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世代の勇者  作者: グミ
第四章「休日」
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第七十八話 [休日]「ヴァートとアイス」

前回、部屋の中。ベットに座るセリアとロゼは、昔話をしていた。

その中、セリアはロゼに自身の思いを伝え、告白する。


休日を貰った二人は、ラペンから手渡された袋を握り商店街を歩いていた。


【ヴァートとアイス】


「こんなに貰えるんだな……」

▶︎第二勇者パーティ所属【ヴァート】


袋の中には金貨120枚。二人で240枚。


「こんな大金…見た事ない……」

「ね…なんか怖いね。」

▶︎第二勇者パーティ所属【アイス】


勇者パーティは基本として給料は発生しない

主な収入源は、犯罪者の確保や村の救済など、相手のランクや対応ランクによってお金が支払われる。


「えっと……この2週間で…【サード村襲撃事件】、【王国襲撃試練事件】、【ホープラスの暴走救世】、【[支配の魔神]撃退及びテン村の護衛】……でも殆どは最後の報酬だろうな…」

「明日も休みだし、私達二人でこんなに使わないし、ママに送っちゃおうかな。」

「アリだな。…びっくりするかな?」

「絶対しちゃうよね!!」

くすくす笑う2人は、互いに1枚ずつ金貨を取り出した。


「これだけ使っちゃおう!!ご褒美に!!」

「しゃあ!!てかこんなにあったらなんでも出来る!!」

ワクワクする二人は、早速お店に目を付けた。


「お土産屋さん……噂に聞いた事あったけど存在するんだな……」

「王国にもあったよ?」

「え?!…あっそう言えば、アイスはシャルさんと見て回ったんだっけ?」

「うん!!シャルさんと!!……」

落ち込んだアイスをフォローするヴァート。


「命に別状無いらしいし!!大丈夫!!」

「…そうだよね!!」

空元気にお店に行くと、様々なデザインが目に入る。


「可愛いのがあるよ?!?!?!何あれ?!」

「どれ?!」

「よく分かんない茶色の動物がトマト投げてるやつ!!」

「…ほんとだ!!なんだこれ!!!」

「なんだろうね?!」

楽しそうに眺めていると、店の奥からおばぁちゃんが顔を出した。


「それぁーカピバラ言うんよ。可愛かろー」

▶︎お土産屋の店主【イネ】


「かぴばら!!!」

「実在する動物なんだ?!」

好奇心旺盛に見て回るアイスは、かぴばらがハートを持ち、抱き着いているキーホルダーに目を付けた。


「!!!これ!!可愛い!!これ下さい!!」

「まいどぉー。1つ銅貨2枚だよぉー。」

「えっと!!…!!」

振り向いたアイスは、焦りながらヴァートに囁いた。


「流石に金貨じゃマズイかな?!?!」

「確かに…申し訳なさが勝つよな…」

先に崩すべきだったと後悔する二人に、背の低い少女が声を掛ける。


「お~い。どした~?」

▶︎第二王国前線指揮官【ミスリラ】


「ミスリラさん?!」

「うん。ミスリラさん~。どうした青春を謳歌せし者よ。そんなに慌てて」

「えっと!!」

状況を慌てて説明したアイスに、ミスリラは笑いながらお金を出した。


「そんな事?!いいよいいよ。私奢るから」

「いやいや?!それも申し訳ないです!!」

「ならお風呂の時に背中流して貰おうかなぁ~」

「ぅ……なら……お願いします…」

「あ~い。可愛い後輩にならいくらでも奢りますよ~。」

同じくカピバラのキーホルダーを持つミスリラは、アイスのキーホルダーと一緒に支払いを済ませた。


「はいこれ!!」

「ありがとうございます!!!」

「うん!!いいのいいの。…ヴァートくんは?何か奢って貰わなくて良いのかい?」

「大丈夫です!!」

「そっか!…と言うかお二人さん…デートですかな?」

「「んな?!?!」」

焦ったアイスとヴァートは、同時に顔を赤らめた。クスクスと笑うミスリラは、口に手を当て呟く。


「分かりやすいねぇ。…まっ!私もなんだけど!」

ミスリラが嬉しそうに振り向き、ヴァート達も同じ方を見る。

道の端で空を見上げる金髪の勇者は、真剣な表情をしながら荷物を持っていた。


「!!!ライトさんと?!?!」

「まぁ~ねぇ~……片思い中~。」

「ライトさんって…モテるんですね……」

「…(アリシアちゃん!!取られちゃうかもだよ?!?!)」

