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3000人の虹の子たち

作者: まさゆ

 朝、人を殺したいと思っていたのに

 夜、人に愛情を抱いている


 ぼくという人間は

 いったい何人いるのだろう


 二人くらいかな

 一〇人くらいかな

 三〇〇〇人くらいかな


 怒るぼくから悲しむぼくまで

 地獄のぼくから天国のぼくまで


 プリズムを通過した太陽光が

 波長に応じて

 たくさんの可視光線へと

 分けられるように


 ぼくも

 ふとしたきっかけで

 たくさんのぼくたちへとばらけるだろう


 そのすべてがリアルで

 赤裸々なんだろう


 まかり間違えば

 戦場で加害者になったり

 被害者になったりするぼくたちも

 いるんだろう


 そうやって

 ぼくを

 ぼくたちへとばらけさせる

 プリズムを、

 きっかけを、

 縁と呼ぶんだろう


 ちなみに虹は

 空気中に浮かんだ細かな水滴が

 プリズムの役割を果たして

 太陽光をたくさんの色の帯へと

 分けることで現れるそうです


 ぼくは虹に似ている

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