コネクトゲームの概要
【1年後】
桜が死亡したデスゲーム翌日から、俺は学校に行くのを止めた。
学校に行かなくなり、引きこもりになってから、父親はすぐに桜の死が原因で後追い自殺、母親も同時に桜と旦那を失って重度のうつ病になり、病院に入院している。
俺は、当時15歳で中学生だった。当時は、毎日のように美鈴が心配して家に来ていたが、俺はそんな美鈴対して何の反応もせずにいた。
そんな俺に愛想をつかしたのかやがて美鈴も来なくなり、俺は父親の保険金と両親の貯金で何とか生きている。
家族で住んでいた家は売り払い、今は高校にも行かずアパートを借りてひっそりと暮らしている。そして、今に至る。
「さてと、じゃ今日もコネクトゲームに行ってくるか。」
西暦2161年4月7日午前11時30分。
【これより、コネクトゲームへの参加希望者の応募を始めます。参加されたい方はコードを入力してお待ちください】
この1年、俺は自分自身を鍛えた。ジムに行き、ボクシングに空手、柔道、合気道、ありとあらゆる武術を習った。全ては、あの糞みたいなコネクトゲームで死なないようにするためだ。
あの日から、俺の復讐劇は始まった。家庭が崩壊し、生きていく気力を失って、どうせならと興味本位で自らコネクトゲームに参加した。
そして、その時はたまたま勝った。勝ってしまったのだ。そして、次の日も参加しようと自ら希望して、ゲームが始まる30分の待ち時間でそれを見つけてしまった。
ゲームに勝利すると、残ったプレイヤー1人に付き10ポイント生き残ったプレイヤーに配られる。そのポイントを使い、新しい武器や、ステータスのアップなどが交換できる。
その中に、コネクトゲームを終わらせる事の出来そうなものを見つけた。
【王への挑戦権 100000ポイント】
俺は、この【王】と呼ばれる者を倒せばこの糞ゲームも終わるのではないか?と睨んでいる。単純計算、毎日参加して10人全員生き残り、毎日100ポイント貰えれば3年弱で王への挑戦権を交換できる。
それを知った俺は、引きこもっている時間を有意義に使い、自分を鍛えた。今では、そこらの格闘家よりは強いだろう。俺は参加の準備を始める。
【コネクトゲームについて】
毎日11時30分~11時50分まで、参加するかしないかの希望が対象人物の頭の中にアナウンスが流れる。そのときに、参加するかしないかを頭の中でイメージする。
1度自ら参加を希望した場合は、取り消しを行なえない。また、参加しなかった者に対しても、参加希望人数が集まらなければ、ランダムで強制的に参加させられ、拒否権は無い。
そして、参加を希望した人物は、その時から11時59分まで準備期間が与えられる。この時間で、仮想空間に持ち込む物を決める。持ち込む物は、
メイン武器を1つ、サブ武器を1つ、その他アイテム2種類で上限各1個。水1リットル1本。メイン武器、サブ武器の種類は、剣、双剣、斧、ハンマー、槍、弓(矢10本)、ハンドガン(弾10発)、スナイパーライフル(弾5発)、盾、クナイ(10)本がある。
この中から、2種類選んで持っていける。バランスを取るなら、近接武器1種、遠距離武器1種の組み合わせがベターである。
ただし、攻撃力は近接武器が1と仮定すると、遠距離武器は0.5だ。人類とUnknown共に合計値が3になると死亡or破壊となる。
なので、近接武器で3回、遠距離武器で6回ダメージを受けるとその時点で終了だ。そして、人類は頭に、人工知能はコアと呼ばれる部分に1度でも当たり判定があると即死となる。
その他のアイテムは、回復薬、アクティブソナー、スタングレネード、チャフグレネード、スモーク弾、ハンドガン用マガジン(10発)
ただし、服は今着ている物。Unknownの攻撃を受けても、破損はしない。薄着だろうが、厚着だろうが、自身の耐久値は変わらない。
帽子や仮面を着けての参加も可。時計は持ち込めない。コネクトゲーム中は、15分おきに時間がアナウンスされる。