「まぁまぁ。ここは一旦おさらばで!!…二人も沢山楽しむんだぞ~~!!……あ!!そうそう!!……勝機は目の前に有りぃ。それじゃまたね!!」

手を振りキーホルダーを振り回すミスリラは、ライトと合流した。


勢いに流された二人は、各々深く考える。


「…(片思い中か…凄いなぁ……ズバッと言えるなんて…)」

「(なるほど…ライトさんみたいな人がモテるんだな…?)」

互いに目を合わせると、ヴァートはアイスに質問する。


「……アイスはどんな人が好き?…その…恋愛として…」

「……ふぇ??」

動揺を隠しながら様子見するヴァートに、アイスは頬を赤くする。


「えっと……ひ、秘密…です。」

「!!!(やっぱライトさんみたいな人なんだ?!?!)」

▶︎鈍感少年【ヴァート】


「(あーもう!!私の意気地無し!!!)」

互いに落ち込みため息を吐くと、2人はクスりと笑った。


「……ヴァートは?」

「え?」

「ヴァートは……どんな人が好きなの?」

「えっと……」

「(誰だろう……やっぱり元気なミールちゃんだったり、大人なリーラちゃんとかが人気なのかな……)」

「…隣歩いてると…なんか…無意識に見ちゃうってか………いつも元気で明るくて…でも、意地悪な所もあるし、感情に流されやすくて…泣く時は泣くし、怒る時は怒るし……そんな…純粋な女の子が好き…だ…けど何?!?!?!?!」

突如キレたヴァートはアイスを見る。

俯くアイスは、脳に響く心臓の鼓動をどうにか抑えようと必死だった。


「…(わ、わ、私?!?!?!)」

▶︎勘のいい少女【アイス】


白髪の少女は、頬を触りながら照れる


「(えっ?!?!時々見て来るのってそう言う意味だったの?!と言うかヴァート顔真っ赤!!ちょー可愛い!!じゃなくて!!!え?!私の事好きなの?!私だよね?!私って私って意味で私は私だから私の事を言ってる訳でヴァートは私の事を好きって事で私はヴァートが好きだから私は私の心に正直になっても私は許してくれるって事だから私は私を応援するし私はヴァートと結ばれたいから私が今すべきなのはヴァートに私から告白するのが最善って言うか必然って言うか確定って言うか勝ち確って事?!?!?!?!?)」

*この間僅か1秒


口をふにゃふにゃにしながら、アイスはヴァートに質問する。


「ヴァート!!!」

「…なんだよ。いいだろ別に……俺にだって好きな人位いる。」

「それって……。……」

言葉に詰まり、アイスは再び顔を真っ赤にした。


(私の事??とか言えないよ!?!?!恥ずかしい!!!)

「えっと……白髪だったり…する……?」

恥ずかしさに頭を下げる。湯気の上がる顔を上げ、ヴァートをチラ見。


「……?!……おぅ……」

「!!(私だぁ!!!!!!!!!!)」

「なんだよ……(やけに限定的な質問…探られてる……?いや…バレる訳……)」

「160cm?!?!」

「…うん……」

「!(絶っっっ対私だ!!!!!!)」

嬉しそうに喜ぶアイスに冷や汗をかく。


「……俺は答えた。…アイスも少しだけ教えろよ…てか…好きな人居るのかよ……」

「えへへ!!どうだろうね!!!」

「…なんだよそれ……」

落ち込んだヴァートの手を握り締める白髪の少女は、笑顔で囁いた。


「意外と近くに居るかもだよ?」

「?!?!」

即座に辺りを見渡すヴァートに、アイスはくすくすと笑った。


「ばーーーか!!」

「!!は、はぁ??」

「…なんでも!!」

「……?」

振り向いた少女は、少年の手を引く。


出会って初めて手を差し伸べられ、自ら進んで触れた。……少年の手。


バカみたいに鈍感で……

惹き込まれるぐらい魅力的で……


「お、おい!!」

「行こ!!まだまだ休みは終わらないよ!!」

私の大好きな…ヴァートの手



街を走る少年少女は、楽しそうに時間を楽しむ。


出会い、理解し、受け入れ、共に歩く。


これらの事象は恐らく。生物だけの物ではない。






……







それでも、物語の全てには。


【終わり】が存在する。




次回「休日 男性陣」

お金の概念


日本円で、

金貨1枚=1万円、銀貨1枚=1000円、銅貨1枚=100円


給料の仕分けは、

【サード村襲撃事件】▶︎10万円

【王国襲撃試練事件】▶︎10万円

【精神離別暴走状態からの救助】▶︎55万円

【[支配の魔神]撃退】▶︎35万円(討伐の場合更にup)

【テン村護衛】▶︎10万円


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