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神羅転生物語  作者: watausagi
第2章 学園編 色々な大会編突入
122/217

雪合戦 !開幕!

◇◇◇◇◇1月20日



「うわー! いっぱい積もりましたね、お兄様♪」


本当だ…………

コタツ(やっぱ雰囲気でる)も先々日くらいに出したし、もう冬真っ只中。

こういう日はあれだ、地球産の冷たいナツテキアイスを食べながらあったかいコタツに入ってるのが通だ。


「シンラー、何かする事ないか〜?

俺勉強してたから体動かしたくてよー」

「……雪合戦でもするか」

「雪……合戦…?」


◇◇◇◇◇


《ーーーと、いうわけで! 今から雪合戦が始まるわよ!

パチパチパチ〜♪》

《……あの……ペルセフォネ王女。

何で私たちがここにいるんですか?》

《そんな事どうでもいいのよ。強いて言うなら楽だから……

さ、解説解説》

《あ、は…はい。

コホン………赤コーナーはシンラ選手!!》


謎の煙が晴れたその先には、黄色い歓声が標準装備のシンラ・アリエルトが現れた。

憎たらしいほど憎めないその容姿は、もはや芸術の域に達している……かもしれない。


「ふぅ〜……どうやって勝とうかな」


おっと、余裕満々だね。


《………赤コーナーは……シンラ選手で以上です》


「えっ……?」


《続いては青コーナー、ティファナ選手とかセレナ選手とかそういう類の人達です!》


謎の煙が晴れたその先には、シンラのマイホームにお泊まり中の、この世界のレベルとしてはハイスペックな奴らが現れた。

ファナは、体術・魔法ともにSランク冒険者並みかそれ以上。

セレナも負けてはいない。

レティスはあまり得意じゃない精霊魔法がネックだが、その実力は可愛い見た目に騙されたら痛い目にあう。

シェリーは……もうマネマネの印象が強すぎる。あれさえあればシンラ以外に負ける事はない。

エドは発展途上。これからに期待だ。

レミーは……応援頑張ります。


「「「おーーっ!!」」」


おっと、やる気満々だね。


「ま、まさか俺1人……?

向こうにはファナとセレナとレティスやエステルもいるはずだ………流石に厳しいな」


シンラはちょっと顔を引き締めた。

それを見たファナが何か言ってる。


「私…お兄様と戦うことなんて出来ません!!」

「ファナ……」


美しい兄弟愛だ。泣かせるね。


《なお、今回は特別ルールとして、勝ったチームは負けたチームに何でも命令できるわよ》


「私頑張ります!!」

「おい」


残念、欲望に忠実だった。


《おぉ、早速青コーナーは士気が高まっていますね。

ご褒美作戦大成功です!》

《何でもありの雪合戦……

今日は誰がどんな事をするのか、とっても楽しみだわ》

《私もです!

ではーーー始め!》


◇◇◇◇◇


「うぉぉぉぉっお……!!」

「頑張ってエド君! 」

「うぉぉぉぉ!!!!」


《これは! エド選手が目にも留まらぬ早さで雪玉を製造している!

自分の土魔法であらかた形を作り、そこから雪をコーティングしているみたいです。

……もしや青コーナーは、チーム戦ならではの役割分担という事でしょうか?》

《そうねーーーあっ、投げるのはどうやらティファナさんとセレナちゃんみたい。

出来上がった雪を片っ端から風魔法で投げ飛ばしているわ!》

《そんなバカな!?

下手したら雪玉そのものが壊れてしまいますよ!

なんて恐ろしい技量……》

《…そうだけど、シンラくんはそれだけじゃじゃ勝てないわ》


その通り。シンラはハイテンションなう。


「甘い甘い甘い!!

強さも、スピードも、何もかもが甘すぎる!

そんな貧弱な雪玉では、俺に冷たさひとつ響いてこないぞ!

〈フレイム ウォール 〉!!」


その名の通りの炎の壁が、ファナ達の雪玉を、あっけなくシンラから守りきる。


「ふむ…守るだけじゃ道は開けん。

どれ……俺も雪玉を作って……投げる」


ヒュッッ


「時魔法で繰り返す!!」


ヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッヒュッッ…………



《な、なんて技でしょう!?

何処からともなく現れる無数の雪玉! これをどう防ぎきる!?

……って、あれはまさか!!》


サファッ……

白い雪に隠れながら、そのピンクは確かに存在した。

………青コーナーに、桜が舞い散る。


「……黒天金宮扇」


《あぁ、レティスちゃん可愛いわ。それにカッコイイ。

全ての雪玉を切り裂いてる♪》


青コーナー頑張ってる。さあ見せようチームの力。


「……(わたくし)も何かしたほうがいいかしら」

「一緒に投げようよアティちゃん!

えいっ、えいっ! えいっ!」

「………届いてないわよ。

ーーーしょうがないわね」


アティはレミーと一緒に雪玉を投げる。

……2人とも届いてはいない。届いてはいないが…………それは雪玉。

何かはもう、届いていた。



「2人とも…………うん、みんな頑張っている。

私もお兄様を越えなくちゃ」

「偶には一泡吹かせてやりたいとは、昔から思っていたし、今日がそれかもね」

「……何でも命令……ふふ」


《さらに士気が高まる青コーナー!!

これは本当に…もしかしたら……!!》

《次回、本気になったティファナさん達。

シンラくんの無敗は、最強伝説は、遂に終わりを迎えるのか?

明日に期待!》

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