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《キャロ》4

「をっ」

「ミケゾウさん!」


 狭い倉庫の中を幾つもの弾丸が弾く。

 私は倉庫中央に陣取ったマシンガナーのボアヘッドの張る弾幕を潜りながら、なにやらヤバそうなタンクや配管の間を走っていた。


 視界の端にちらつく危険物の表示が気になるのだが。


「アツっ……」


 やはり、流れ弾が掠めたタンクや配管から吹き出してきた液体に触れるとダメージエフェクトが散った。

 しかも、それが無視しがたい量のダメージである。


「撃たないと思ったら付け上がりやがって……」


 足下は既にこぼれた緑色の液体で浸っている。

 今のところは靴底までの深さで問題ないが、走るたびに飛び散る飛沫が肌に触れると結構痛い。


 一方のボアヘッドはある程度耐性があるのか、飛沫適度ではびくともしない。


「ミケゾウさん!」

「ちょっ、降りてこようとすんなってば……!」


 屋根に空いた穴からするキャロの声に向かって私は戻れ戻れと腕を振る。

 この毒のダメージに耐えられているのは、私の耐久力の高さも要因になっている。

 たぶん守りの薄いキャロは耐えられない。


「でも、このままじゃ!」

「そっから狙って!とにかく奴が視界に入ったら撃つ、それだけでいい!」


 と、見栄を張ってみたのはいいが


「アッツ……!」


 今度は飛沫ではなく弾丸がかすった。

 私はダメージエフェクトの散る右肩を押さえ、またタンクの陰に隠れた。


「あぁ……帰りたい」


 こんなことになってしまったのは、今から数分前。




 ある程度敵を狩り尽くしてしまった私たち(主にキャロ)は、新たな群れを探そうと見晴らしのいい場所を探していた。


「あの倉庫の屋根の上なんてどうですか……?」


「ん?」


 キャロが指差したのは、コンクリートと錆の塊みたいになった倉庫だった。

 そこまでの高さは無いが、上って下りてと続く動作を考えればあの程度の高さでちょうどいいだろう。


「オッケー。梯子でも探すかね。」


 ふわぁ、とあくびをしながら伸びて、私たちは倉庫の周りをぐるぐると回り始めた。


「それにしても……よっこらせ」


 壁沿いから道を塞ぐようにして積まれた錆び付いたドラム缶やよくわからない廃品を乗り越えて、私はやる気なくため息をついた。

 この辺りはとにかく不法投棄が多い。

 いや、このSOGOの世界に法律が整っているとは思えないので不法も糞もあるわけがないのだが。


 だが、これでは歩きにくいったらありゃしない。


 それら障害物を、時に飛び越え時にその上をわたったりとする私にキャロが続く。


「ミケゾウさん、とっても身軽ですね。本当にネコさんみたいです……」


 ドラム缶からひょいと飛び降りた私にキャロはまばたきをする。


「ネコねぇ……」


 他のアバターよりも小型なので小回りは利くのだが、別に猫を意識したことなかったのでどうとも反応しづらい。


「でもそれを言ったらキャロの方が機動力は高めでしょ。ほら、飛んだり跳ねたり。ウサギみたい。」

「ウサギですか?」

「あ、ウサギは嫌い?」

「いいえ、好きです。ウサギ!」


 それを聞くと、キャロは何故か嬉しそうにぴょんぴょん先へと進んでいった。


「ネコとウサギねぇ……」


 正直毛皮モノの類いは苦手なのだが、まああんな可愛いウサギなら許してやらなくもないか。


「うさ耳……バニースーツ……」


 ふと、一人連想ゲームがはじまる。

 キャロといういたいけな少女と妖艶さ漂うバニースーツという組み合わせ。

 少女というほんの一瞬の期間が生み出す神秘の玉子肌と、ラインくっきり何処か危険な香りを伴う大人の色気。


「……。」


 一見(見てないが)ミスマッチともとれるが、だがだからこそ味わえるギャップのエロスというものがある。


 なるほど、これは捗る。


「……悪くない。」


 よし、そのうちやろう。絶対にやろう。

 両膝着いて靴の底舐めてでも着せよう。


 そんな風に、私の思案が良からぬ方向へ発展しつつあったその時だった。


「ミケゾウさん、ありましたー!」




 錆っぽい倉庫の外壁にへばり着いた梯子を、ふたつのチビがちょろちょろと上っていく図。

 近所のおじさんにでも見られたら大声で怒鳴られそうな、そんないたずら坊主のような図だが、幸いこの辺りにそのようなおじさんが住めそうな空間は無いし私たちもいたずら坊主などではない。


