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神羅転生物語  作者: watausagi
最終章 降臨
176/217

どうする? ティアラちゃん!

◇◇◇◇◇


なんだかよくわからない世界に来てしまって、よく分からないまま変な話を聞かされて、変な話を聞かされた後クロイヌさんの提案により、しばらくこの城に住むこととなった。


王様は快くそれを了承してくれて、私はマイさんと同じ部屋で夜を共にしている。


(……これからどうなるんだろう)


思わず口にしそうになるが、ぐっと飲み込む。さっきは動転してしまったけど、前を向かなきゃ始まらない。

もし……地球に帰ったら、お稽古の先生に怒られると思えば我慢我慢。

でも、不安なのは変わらない。気休め気分でステータスを見る。


ーーーーー

出身 異世界

名前 白石 王冠(ティアラ)

年齢 15

称号 救われた命 ワンピースがよく似合う 護りたい意思 精霊に愛されし者

スキル 演奏

ユニークスキル 希望の演奏者

ーーーーー


……異世界人というのは理解した。名前は、ティアラとかし、知らない。年齢は15。全て合ってる。一部否定したいけれど、合ってる。


救われた命:諦めるしかない危機的状況を、自分以外の存在に救われた。

これきっと、神羅さんが私を助けてくれたからだろう。


護りたい意思:なんらかの要因が事を生じ、心の中で何かを護りたいと願うようになった。

……ただの偽善。


精霊に愛されし者:精霊に好かれる。

せ、精霊……いるんだ。会いたいな。


スキルの演奏はたぶん、私がバイオリンとピアノを習っていたから。

そして、ユニークスキルの

希望の演奏者:想いを乗せて音を届けることができる。

これはよく分からない。でも、多分大事。


「ねーねーシライシちゃん。ステータス見せてくれない?

あっ私のも見せるから!」


マイさんがそう言ってくるけど、……すっっっごく迷う。スキルとか称号は構わない。

だけど名前が……!!


「あれ、でもどうやって見せるんですか?」

「ほら、見せるって意思を込めればーー」


ポンっと、マイさんの前にガラス板のようなものが現れる。

それは私が見ていた半透明のようなものではなく、しっかりとしていた。


「ーーみたいに出来るから」


半信半疑でやってみると、私の前にもポンっとステータスが現れた。

でも……


「なんか慣れてますねマイさん」

「こういうのはイメージが大事ってね。

ほらほら、見せて見せて」

「うっ……わ、分かりました。

絶対に笑わないでくださいよ?」


そっとマイさんのと交換する。


ーーーーー

出身 異世界

名前 梅宮 舞

年齢 17

称号 救われた命 不器用 仲直りのチャンス

スキル 癒し人

ユニークスキル 難攻不落の聖結界

ーーーーー


出身はもちろん私と同じ。称号も同じなのがあるのは、やっぱり神羅さんなのだろう。


不器用:あの時不器用だった


……相変わらず説明が適当だよ。


仲直りのチャンス:かつてすれ違った過去を、もしかしたらどうにかなるかもしれない人。


え、これって……


「マイさん、この称号は………マイさん? あの、なんでそんなに私に対して同情の目を!?

笑わないでくださいとは言いましたけど、それはそれでヒドイですよ!」

「辛かったね。だってティアラは……何か理由があるかもしれないけど……ティアラは……ない」

「そこ言わないでください! というか実は笑いをこらえてません!?」

「良かったねティアラちゃん。ここは異世界なんだから、きっとティアラで違和感ないから!」

「嫌ですよ! シライシって呼んで下さい!」

「一層の事、ティアラ・ホワイトストーンでいいんじゃないかな!!」

「なんで少しノリノリなんですか……」


思わず脱力。名前は気にしないでほしかった。私がどれだけ根回しして、高校では教師以外に名前を教えないようしたのかマイさんは知らないんです。

あの時の苦労を思い出せば、他の全てを我慢できる気がする。


「私が言いたいのはこの称号です。

仲直りのチャンスって、これ神羅さんの事なんじゃ……」

「……そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。 あまり期待しないほうがいいよ。後で虚しくなるだけだから」

「……そう、ですよね。すいません私「ああ、やっぱり転生なのかな。これ転生なんじゃないのかな。だとしたらきっと神羅の事だし滅茶苦茶やってるよね。案外そこに注目すれば居場所は簡単に突き止められたりして。まず魔法は全属性だ、きっと。他にも凄いユニークスキルを、ううん、神羅なら創造魔法くらいへっちゃらだよね。あれ、でも赤ちゃんという可能性が……いや、時間軸が違うとしたらこっちの世界じゃもう大人になってたりして」…………」


とても期待してらっしゃる!

言ってる意味が半分くらい分からないけれど、何かに誰よりも期待している!


「レールガンは絶対だよね。オートマタは作っているのかな。実は奴隷ハーレムなんて……」

「す、ストップですマイさん! そんなに期待して、後で虚しくなってもしりませんよ!」

「あのねシライシちゃん。

非常識を3日間煮込み続けて、味付けに非常識、隠し味にも非常識で、さらに非常識で贅沢に包み込み、最後に非常識を添えたのが神羅なの。

私は期待してない。ただ事実を客観的にみた結果、そう予測されるってわけ」


明らかに願望(レールガンetc)が混じってたきがするけど……


「ハーレムは確実だとしても……あれ、ちょっと複雑。

もう内政は済ませてるのかな。

これは早く日本食が食べられそう」


……良かった。

一見アホみたいになっちゃったマイさんだけど、分かる。

目が真面目だもん。

マイさんは嬉しそうだ。それはもう、自分の趣味を盛大に暴露しているくらいには。


「冒険者はSランクだね。既に王女なんかと仲良くなっていると思うし……」


私も、ちゃんとお礼をしたいな。

神羅さん。


◇◇◇◇◇おまけ


「んん?」

「どうかしましたかお兄様?」

「なんか覗かれた気がする。よく分からんが、自分の人生をしょうもない理由で当てたられた感じ」

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