マップは、主に学校、公共施設、ショッピングモール、遊園地などの建物全体。建物じゃなく、森、草原、砂漠、雪、山などがあり、それぞれの気温も現実世界と全く同じに設定されている。
コネクトゲームに参加した時に、マップ、天候はあらかじめ確認できる。参加希望は早い者勝ちとなる。そして、12時の開始まで誰が参加したのかはわからない仕様。
マップに対応した障害物、例えば学校で言うと、机や教室のドアなどには耐久力がある。耐久力を超える攻撃を受けた場合は消滅する。
なので、バリケードを作っても数回攻撃されると壊されてしまう。ただし、一時しのぎの防御には使える。武器や、盾にも耐久力があり、前回のコネクトゲームで消耗した耐久力は、この時間にポイントを使い回復出来る。
1度、武器や盾が消滅すると、また新たにポイントを使い買わなければならない。必ず耐久力を回復させておくのがポイントである。
なお、Unknownには素手での殴り、投げ飛ばしの攻撃では、耐久力は減少しない。人間側の武器は、コネクトゲームが始まれば譲渡可能。ただし、持ち主が死亡すると譲渡した武器やアイテムは自動で消滅する。
ということは最悪、人間側同士で強奪も可能というわけだ。人間が、人間に攻撃しても耐久力は減らないが痛みは発生する。
感度は、現実世界で殴られた時の痛みは、コネクトゲーム内では半分で済む。
Unknownに関しては、人間を体温、音で感知する。遮蔽物に隠れていれば体温で見つかる事は無い。ただし、聴覚は犬の1000倍とされている。
ほんの少しの音でも人間の居場所を感知する。Unknownの武器は無限であり、弾切れは無し。
冬夜は、今日も自ら参加を申し出る。
【ピッピッピッピッ】
【冬月冬夜のコネクトゲーム参加を受理いたしました。】
参加を確認した冬夜は準備を始める。冬夜はすぐに参加でき、時間は十分にある。これが、人が集まらずランダムで選ばれたなら、準備の時間は開始までの10分しかない。
わずか10分で、装備を決め、耐久力を回復、マップの確認を行わなくてわならない。プレイヤーの配置はランダムで行われ、いかにマップを把握しておくことが重要かは、何度も参加している物ならわかる。
今回のマップは、商店街をイメージしている。1km✖1kmのマップで、建物が無数にあり、天候は晴れ、気温28度、この時間に限りあらかじめ何処にUnknownがいるかはプレイヤーにはわかる仕様。
今回冬夜の持ち物は、双剣、スナイパーライフル、アクティブソナー、回復薬を持っていくことに決めた。服装は、Tシャツに、ハーフパンツ、薄手でノースリーブのフード付きのロングコートと顔を隠すための仮面を着た。
フード付きのロングコートと仮面は毎回必須アイテムだ。なぜなら、戦いは中継され、各市町村で参加していない人間が視聴可能だからだ。
中学のクラスメイト達に顔バレをしたくない為である。
「さてと、そろそろか。」
【ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ】
【これにて、コネクトゲームへの参加希望者を締め切ります。今回は、ランダムで7人の人間が強制参加になります】
ブザーが鳴り、参加希望の枠が締め切られる。そして、ランダムで選ばれた人間には通知が行った。そして、いよいよコネクトゲームが始まる。
【では、これよりコネクトゲームを開催いたします。】
【ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ】
コネクトゲーム開始!
【アイテム紹介】
【回復薬・・・受けた攻撃を1回復出来る】【アクティブソナー・・・障害物に隠れているUnknownを見つけることが出来る】【スタングレネード・・・Unknown動きを2秒止めることが出来る】【チャフグレネード・・・Unknownが人間の位置を5秒間把握できなくなる】【スモーク弾・・・広範囲にわたり煙が発生しUnknownの視界が悪くなる。】【ハンドガン用マガジン・・・ハンドガンの予備の弾】




