺すか、から来た名前って事。割と気に入ってるけどさ。銀食器で敵の喉を切り裂く、それが僕の得意技♪銀食器はいつも胸ポケットに入ってる。
あたしのコードネームは乃絵瑠。のえる、って読むの。キラキラネームってこんな感じなのかな?って思う。由来は単に、あたしが12月25日生まれだからだってさ。安直ー!親って、何?ってレベル。存在を知ったのも、ほんのちょっと前。火と水を使った暗殺が得意☆
みんな自分の名は覚えておらず、コードネームで呼びあう。年齢はだいたい17歳~18歳くらいかな。