謎の力と新たな試練
──特別訓練が続く中、リオは魔力操作の練習に励んでいた。
しかし、魔導典の秘密は誰にも話していない。
その日、魔法理論研究クラブの部室から声が聞こえた。
カグヤが興奮気味に呼びかける。
「リオ、ちょっと来て!研究で面白い現象を見つけたんだ」
リオは訝しげに思いながらも向かう。
──クラブ室。
部員たちは手元の魔力測定器や資料を広げていた。
「最近、魔力の流れに変な乱れが出ていて、どうも見慣れないパターンがあるんだ」
カグヤが説明する。
「リオ、その辺の話、君の感じている魔力の乱れと関係があるかも」
リオは動揺しつつも、なるべく平静を装って答えた。
「へぇ、そうなんだ……(でも、《アルカノス》のことは言えないな)」
クラブのメンバーたちは、《アルカノス》の存在を知らないため、話は魔力の乱れの原因を探る一般的な研究にとどまる。
リオは心の中で密かに決意する。
(俺だけが知っている秘密。いつか必ず、この謎を解いてみせる)
──一方、ツンデレ主席セリアもリオを見守りつつ、その成長に期待を寄せていた。
「……あんた、意外とやるじゃない。これからが楽しみね」
その言葉には照れ隠しが含まれていた。