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神羅転生物語  作者: watausagi
最終章 降臨
131/217

先輩の家

◇◇◇◇◇


先輩の家に来て3日。

私は1つ分かったことがある。


ーーなんか、ここ自由だーー


ラルフ達とは違うけど、なんというか……みんな子供っぽい? 無邪気な心? そういうのを感じる。

例えば初日、私の歓迎パーティーみたいなのがあったんだけど……レティスちゃん…ゴホンゴホン、レティス先輩は無言でもぐもぐと豪華な料理を食べ続け、ティファナさん…ゴホンゴホン、ティファナ先輩はセレナ先輩とちょっとした言い合いになって、メリーちゃんはクスクスと笑うだけ。

もう、どうすればいいか分からなかった。

先輩が私に苦笑いを浮かべながら、『慣れだ』と一言。

そうか、慣れればいいんだ。

初日、私は1つ学習した。


〜〜〜〜〜2日目


朝起きると、ティファナさんが作った美味しい朝ごはん(今度教えてもらおうっと)を食べ、それが終わるとコタツという物に入った。

暖かい、あれは暖かい。物理的ではなく、なんか暖かい。

一種の中毒性のようなものを感じながら、ぽけ〜っとしていると、向かいに先輩が来た。

昨日のこともあり、私のことを心配していたらしい。

ありがたく思いながらしばらく先輩と楽しく話していると、ぴょこぴょこっとレティス先輩がやってきて、どうしたのかな〜と思っていると、ズボッとコタツに潜り、少し経ってコタツから上半身がでてくるが、そこは先輩がいるところで、まるで抱きつくような形になっていた。

ちょっとあっけにとられていると、ボソリと聞こえてきた。


「……枕」


枕!? それって、仮にも先輩を枕呼ばわり!?

そんな、そんな贅沢な使い方!!

……ゴホンゴホン。マクラハダメダトオモウヨ。


〜〜〜〜〜3日目


お昼、自分の部屋の窓から外を見ると、エステル先輩とセレナ先輩が見えた。

何をしてるのかな〜と考え込んでいると、2人とも武器を手に取り闘い始めた。

参考の為じっくりとそれを観察した後、私は入学試験のことを思い出し、少し不安になって部屋を飛び出すと、目の前には先輩がいてビックリした。その後のセリフもビックリした。


『もうすぐ入学試験があるだろ?

そろそろ、不安になる頃だと思ってな 』


……ちょっと怖かった。

でも、先輩のおかげで有意義な時間を過ごせた。

私は勉強がとてつもなく苦手。先輩から教えてもらった1年の授業でさえ、全てを教えてもらったがどこかミスをしてしまう。

先輩が言うには『集中力の問題かな』との事らしい。

実技は全然大丈夫そうなので、特待生間違いなしと断言された。


『ステラの実技と筆記の結果、絶対に特待生にはなるよ』

『本当ですか!?』

『ああ、でも筆記は気をつけたほうがいいかもしれない』

『そんなにダメですかね?』

『え? ああ、いや全然そんな事ない。

ステラは筆記が苦手だと自分で言ってるけど、それは俺らと比べてるからだよ。同年代の中では文句なしの1番。

……ただ、今回の筆記は難しくなる、と俺は予測している。

これは俺たちが原因なんだが、高い点数を取りすぎちゃった』


よく分からなかったけど、先輩は最後に『頑張れ』と言った。

だから頑張る! 私は頑張る!

……ただ先輩、なんで背中にレティス先輩がいるんですか?


◇◇◇◇◇

先輩の家に来て3日。

私は1つ分かったことがある。


ーー自由なのは、レティス先輩だったーー

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