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神羅転生物語  作者: watausagi
最終章 降臨
181/217

人知れず、活躍している死神さん

◇◇◇◇◇


メイドさんとワカナを置いて、1人部屋から出たクロイヌは、さっきの自分の発言を後悔していた。

だって、何も考えていなかったのだから。

ただ思っていた事が口から出ただけで、その後どうするかなんて一切考慮していなかった。


ーーーいや、過ぎた事を悔いても仕方がない。今の俺はクッキング父さんだ。料理にだけ専念しろ。


〜〜〜〜〜


地球の知識。

異世界の食材。

そして、勇者もどきの力。


その3つが合わさり、クロイヌは至高の料理を作り上げた。


「……いや、これ料理なのか?」


ユニークスキルの恩恵で、クロイヌは自分が作った料理の性能を知ることができる。


「魔力アップに筋力アップ。俺が食べるとさらに【火竜の鎧】。

これはやっぱり火竜の肉を使ったことが原因だよな。でも魔力アップに筋力アップって、どこのドーピングだこれ?」


ぶつくさ文句を言いながらも、味は「〜〜〜っ!?」だっので、気にしないことにするのだった。


◇◇◇◇◇


次の日、変わらない態度のメイドさんに少し安心しながら、クロイヌはもう1つのユニークスキルの能力を確かめることにした。


ーーーーー

クッキング父さん:貴方の作った料理を食べたものは、無条件に好感度アップ。(なお、ショタとロリに効果絶大)ステータスアップの料理も作れるぞ。

他にも色々あるから、試してね。

ーーーーー


すなわち、好感度アップの項目。その為にワカナを家に連れてきたのだ。

結果どうなったかというと……


「ほらワカナ、美味しいぞ」「〜〜〜っ!?」

「おかわり? もちろんいいぞ」「〜〜〜っ!?」

「あの、ワカナさん?」「〜〜〜っ!?」

「ほ、ほどほどにな」「〜〜〜っ!!」


自分の料理には胃の構造を変える力があるのか? と思ってしまうほど、ワカナの食べっぷりは凄かった。

そして……ワカナは懐いた。


「そろそろ膝から降りてくれないか?」「や!」

「お風呂くらい……」「や!」

「寝るときくらい……」「や!」


結局、一緒にお風呂に入って、一緒に寝た。


「どこで俺は間違えた……?」

「いつかこんな日が来ると思っていましたが、私もまだまだですね。まさか、2日足らずでこのような懐き具合とは」

「は、ははは………そういえば、メイドさんは俺が作った料理食べないのか?」

「あれ……ですか。

とても美味しそうに見えますし、実際に美味しいのだとは思いますが、何故でしょう。本能がまだ(・・)食べてはダメだと」

「助かるよ」


クッキング父さん恐るべし。

ユニークスキルの使いどころは間違えちゃいけないなと、この日誓ったクロイヌだった。


ーー因みに、散々ワカナの態度に困っていたクロイヌだったが、ある日「パパ」と呼ばれるまで好感度がアップしたその時、クロイヌの家族スイッチが入ってしまい、何も問題は無くなった。

即ち……


ビフォー「大好き」「少女にそんなこと言われてもなぁ……」

アフター「パパ大好き」「俺も大好きだよワカナ!! 待ってろ、お前の障害となるものは全て排除してやる」


クロイヌのステータスで最も恐ろしかったのは、ユニークスキルではなく称号の 家族思い だったのかもしれない。


◇◇◇◇◇メニュー


・火竜のトメトスープ:魔力アップ。筋力アップ。クロイヌ専用【火竜の鎧】

・リヴァイァサンサーバメントの兜焼き:耐久力アップ。スタミナアップ。クロイヌ専用【水の防壁】

・デスコマンダーのムニエル、無限キノコを添えて:スタミナアップ。魔力アップ。クロイヌ専用【再生】【漆黒の翼(的な)】


ーーーーー


・エクレア:四肢欠損回復

・たい焼き:回復大

・肉まん:回復中

・グミ:回復

・ガム:一時的な筋力アップ

・アメ・上に同じく

ーーーーー


◇◇◇◇◇おまけ


「死神さんに沢山依頼が来てますよ」

「依頼?」

「ーーまず、火竜の肉確保。リヴァイァインサーバメントの肉確保。デスコマンダー生け捕り。無限キノコ採集。

他にもありますが、これを依頼した人は全て同じです。

フランチェスカ・リズベット。フンムラビ王国最強の元Sランク冒険者です」

「ふーん」


興味なし。

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