魔法と魔力
◇◇◇◇◇ー生後3日目ー
さて、ステータスを確認しよう
【武術】ディブロスも認めた数々の戦闘技術を1つにしたスキル。
【限界突破】本能的に脳に定めたリミッターを意図的に外すことができ、限界以上の力が出せる。
【ステータス確認】ステータスを見ることができる。範囲は視認、対象は自分も含め全てのものに有効。
ーーーざっと気になるものはこのくらいか。そして……最後にこれだな
【適応する体】適応する
………えっ?これだけ?大雑把で何が何だかわからない。
まぁいいか、それより魔法だな。魔法って言葉だけでワクワクする。
えぇと、まずはイメージだったな。
丹田を意識してみる………確かにあるな、気じゃないみたいだけど、これが魔力?
試しに動かそうとするが、これが難しい。
目標は身体の隅々まで、一瞬でいき渡らせるようになるまでだな。
魔力を動かそうとして約1分経過したぐらいに、
《適応しました》
ん?何か聞こえたか?と思ったら魔力が急に動かしやすくなった。
とりあえず疑問は置いといて、昼頃まで練習を続けていると、一瞬で左足の親指から右手小指など、細かいなおかつ素早い魔力移動が出来るようになった。
ステータスを確認したところ
【魔力操作】+【魔力察知】
↓
【魔力把握】
が増えていた。
次に魔力を体内で移動できたので、体外へと移動することにしてみた。
まず、身体中を魔力でコーティング……これはすぐに出来た。この纏った魔力で身体強化を試してみる。
位置エネルギー、運動エネルギーの他に、魔力エネルギー(今考えた)を追加するイメージで、ベットへ指を突く。……結果穴が開いたので慌てて、そういえばと【創造】で直した
今度は魔力を身体からだして、色々こねたりしてみた。
魔力の硬さ、分子構造をイメージして柔らかくなった触手を作ったり、鉄のような硬さにしたり、網目状にしたり…ネバネバをイメージしたらクモの巣みたいになった
他にも勢いよく魔力を出す練習をして、次のようなスキルを手に入れた。
【魔弾】魔力を固体として勢いよく身体から放出できる。
【魔糸】繊細な魔法技術により魔力を強靭なワイヤーのようなものにできる。
【魔力支配】魔力を支配した者。
【魔弾】の威力はまだ試してない
【魔糸】は先っぽだけ粘着力をつければ、スパイ○ー○ンも夢ではない。
身体から放出した魔力に粘着力をつければ、壁に張り付くこともできる。
【魔力支配】は、まぁきっといいんだろう
【魔糸】は思ってたより優秀だ。今は【魔糸】を使ったリハビリで身体を動かしている。身体が動かないというのは厄介なもので、食事と生理現象は屈辱の一言。
一生忘れられない思い出となった。
特訓もいつでもできるというわけじゃない。ファナが泣くと必ずメイドか母が来るし、泣かなくても2時間に一回は来る。
気配遮断をしたことがあるが、本気でパニックになっていたので、この時は罪悪感が半端なかった。
暇なのか時々ラファエナが念話を送ってくる。(スキル【神話】を手に入れてた)
都合がいいので一般常識を教えてもらった。
銅貨=十円
大銅貨(銅貨10枚)=百円
銀貨(大銅貨10枚)=千円
大銀貨(銀貨10枚)=一万円
金貨(大銀貨10枚)=十万円
大金貨(金貨10枚)=百万円
閃貨(大金貨5枚)=五百万円
通貨はこんなもんである。
人族:これといって特徴がない、数が多い種族
獣人族:色々な種族がいる。主に身体能力が高いのが特徴
竜人族:昔、人と竜が交わり生まれた突然変異。身体能力が高く、竜化して少しの間竜になれる
森人族:主に森で住む魔法が得意な種族、プライドが高くハーフエルフをあまり好まない
魔族:知性ある魔物の人型。今は最早、魔物の影すらない。
魔王は魔族の頂点。
種族はこんなんもんである。種族差別はあまりない。…ある所にはある。
世界の魔法は主に詠唱魔法、精霊魔法、召喚魔法、魔術がある。
精霊魔法と召喚魔法はいつか説明するとして、魔法と魔術を説明しよう。
魔法は世界で約3割の人が使え、その中でも
十分に戦闘で使えるものは3割の内5割。
では、魔術とはなんなのか?
魔術とは魔力があり詠唱さえ行えば、決められた範囲、威力の魔法がでる。例えば
[眼前の敵を焼けファイアボール]
と言えば目の前に直線上に進む火の玉(約半径30センチ)がでる。
詠唱こそ努力すれば、【詠唱短縮】【無詠唱】でどうにかなるものの、魔力の効率が悪く無駄に魔力が減るわ遅いわで、実戦には向かない。
ーーーこの世界には14歳から知識、魔術、魔法を教える4つの学園がある。俺の村の一番近いところは
〈第4魔法学園フイーア〉がある。
学園………楽しみだ。