「ほらキャロ、おてて」

「ありがとうございます、よいしょ……」


 先に上りきった私がキャロを引き上げ、やっと到着。


「ふむ……」


 試しに辺りを見回してみたが、このくらいの高さなら十分だろう。

 早速、キャロがXM8のスコープを望遠鏡代わりに索敵を始める。


「どうよ?なんか手際よくいきそうなの、いる?」


 私の問いに、キャロはスコープを覗いたまま難色を示した。


「やっぱりこの辺りはもういないみたいです。もう少し東になら何か見えますけど……」

「東ねぇ……」


 ここから私の目で見るには、その方面は毒々しい煙に霞んでいる。

 あの煙はダメージ判定と見て間違いはないだろう。


「しんどいかな……」


 ガスマスクなどの耐性スキル持ちの装備を揃えてあれば問題ないが、残念ながら今日は持ち合わせていない。

 毎度の事ながら準備の悪い女である。


 几帳面なレミィなら用意していそうなもんだが、今から合流する事を考えると少々面倒だ。


 私はリュックに収めた収穫量を気にしつつ首を振った。


「一旦出てマップ回すかな……ここハズレかも。」

「じゃあ、そうしましょう」


 いくら人気エリアとはいえ、マップにはパターンというものが幾百とある。

 こうもたくさんあれば、当たり外れというものも出てくるだろう。仕方がない。


 アイテムの出が悪い時は変に粘らないのがSOGOの鉄則だ。

 時間を無駄にするだけならまだしも、また妙なトラップやゲリラボスにでも当たったら堪ったものではない。


 私はいつも通りに、合図用の花火を取り出して火をつける。


「撤退よりもクリアしたいんだけど、フラッグありそう?」


「えっと……」


 フラッグの場所は視界の端に矢印として表示されるが、この精度は各アバターの感知能力によって変化する。

 私のような低さでは大まかな方向しか分からないが、高くなってくると正確な方向の他、直線距離まで把握できるらしい。

 ということで、私が自分で探すよりはキャロにやってもらった方が確実だ。


「東方向、距離1200メートル」

「……結局煙」


 項垂れたその時だった。


「……ん?」


 私の危険察知スキルが発動。

 何かが私たちを狙っている気配。


 直ぐ様両手にM11-87とAA-12の二丁を構えて警戒する。

 だが、周りには何も見当たらない。


 その様子に気付いたのか、キャロもXM8をぎゅっと握りこんだ。


「ミケゾウさん?」

「何かいる……何かはわからないけど……」


 直ぐ様私たちは互いの死角をカバーしあう。

 お互いにプレイヤーとしては熟練者だ。

 この程度の連携は予行無しにもできる。


「キャロ、何か見える?」

「いえ、この近くにはエネミーもいませんでしたし……何も」

「エネミーキャラはいない……」


 となると、それは更に悪いパターンに繋がる。


「プレイヤー……近くにいないなら狙撃手」


 特殊エリアでたまたま遭遇したプレイヤーにちょっかいを出されるという話は珍しくもない。


 私は周りの地形を観察する。

 目に見えないなら、予測するしかない。


 キャロに捉えられないのなら、恐らく近くにはいない。

 狙撃でこの高さを狙えるということは……


 私の目に入ったのは、灰色の煙を上げる細長い煙突。

