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世代の勇者  作者: グミ
第一章 「王国」
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第八話「思い」

前回ヴァートとアイスはそれぞれの敵と戦っていた。

バンVSヴァート

レイVSアイス

そして後方支援をしていたホープラスは紫フードの攻撃によって重傷を負ってしまう。

その頃、レイと戦ってたアイスは紙一重の戦いを続けていた。

ドカン!!!


アイスが黒髪の少女「レイ」と戦っている途中に凄まじい爆発音が響いた。


「?!?!」

▶︎反勇者組織[黄色ローブ]【レイ】


「派手にやってるね」

▶︎白髪の少女【アイス】


爆発音に驚いたレイにアイスは氷の結晶を叩き付ける。レイはすぐ戦闘に集中し、細い左手に握られた短剣で氷の結晶を斬り刻む。


「やっぱり…変だね。」

「私は変じゃないです。」

距離を保ち、アイスは違和感の正体を探る。


(スピードも剣術もヴァートに並ぶぐらい凄いけど腕力はイマイチ……なのに)

「考え事ですか?」

さっきまで距離を置いていた筈のレイは、アイスの目の前に来て左手に力を入れた。


「余裕ですね」

「!!」

目に負えないスピードで薙ぎ払われる短剣をアイスは氷の柱で防御するが氷の柱は粉々に砕けた。


(どこからこんな力を出してるの??)

「無駄ですよ」

レイの鋭い剣先がアイスの首を捉えたが、レイは体制を崩し、あと一歩届かなかった。


「え?!」

地面に倒れたレイ。すぐに体を起こし、空から降り注ぐ氷の雨をトップスピードで避ける。が、


「あっ?!」

レイはまた地面に倒れた。足元に目をやるとレイが踏んでいた地面は氷の塊へと変わっていた。


「何…これ?!」

「アイスロード」

倒れたレイのすぐ後ろでアイスは呟いた。


「?!」

「動かないで」

振り向いたレイは氷の結晶に囲まれていた。少しでも動けば氷の結晶が体に突き刺さる。アイスは悲しい目でレイに問いかけた。


      〜〜〜第八話「思い」〜〜〜


「名前は?」

「…レ…イ」

「そぉ…レイちゃん。何で人を殺すの?」

「???」

「何で反勇者組織に入ったの?」

「私は…」

「何で…サード村を攻撃するの?」

「………………」

アイスには分からなかった…何故こんな女の子が人を殺すのか…ヴァートと私が憧れた勇者を…何故嫌うのか


「人を殺すのは…殺さないと生きて行けないから…」

「!!!」

「反勇者組織に入ったのは…同じ境遇の人が居たから」

「…」

「サード村に攻撃したのは…生きる為。」

震える声でレイはアイスに訴えた。


「みんなが言う通り…勇者様が良い人で、とっても強い方なら…どうしてブラッドは救われなかったの?」

「どうして…と言われても…」

「あなたには…好きな人は居る?」

「?!?!?!」

「私の好きだった人はとても強い人だった。ある日村に魔王軍が押し寄せてきて村を焼き払った。彼は勇者が来るまで…戦い続けた。多くの敵を倒した彼に、魔王軍はある提案を持ち掛けてきたの…」



