表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世代の勇者  作者: グミ
第三章「第二魔王軍 前編」
64/84

第六十三話「価値観」

前回再開した【ヴァート】と【バン】は衝突する。

新しい武器、【折り畳み刀】の剣劇をものともしないヴァートだったが、2人の前に赤髪の青年【レト】が現れる。

騒がしい宿は笑い声が飛び交う。


「これうっま?!?!この肉まだある?!」

▶︎第二勇者パーティ所属【ヴァート】


「ヴァート!!これも食ってみろよ!!名産品らしいぞ!!」

▶︎第二魔王軍自称見習いリーダー【レト】


打ち解けた二人は、目をキラキラさせながらご飯を頬張る。次々におかわりする2人を見つめる青髪の少年は、嬉しそうに笑った。


「……。なんだ。良い人じゃん」

▶︎第二魔王軍所属【ルーブ】


メガネを上げると慌てた様子で振り向き、薄緑髪をした少年に話しかける。

「勇者って…ブラッドさんに酷いことした人達じゃないの……?」

「…?分かんないけど。多分勇者にも色んな人がいるんだと思うよ?」

▶︎第二魔王軍所属【アイ】


目を開かない少年は、笑顔で食べ物にかぶりつく。

「ふーん…」

「…!!なぁヴァート!!わざわざ第二魔王軍周囲の村に来た理由ってなんだ?」

「ちょ…レト!!」

「んだよ。俺が言わなくても言っただろ?」

「そこじゃない!!……ったく…」

天井を見上げたヴァートは情報を抜き出すために、控えめに質問した。


「……第二魔王軍と第三魔王軍が手を結んだって…本当?」

「…?そうなのか?いつの話?」

「1週間前。情報が流れてきた。」

「ふーん。ガセだろ。第三魔王軍って言えば、The悪者だろ?流石に手は組まないって!」

「…そっか。ならよかっ」


ドカンッッッ!!!!!!!!!!


「?!」

外から大きな爆発音が響く。窓はガタガタと震え、振動が部屋を揺らす。


「ったく…ガキかよあいつ」

立ち上がるレトは、外を見ながら呟いた。


「……?あいつ誰?ヴァートの仲間か?」

呼ばれ、視線を外に移す。赤く燃えるバンの目の前に、紫と白の髪をした男が立っていた。


「…いや?知らない」

「ってことは民間人か?!まじあいつ手当たり次第かよ!!!」

「俺も行く!!狙いは俺だ!!!」

「助かる!!」

2階の窓を飛び出し、地面に足をつける。

日は落ち、月が顔を出していた。


「だから!!俺に指図すんじゃねぇ!!」

▶︎反勇者組織【バン】


「【威勢】が良いだけの【実力不足】。それを理解しない【脳】。【言葉遣い】も正してあげよう。君はもっと【強く】なれる。」

バンの頭を掴み、呟いた瞬間。男は2人を視界に写した。


「「?!?!」」

「おや?何か用かな?」

▶︎第一魔王軍幹部[支配の魔神]【クースト】


冷たい目線が体を止める。足の指1本に至るまで、その迫力は、思考や心臓の鼓動すらも……


「【異常回復】!!!!(焦り)」

▶︎第二勇者パーティ所属【リーラ】


「?!っ?!?!」

(息!!息しろ俺!!!意識持って行かれた!!!)

「回復助かる?!?!…なんだよこの威圧…」

武器を構えたヴァートとレト。

沈黙するクーストは、バンの頭から手を離し、頭を傾げた。


「【警戒】した?初対面で武器を突きつけられる人の【気持ち】が分からないなんて、【理解力皆無】。せめて質問だけでも答えるのが【平和】への一歩だと思うけど?それとも、君たちは【悪者】なのかなぁ?」

「……ヴァート?2歩下がれ…首飛ぶぞ」

「…?!舐めん…」

「頼む」

「…おう……」

言葉通り2歩下がった瞬間、レトは大きな声で話しかけた。


「……そこの馬鹿が迷惑かけた。ただ連れ戻しに来ただけだ。面倒事は避けたい…」

「……ふん。【馬鹿】ってこの子の事?まぁ否定はしないけど…名前があるならそっちで呼ぶのが【仲間】なんじゃないの?あと……この子はもう僕のだから……ごめんね?」

「え?」

「…?分からなかったかな?この子は僕の【仲間】になったから、大人しく帰りなよ。それとも、【奪おう】としてるかな?」

「いや……奪うも何も!バンは俺達の仲間で!!」


パンッッッ!!!!!!


「…【否定】【決めつけ】【思い込み】。主張すれば【思い通り】になると【勘違い】する【生物】が産まれるのは何故だろう?」

「レト?!?!?!」

「……だぃ…じょおぶ!!見えてたから!!でも?!」(おっも?!?!?!)


触手のような斬撃を防御するレト。ヴァートの後ろから走って来た薄緑髪の少年は、斬撃にナイフを当て呟いた。

「【反射(パリィ)】」

▶︎第二魔王軍所属【アイ】


「ん?」

【反射】した斬撃は、クーストへと向かい直撃した。倒れ込みそうなレトを抑え、汗を流す。


「大丈夫?!」

「ナイスカバーだアイ!!!いやまじ助かった!」

「【宣戦布告】と捉えても良いんだよね?いやぁ…【遠慮】なく【攻撃】するなんてまぁ。親の顔が見てみたい」

「…ダメージ無し……」

(本当に遠慮込の攻撃だったのか……?【物理反射】は以前に経験したけど…かなりのダメージだった…)

剣を握るヴァートはレトに目配せし、息を吸った。


「…守るぞこの村」

「当たり前!!バンも取り戻す!!」

剣先が月を反射する。

微笑むクーストは、深く。ため息を吐いた。



次回「因縁」

ご覧頂きありがとうございました。いいねと感想。ブックマーク登録も是非是非それでは!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