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神羅転生物語  作者: watausagi
第2章 学園編 色々な大会編突入
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四連召喚魔物競技大会 綺麗なバラの棘

◇◇◇◇◇ーティファナー


《今度はティファナ選手ですか……私ティファナ選手を尊敬してるんですよ!

あんなに美しい女性なのに、性格もいいし……最高です!

今回はティファナさんに似ている、あの可愛らしい見た目のクーネという魔物で、どのようにして勝つのかワクワクしますね!》

《ワイバーン》

《…………………ワ、ワクワクしますね!》

《手が滑っちゃいました》

《…………………もうヤダ》

《あ、ゴメンゴメン。やり過ぎちゃったわね。

でもね、これだけは知って欲しいのよ。

よくあるでしょ? 綺麗なバラには棘ある……って。あれはまさしくそんな感じよ。

生徒会のよしみだけどね、ティファナさんは気の利く良い子だって知ってるわ。ちゃんと礼儀もなってるし……だけど、私がこの世で恐ろしと思ってる女性ランキング1位はティファナさんなの(思わず名前にさん付けしてしまう程に……因みに2位は歳を聞かれた時のお母様)

………ティファナさんって、意外と容赦ないのよねぇ……最初の頃はシンラ君に対する加減が難しくて、何度殺されかけたか》

《……》

《なーんて、今の私達は、モブ40が棘に刺されるのを見守りましょう》

《見守る……?》


✳︎見守る:無事であるように注意しながら、目を離さないで気をつけて見る。


〜〜〜〜〜


『おい、なんだよアレ』

チビ(・・)くね?』

『ププ〜時々いるんだよね〜ああいうの。

本気で勝てるなんて馬鹿な考えをしてさ。

この戦力差が見て分からないのかね〜? 少しは考える頭を働かせればいいのに……あーあ、恥ずかしい奴』

『…………すでに俺はその発言が恥ずかしい。

オレ達はただのモブ40なのに……』

『何言ってんだバーカ……見せてやろうぜ、モブの底力!……な?』

『っ……ああ、モブ40は伊達じゃない。

こうなりゃ意地でも勝ってやらぁ!!』

『おう!』


〜〜〜〜〜


ーーー私のクーネは少し子供っぽいところがある。少しでも自分の気にくわないことがあったら、すぐに機嫌が悪くなる……

そう、例えばクーネにちっちゃいなんて言ったら……


ぴょこりんぴょこ


……あっ……あの人達可哀想。この行動は怒りだ。

どうやらクーネには何か聞こえたらしい。

お兄様は、クーネは水の全てが自分……と、言っていた。

難しかったけどなんとなく分かったのは、クーネが空気中の水分を伝わり、色々な所からの情報を察知出来るらしい。

だからきっと、あの人達が言ってしまったのだろう……チビ……とかかな?

結構自分が小さいのを気にしてるし……そういうところが子供っぽいんだけど。


『ーーーでは、始め!!』


始まる……こうなったら早めにクーネの機嫌を取り戻さないと、あの人達が危ない。

早めに終わらせよう。


「クーネ、〈波水流……からの激水牢〉」


ぴょこん

……ザッバァァアア!! ビュュユュュユュュ………


『大量の水がモブ40に流し込まれたと思ったら、今度はその水がうねり全ての使役魔物を飲み込んでいく!!

あれじゃあ息がろくにできない!! ……怖っ』

『さながら水の檻ね。

ティファナさんもやる事がえげつないわ』


ふぅ……なんか色々と誤解されてしまったけど、これでもう……


「お、俺のピーちゃんが!?

くそっくそっ……あんなチビ(・・)に……」


あっ……


ぴょこりんぴょこ


……はぁ………


「威力は下げないとダメよ。お兄様に迷惑がかかるから……〈セクス アクアカレント〉」


シュピンッ

ドッッドッドドッッドド!!


《おっと!? 水の中で動けない魔物達に、こ…これは追い討ちをかけてる!!

ティファナ選手……恐ろしいぃぃ》

《このまま何もしなくても勝てるというのに……ティファナさん、やっぱり怖い……》


……はぁ……また誤解が増えてしまった。

最近、何故か私が恐ろしいなどといい加減なことを言っている人が多い。

お兄様だって最近、私を見てはビクッとなったりもする。これはいけない。早く誤った情報を流してる人を見つけて(✳︎全員の意見です)……お仕置きしないと。


「くそっ……ピーちゃぁぁんん!!」

「……そうか、お前のピーちゃんも……はは、俺のクーちゃんだって同じさ。どうしようもない。

あのおチビちゃんで変な魔物になす術もなかったよ」


ぴょこりんぴょこ


「もうクーネったら……何が聞こえたか知らないけど、流石にこれ以上はダメ……」


「くそがっ!!……アリエルト兄の方だって、毎回毎回美女に囲まれてムカつくしよ……とんだ兄妹だぜ」

「これが最期かもしれんな……1つ俺の武勇伝を聞かせてやろう。

昨日な……あのアリエルト兄の方に肩ぶつけてやったぜ」

「……っ」

「そして謝らなかった!!」

「……ぶはっ……お前勇者www」


……………ふぅ、私の耳…あるいは頭がおかしくなったのかもしれない。

ベタベタの無くなったコロコロ並の価値が、お兄様にぶつかった?(←なんで聞こえてるかって? 説明しよう!ティファナは兄の事になると視覚聴覚第六感が大幅に上がる。通称お兄様レーダー)


えっと……んー…………よしっ!


「クーネ、遠慮しなくていいわ。

フルパワーで〈セクス アクアカレント〉……を連発ね」


シュピンッドドッッド!ドドドシュピン!!ッドドドドドド!!シュピンッドド!!ドドッッドドシュピンッドドッドドドドシュピンッドドドドドドシュピンッ!!ドドドドッッ!!………


「「「ギャアァァアァア〜〜〜!!??」」」


《これは止めをさし……さし…… ……さしすぎでしょう……》

《勝者ティファナさん。

……どう? やっぱりティファナさんは怖いでしょ?》

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