何度目かの初めて
喧騒は嫌いだったけど 彼らの声がなくなったら寂しい
ドラッグストアの前でバイク止めてなんか怖そうな彼らの声とか
商店街逃げ帰りたくなるような笑い声をしている彼女らの声とか
全て耳を塞いでしまったら
自分を律せられる力なんか本当はなかった
自分で歩き出せる力なんか本当はなかった
ただなんとなく前を向いて歩こうと思って
ただなんとなくわたしも歩いてみようと思って
人から壊されるくらいなら自ら壊れてやろうと思って
その防御方法はなんと醜いものだったかと考え直して
下手くそは下手くそなりに笑われて学んで
下手くそは下手くそなりに揉まれて学んで