------------------


15年前---イレブ村


「提案?」

「そう提案だ。」

何万もの軍勢を統率していた第3魔王軍幹部「ビット」はたった一人で戦っていた白髪の剣豪「ブラッド」に話しかけた。


「どんな理由だったとしても…提案は呑まない」

▶︎白髪の剣豪【ブラッド】


「まてまて。この提案は俺にとってもお前達にとっても有益な提案だ。」

▶︎第三魔王軍幹部統括【ビット】


ニヤニヤと笑いながら近づいて来るビットにブラッドは剣を構える。


「…ざけんな」

「?」

「ふざけんなって言ったんだ…提案?馬鹿にするのも大概にしろよ!何人の善人が死んだと思ってる!!」

「俺こそこの村に送った部下どもは全員お前に殺されたぞ?」

「仲間の損失が大事なら!何でこの村を襲った!!」

「…」

「…答えろよ」

イレブ村の建物は全て焼け落ち…崩れていた。残っているのはレイとブラッドだけだった。ビットは少し黙り、辺りを見渡して、笑いながら答えた。


「理由なんてwあるわけないだろ?」

「は?」

想像もしなかった解答にブラッドは左手に持っている剣を握り潰す勢いで握った。


「俺もお前も失った物は戻らない。お前は村を守ったが勇者は来なかった。」

「…」

「取り敢えず今は提案だ」

ブラッドの目の前まで来たビットは笑いながら提案を言い始める。


「お前が魔王軍に入る代わりに俺はお前らを殺さない。」

「…」

「勇者に選ばれなかったお前が、たったの一人で一つの魔王軍を滅ぼしたんだ!魔王軍に入れば間違いなく幹部の座に着ける!」

「その必要はない…」

「あ?」

「今からお前を殺せば良い話だからだ…」


ザンッ!!!


「グッ!!!」

ブラッドが振り上げた剣はビットの右腕を切り落とした。と同時に後ろから叫び声が聞こえた。


「い"あ"あ"あ"あ"あ"あぁぁぁぁぁ!!!!」

「?!」

焦って振り向くと最愛の妻「レイ」の右腕は千切れ、地面へと転がっていた。


「レイ!!!」

「何だぁこれ?!再生しねぇ…!!くそ!話は最後まで聞けよ!!」

ブラッドは倒れ込んだレイの元に行き支えた。


「レイ!!しっかりしろ?!!レイ!!!」

「…」

「レイ!!!!」

「ごめ…な…い…」

「大丈夫だ!レイ!こんな傷すぐ治る!!待ってろ?待ってろよ?」

レイを地面に優しく置き、ブラッドはビットに頭を下げた。


「悪かった!入る!!魔王軍に…だから!!」

「…それで良いんだよ。」




------


「そんな事が…」

「…」

「でも…悪いのは魔王軍で…勇者は悪くないよ?」

「彼が魔王軍の幹部になった3年後…ブラッドは勇者に殺された…魔王軍の幹部って理由でね…」

「…」

「ブラッドは私を守る為に魔王軍に入って勇者に殺されたの!勇者を恨まない理由がない!!」

レイの左手で強く握られた短剣は赤黒く輝き始める。


「何を!!??」

「私のスキルは【採血】…能力は…殺した人数に応じて身体能力が向上する力!これは本来…ブラッドが使っていた能力」

危険を感じたアイスはレイを囲っていた氷の結晶を叩き付けた。しかし、氷の結晶は全てレイによって砕かれた。


「そんな…!」

以上なまでの反射神経…振り回す短剣はヴァートの剣筋を軽く超えていた。立ち尽くすレイの黒髪は赤色に染まる。


「言っとくけど…殺すから」

「そうはさせないよ」

▶︎金髪の男【???】

レイの殺気に動けなかったアイス。その視界には謎の金髪の男がレイの後ろに立っていた。


次回「Sランク」


敵情報

赤ローブ「ザーク」(男)(34歳) Aランク 短剣使い

 スキル「暗殺」


青ローブ「ギル」(男)(35歳) Aランク 

 エンチャント魔法使い スキル「魔法反射」 

 エンチャントローブ「物理反射」


黄色ローブ「レイ」(女)(34歳) Aランク→?ランク

 短剣使い スキル「採血」 スキル武器「血力」


緑ローブ「バン」(男)(25歳) Sランク 属性魔法使い(炎)

 スキル「爆発」


紫ローブ「???」(男)(47歳) ?ランク 短剣使い

 スキル「???」



本編「世代の勇者」に今度登場するキャラクターの短編小説も出しているので、もし良ければご覧下さい!

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