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神羅転生物語  作者: watausagi
第2章 学園編 色々な大会編突入
120/217

ドキドキお風呂でハプニング!?

◇◇◇◇◇


ーーーあれ、母さんともう1人……気配が重なっている……?


「ほぉ……貴様の力は便利だな。

あれがお前の家なのだろう?」

「ああ、そうだが……」


実家に帰ってきたが、なんか気配がおかしいと違和感を感じていたら、その謎は分からぬままエステルが話しかけてきた。

だが……一応言っておくが、空間魔法は誰にも知られていない魔法なんだぞ?

それを便利とな………これが悪いのか良いのか俺には分からなでいると、向こうも気配で分かったのか、家から誰かが走ってきた。


「シンラちゃ〜ん、ファナちゃ〜ん♪」


言わずもがな、母さんである。

いつも通り抱きつことしてきたので、それをひょいっと避けると、後ろにいたファナに……


「甘いです!」


成長したファナは、見事抱きつかれるのを阻止……


「うぉぉおお!! ファナァァァ!!!」

「ええっ!?」


阻止……は出来なかった。

母さんの後ろから来ていた父さんに、ガッシリと抱きつかれてしまう。


「ファナァァァファナァァァ!!」

「きゃっ、ちょっやめ……!!」

「うぉぉおお!!」

「ちょっ……」

「ファナァァァファナ!!」

「いい加減にして下さい!!」


バチバチッッバチバチッ


父さんだから容赦がなかったのか、ファナはまともに雷魔法を食らわせた。

……あれ、痛いんだよなぁ……


「ファナ……たくましく……なっ…たな」

「ふんっ」


なんで父さんは嫌われるような事をするんだろう?

いや、そういえば前に聞いたことがあったっけ。

確か……

『それが、父親ってもんだ』

なんて、ドヤ顔で言ってきたもんだから、少しイラっときたんだった。


「ーーーお前の親は……個性的、だな」


エステルにまで言われるとは……やっぱり俺の両親は変わり者らしい。


〜〜〜〜〜


「エステルちゃんね、よろしく♪」

「こちらこそ。シンラ殿の家にお世話になってます」


ぷっ……! シンラ殿とか言ってる!! 殿ってwww…殿って言ってるwww…………イテッ、蹴られた。


「あらそうなの?

ーーー見た所、シェリーちゃん以上アティちゃん以下ってところね」

「そうなのですよお母様!」


この親子は、また訳のわからないことを言っている。


「ガッハハハハ。心配するな。俺も昔はそうだった」


父さんまで意味の分からないことを言い出した……が、なんでだろう? とっても否定したい気分だ。


俺が謎の気分にモヤモヤしている間、女性陣は盛り上がり、とてもじゃないが輪に入れそうになかった。

あのエステルでさえ、楽しそうに笑っている。

俺はというと、父さんと寂しく世間話でもしている。エドは黙々と出されたお茶を飲んでいた。


〜〜〜〜〜


「いいのか? 本当にいいのか?」

「だからいいって言ってるだろ? しつこいなぁ……」

「お前からそんな事言うなんて初めてだからな。疑いたくもなる」


夏休みを思い出して、そうだ模擬戦をしようと言ったら、このテンションだからなぁ……

でも考えてみてくれ。1日に10回は勝負を申し込むくらいだ。楽しみで楽しみでしょうがないんだろう。


「まぁ、エドを倒したらの話なんだがな」

「え、シンラ?」

「分かった。叩きのめせばいいのだな」

「え、エステルさん!?」


ーーー当然、エドは叩きのめされてしまった。……すまんエド。


〜〜〜〜〜


ーーーエステルと模擬戦を終えたわけだが……前より強くなっている。

日々怠らず特訓してるんだと思う。そこは称賛すべきかもしれないが、さっきも言った通り1日10回も申し込んでくるのはやめてほしい。


「ふぅ〜……いい汗をかいた。

ーーーそれにしても、貴様は相変わらずの化け物だな」

「エステルも十分強いぞ?」

「私はまだまだだ……貴様と戦い始めてから、確かな自分の成長を確かめられている」


ふーん……あっ、確か教鞭スキルがあったよな? それのせいかもしれない……


「ーーーあらあらあら〜、そんなに汗掻いちゃって風邪引くわよエステルちゃん?

どう? お風呂に入ってくかしら?」

「いいのですか? 助かります」

「どういたしまして〜

……そうだ、いっその事シンラちゃんと一緒に入ったらどうかしら?」

「っ…な、な、ななな何を言っているのですか!?

お、お風呂…お風呂を一緒に!?」


少しは落ち着いてほしいな。

いつもの母さんの冗談だろうから。


「お風呂沸かしてくるわ♪」


……冗談じゃないみたい。スキップで家に向かっていった。

いや、流石に友達とお風呂なんて入らないからな? 何の罰ゲームだよ……


「おい! ど、どどどうするのだ!? このままじゃ私は貴様と一緒……貴様と……一緒………」

「入らなければいいだけだろ。

何をそんなに慌ててるんだ」

「貴様! 風呂だぞ? お風呂なんだぞ!?

裸なんだぞ? 異性と一緒なんて……恥ずかしいではないか!!」


あら純情。ちょっと好印象。


「大体、貴様が落ち着いていられるのがおかしいんだ!」

「んー……慣れてるしな」

「………変態」


ファナ達に言ってくれ。


◇◇◇◇◇


結局俺は家の風呂に入る事となったから、エステルは無事に1人だった。

そしてーーー早い事にもう帰らなければならない時間となる。


「もう帰ってしまうのかファナよ!?」

「お父様がいると、私はちっともリラックスが出来ませんから」

「そんなぁぁぁ……」


帰ると言った途端、父さんのテンションがただ下りだ。イケメンも台無し。


「いつでも帰ってきていいのよ?」

「分かってるって。じゃあ」


ーーーそうそう、朝感じた違和感だったが、微弱な気配がしたのは母さんのお腹の中だった。

……つまりは、そういう事。


◇◇◇◇◇


俺は家に帰ると、1番に風呂に入る。


「っ………ふぅ〜……最高」

《クスクスクス、本当ですね》

「ぁぁ……………いや、なんでメリーがいるんだよ。

というか今日はスク水? お前そんなのどこで……」


ガラガラガラ


「っシンラ!?」

「お前は……!!」


ーーーさて、状況確認しよう。

俺はいま裸で風呂に入ってある。

そこに現れてきたのは、同じく裸の……


「エド……って、なんでだよ!?」

「なにが!?」


別にいいけど! どうでもいいけど!!

なんか違うだろ!?そうじゃないだろ!?

エドは違うだろ! エドは!!


「なんだシンラいたのかよ………っ、メリーさんもいる!?」

《………ケダモノ》

「なんでこういう時って、俺はダメでシンラはいいんだよ……」

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