 距離は恐らく500以上。

 吐き出す煙で視界が悪いが、目を凝らすとそれが見えた。


 ガスマスクのゴーグルの反射と煙の壁から突き出す長い筒。


「伏せっ!」


 私が叫んだのとほぼ同時に、足下に穴が穿たれた。


「きゃっ……!?」


「あっ……ぶね」


 その一瞬、私の目は確かにプレイヤーから伸びる射線を見た。

 薄くて見えにくい上、消えるのがやけに早い。

 何かしらのスキルによる補正がかかっている。


 これはかじった程度の素人ではない、かなり面倒だ。


 私たちはそれぞれ逆の方向に転がると、姿勢を低くしたまま走る。


「ミケゾウさん!て、敵は!?」


 キャロが泣きそうな声で言っているのが聞こえる。

 おそらく、まだ彼女は敵の場所を把握できていない。


「煙突、煙の中で陣取ってやがるあの変態野郎!」


 煙突の口なんて、熱ダメージと毒ガスダメージで普通のアバターじゃ近付けさえしない。

 だが、装備やスキルを積めば耐えられなくもない。


「づっ……ああ、くそ」


 追撃の射線がやってきたのは私の方だった。


 正直驚いてはいない。

 常日頃のやりたい放題の喧嘩三昧を考えれば、いつか私怨の銃口を向けられる日が来てもおかしくはないとは思っていた。


 しかし、このちびっこい体は何処で役に立つかわからない。

 ただでさえ小さな生き物が更に縮こまって動き回っているのだから、当然生半可な腕では捉えられない。


 とにかく屋根から降りようとへりまでたどり着いた私だが、そこでたたらを踏んで立ち止まった。


 腹の底が冷えるような寒気。


 地面までの距離が予想以上に遠い。

 これは落ちたらダメージ間違いなしだろう。

 仮に無事に降りられたとしても、たぶんへばっているうちに撃たれる。


 なら一か八かだ。


 私は狙撃手に背を向けて駆け出した。

 どうせ落ちるなら、狙撃の届かない倉庫の裏に落ちてやる。

 即死さえ免れれば回復アイテムなりなんなりでどうにかできる。


「うりゃっ……!」


 勢いで飛び降りようと助走をつける。

 だが、そこで踏み出した足に妙な感覚が触った。


 ずぼっ


「あら……?」


 屋根が、抜けた。


 老朽化していた薄い板の屋根が、遂に耐えられなくなったのだ。


「くそ……運悪すぎだってば……!?」


 何とか脱出を試みるが動けば動くほど穴は広がり、私を飲み込んでいく。


 何とかそのへりにつかまった私だが、そこで耳元を弾丸が通りすがった。


「うひっ」


 駄目だ、ここでじたばたしていては的になるだけだ。

 私はどうしようもなく宙ぶらりんになりながら、短い手足を呪いった。


 こうなったら予定変更だ。


「覚えてろー、ぜったいぶっころす!!」


 私は狙撃手のスコープに向かって中指を立て、手を離して穴へと落ちていった。






 ○○○○●




「……お、きちんと避けきったな。」


 ゴーグル越しに覗いていたのは、銃の横から飛び出した小さな取っ手を引いて一発ずつ弾を送るボルトアクション式ライフルの6倍スコープ。

 男は、頭から猫耳を生やしたチビが屋根に空いた穴にずるずると落ちていき、最後にこれ以上ないくらいの顔で中指を立てながら消えていくのを確認すると、大して深追いもせずに銃を下ろした。


