きょうの風
詩集のタイトルソングです。
あした吹くはずの風を
きょう吹かせてやる奴だけが
時代を変えることができるのさ
きょうのめしより未来を憂いて腹の虫を鳴かす
おれとて志のひとつもないわけじゃないけど
生きざまを示すにも高くつきそうだ
きょうの風に吹かれて
きょうの風に煽られ
きょうの風に巻かれて
きょうの風に散ってく
ほめられたもんでもねえが
すてたもんでもねえ
おれはきょうの風と生きりゃいい
きのう吹きやんだ風を
きょう吹かせてやる奴でさえ
時代を戻すことはできないさ
きょうの友より昔をあいてに酒を酌み交わすか
おれには心残りひとつあるわけじゃないから
生きかたを選ぶにも安くあがるかと
きょうの風を吹かされ
きょうの風を糧とし
きょうの風を浴びては
きょうの風を仇なす
胸を張ったりはしねえが
恥じることでもねえ
おれはきょうの風と生きてえな