[死のうとした僕が生きる理由] 第四話「零時の過去の続き」
第四話「零時の過去の続き」
零時は教室に入った
でも前まであったことが夢のようだ
それから時は流れ
ある日
またいじめられた
またあいつと同じクラスに
そう
あのいじめの主犯だった
「悪蔵」だ
悪蔵はこう言ったけ
「久しぶりだな零時さんよ
あの頃のこと忘れられたか
忘れてたなら 思い出させてやろうか
零時さんよ」
その日を皮切りに
またいじめが始まった
そうしてあの時よりひどいいじめが始まった
殴る蹴るは当たり前のようにおきていて
それから脅されていろいろなことをさせられた
それ以外のことは覚えたくもない
そんなことがあり
両親には言えないまま
もう生きることに疲れた
そしてあの時
人生を終わらせようと考えていた
そして
死のうとした瞬間
目をつむりながら
「もうこの地獄で生きずに済む」と考えていた
そんなことを考えながら
線路に飛び込んだ
でもその時
線路に
いなかった
だがホームに座り込まされていた
そこであなたと出会った
それからは
楽しい時間を過ごせていた
でも
過去のことはもう思い出したくないな
その時
話を無言で聞いていた刹那はこう言った
刹那「よく頑張っていってくれたね
なんとか零時が生きたいと思えるようにしてあげるからな」
刹那の手が零時の頭に触れた
零時「撫でられるのはなんか嫌な気が」
刹那「なんかごめんな(撫でるのをやめた)」
零時「誰がやめてなんて言った?」
刹那「え?」
零時「撫でてよ」
刹那「いいよ」
刹那は零時を甘やかした
それからはどんなことになるのか・・・