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告白

作者: 鳥居松
掲載日:2026/04/04

次々と仲間が去っていく。

なんということはない。そういうものだと最初から分かっている。

その順番にも特段の意味はない。

単なる偶然、めぐりあわせ。

生き死にとはそういうものだ。

達観してるねぇって。君にはそう見えるのかい。

それならそれでいい。

かえって好都合というもの。誰でもひとによく見られて悪い気はしない。

「達観」

「達観」

なんて素敵な響き。そして私にはもっとも縁遠い言葉。


ああ、そんな無駄話をしているうちに、ロミエッタもつれて行かれた。

さようなら、ロミエッタ。よく頑張った。

内気で神経質な私と言葉を交わしてくれた、数少ない同胞。

今あなたは、どんな気持ち?

もしかしたら「夢をかなえた」という気持ちで、外の世界に出て行ったのかも。

うらやましいようで、でもやっぱりなんだか受け入れがたい。

いまだから言うよ、ロミエッタ。

私はいつもあなたとの距離が近すぎて、少し嫌だった。

風が吹いても、あなたとカサコソ肌が触れ合う。

そういうの、少し気になるんだよね。

ごめんね、こんなこと言って。


順番。

十分熟せば、私も外の世界に行かなければいけない。

メロンだから。

メロンとは、そういうもの。

だけど。


私はちょっと出ていくのは遅くしたくて。

いいえ、決して命が惜しいんじゃないよ。本当に。

どうせなら、形のないジャムやシェイクになるよりも

素敵なパフェの、一等上のところに飾られてみたいとも思っている。


全部、あの子のせい。

畑に週末になるとやってくる、人間のあの子。

かわいいんだよな。

大きな人間が品定めをしているその周りで、ぴょんぴょん飛び跳ねて。

なんというか、自由で。

いいなあって。

これが「恋」なのかな。

真っ先にいなくなったオーサムがいつも偉そうにみんなに話していた「恋心」ってやつ。

その時はよく聞いていなかったけれど。

もしかしたらこれが。


また次の週末来るかも、もう一回会えるかも

そう思うと、まだチョキンされたくなくて。

もう少し、もう少し。

そう思っているうちに、自分が大きくなるのを抑えるコツをつかんだんだ。

頭のほうをぎゅっと閉めて、葉っぱはなるべく寝かせて・・・

言えばきりがないけど。

でもコツをつかんだのは幸運だった。


それもここまで。

この前大きな人間が、何かを私の周りにばらまいた。

これはいけない。

どうやっても、だめなんだ。体がどんどん立派になる。

ああ あああ

これにはあらがえない。とても暴力的だ。

私にも、その時が来たのだ。


最後にあなたに一目会えてよかった。

できればあなたに、たべてほしいな。

お名前は?


チョキン







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