 煙突の壁面にホッチキスの針の様に打たれた梯子に手をかけながら、胸のポケットに吊るされていた無線機のスイッチをいれる。


「こちらスズメの二番、スズメの二番。

 候補者"ミケゾウ"と接触、なかなかいい動きだった。期待できそうだからボスに報告しといてくれ。」


 長い長い梯子を降りながら報告すると、イヤホンから返答が入る。


『りょうかいりょうかい、スズメ二番オツカレ。聞いたか?スズメ全員に帰投命令、今日はここまで。以上、解散。』


『うーっす、かーえろっと。』

『えぇ?うわぁ、そっちいたか。俺見たかったなー女の子のアバター……』

『スズメ八番了解、帰投する。』

『なにぃ!?こっちはまだ18体しか撃ってねぇのに!二番お前覚えてろ!』

『ヘイジ……違、六番お前仕事しろって。三番りょーかい。』


 次々に無線が入っては切れていく。

 全員分の声をきちんと確認する頃には、男は梯子を伝って地上へと降り立っていた。


「はあ……やっと終わった。後は勧誘するだけか……」


 件のチビと同じマップに飛ぶまで、随分潜っては出て潜っては出てと繰り返したが、遂にそれも終わりだ。


 男は最後までゴーグルを外さないまま、エリアの端へ、つまり撤退へと向かった。

 彼らの今日の仕事はここまで、後はただ本部へと変えるのみだ。


 後は簡単、後日直接顔を合わせに行くだけだ。


「……きちんと話聞いてくれると助かるんだけどな……」


 装備の右肩に縫い止められたエンブレムを見ながら、男はため息をつく。

 これを見ると、大抵のプレイヤーは煙たがるのだ。


「仕方ないか」


 男はぼやくと、一人エリアの終わりの霧の壁に飲み込まれていった。






「ぐへっ、うぐぐ……畜生」


 倉庫の中へ芸もなく背中からべたんと落ちた私は唸った。

 糞、この世界にいるかはわからないが、本物の猫が見たら腹を抱えて笑っただろう。


「覚えてろ……あの狙撃野郎。次会ったら尻の穴に鉄砲突っ込んでやるからな……。」


 タクティカルベストの胸にしまってあった注射器型の回復薬を胸にぶすりと突き刺した。

 ごっそりと減ったLPのサークルが緑色に縁取られ、じわじわと回復が始まる。


 実にゆっくりとした回復だが、動くと更に遅くなるので今しばらくはこうしてへばっているしかない。

 一応速効性の回復薬もあるが、あれは打つと30秒間全ステータスダウンという副作用があるので、あまり使うプレイヤーはいない。


「ミケゾウさん!大丈夫ですか、返事してください!ミケゾウさん、ミケゾウさん!!」


 崩れ落ちた屋根の残骸と一緒に大の字になっていると、ふと真上から声が降ってきた。


「あぁ……むちゃんこキュートな天使の声がする……これ駄目なやつだ」


「そ、そんなミケゾウさん!ひくっ……死んじゃ嫌です、えぐ……おぎでくだざぁい!!」


「じょ、冗談……」


 声が張れないので、代わりに手を上げて見せた。


「ギリ平気……回復薬打ったし」

「へ……み、ミケゾウさん!今降りますから、じっとしててください!」


 逆光で顔は見えないが、偉く泣いてくれてる様子だ。

 飛び降りようとしているのか、穴のへりから片足を突っ込んだ彼女を慌てて止める。


「いやいやいや早まるな……ていうかそっから降りたら私下敷き。回復したら自分で出られる。」

「あ……はい、ごめんなさい!」


 私はキャロをその場に待機させたまま軽く目を閉じた。

 体の痛みはLP回復と共にましになってきたが、まだ動くには早い。


「ああ……なんか散々だな」


 私は首だけを動かして辺りを窺う。

 三メートル程もある円筒状タンクが幾つもの並んび、ステンレスのような鈍い光沢を放っている。

 足下には金属の配管が根っこのように走っている他、訳のわからないがらくたが散乱して酷く歩きにくそうだ。


「早いとこ出ないと……」


 件の機関銃豚の接近に気がついたのは呟いたその直後だった。


「……またかよっ……」


 本日二度目の危険察知スキルの警報で無理矢理その場から飛び退くと、幾つもの射線がシャワーの様に押し寄せてきた。


 今度の射線は先程の物と違って妙に機械的だ。

 恐らく先程のプレイヤーとは別口のエネミーキャラ。


 身を隠せそうなタンクの陰に飛び込み、半身を覗かせて様子を窺う。


 ふごぅ……


 派手な鼻息の音を立てながら現れたのは、どでかい機関銃を腰だめに抱えたボアヘッド。

 どうやらずっとこの倉庫の中に籠っていたせいで発見されなかった個体らしい。


 私は奥歯を噛み締める。

 この距離であの火力はかなり厄介だ。


 だが、所詮は豚頭。


 今の自分の射撃で舞った埃の煙幕で私を見失ったらしい。


「……ちっ、さっさと蜂の巣に……あ?」


 今のうちにとレミィの本体たる半自動散弾銃M11-87を取り出そうとアイテムカーソルを動かすが、それが見つからない。

 それだけではなく、キュウの本体である全自動散弾銃AA-12もない。


「おい……どこ」


 そこで見上げると、天井の穴から顔を出したキャロが両手を振っていた。


 どうやらボアヘッドの襲来には気がついているらしく、悟られない為か声はだしていない。


『なに?』


 私が口の動きと身振りで示すと、キャロは二丁の銃をぶら下げる。


「……げ」


 私の愛用散弾銃たちだ。

 どうやら穴から落ちた際に置いてきてしまったらしい。


『今そっちに……!』


『ちょ、だめだめだめだめ!』


 こっちに向かって投げようとしたキャロを、私は両腕でバツ印を作って慌てて止める。


『壊れる壊れる!レミィたち死んじゃうから!』


『あ、ご、ごめんなさいぃ!?』


 慌てて彼女らの本体を引っ込めるが、当の私は丸腰だ。


「……仕方ないか」


 私は背中に背負った件の特製殺人ショベルに手をかけた。


「……こいつでメタメタにしてやる。」


 さっきあの狙撃野郎にやられた腹いせだ。

 ちょうどその頃になって敵もこちらに気付いたらしく、鈍重な動きで銃口を向ける。


「よう豚野郎。今日は特別にこの私がお前を捌いてやろう。」


 かくして、ほぼ丸腰の私とマシンガナーボアヘッドの戦いが始まったのだった。

次回は登場人物などの紹介です。

進行はありませんが、作者は結構楽しんで書いてるのでお付き合いください……。


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