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世代の勇者  作者: グミ
第三章「第二魔王軍 前編」
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第六十一話「出会いと恋 その2」

過去、ホープラスに助けられた少女【ヒューラ】は、第二魔王軍でありながらホープラスに恋をする。念願の村巡回にて、予想外の来訪者に息を潜めた。

テン村へと歩き始めたホープラスに、ヴァートとアイスは抱き着き止める。


「わぁ?!」

「先にご飯食べない?!」

「それな?!あと宿!!」

「ん~……まぁお2人が言うなら!リーラさんもそれで良いですか?」

「うん(汗)…えっと……(動揺)」

明らかに動揺しているリーラは、テン村に入った段階からソワソワしていた。


「リーラさん?顔色が優れないですけど……」

「その……や、約11人程…魔力を纏って居る人が居ます(怖い)」

「?!魔力?!?!」


-------------

魔力解説

【魔力】とは、人を殺した時に出現する負のエネルギーの事である。

自在に扱う者には、相応の魔力(魔法)を宿す。

負のエネルギーが多い場所に長く滞在すると、魔力が付着する。

この際、【魔力感知】【マナリンク】【過剰摂取】などのスキルを有して入れば気付く事が可能。

戦い慣れしている人は、違和感に気付きやすい。

-------------


「魔力の付着で…体内の……マナまでは達してないですけど……(恐)」

辺りを見渡すリーラは、目を瞑り下を向いた。


「……3人に…見られてます」

「?!」

即座に辺りを見渡す。スキル【120%】で見るが、特に反応は無い。


「あの!!」

「「「?!?!」」」

声が聞こえ正面を見ると、黒髪の男が話しかけて来た。


「……ホープラス…さんですよね。勇者学校の…」

「?!え?」

「えっと……あれ?ごめんなさい。どこかでお会いしましたかね?」

動揺するホープラスの横で、警戒をとかないヴァートとアイスは、ゆっくりリーラに目配せする。


「……まぁ。怪しみますよね。んん!!…俺の名前は【カイ】。第二魔王軍幹部見習いリーダーだ。」

「?!魔王軍?!?!」

「焦るな。…ここだと分が悪いだろ…場所変えるぞ」

「……なにを…」

「いいから……折り入って話がある。」

カイは頭を下げると、手を前に出した。


「一刻も早く場所を変えたい…俺にとってはありがたいが、あいつに取っては宿敵だ。手を触れ。……俺の試練内で話をしよう。」

「…信じろと?」

「…話が通じると…信じてる。」

「それってみんなじゃなきゃ駄目かな?」

「……ホープラス。ヴァート。アイスは来て欲しい。君はまだ、誰にもバレていない筈だ。」

「えっと(困惑)」

「…ふぅーー…アイス?ホープラスと行ってくれ。」

「…分かった」

「……条件は、俺はリーラさんと一緒に残る事。1人の時に襲われたらいけないからな。それだけは絶対だ。」

「…ありがたい。」

頷いたアイスとホープラスは、カイの手に触れる。瞬間二人は消え、カイはヴァートに注意を促した。


「出来るだけ被害は最小限に頼む。すぐ来るぞ。」

続いてカイも消える。

静寂が残り、ヴァートはリーラに話しかけた。


「…宿探します?」

「え?!ま、待たないの?!(驚)」

「……待ちたいですけど…多分。彼は大丈夫だと…」

「み~~~~~つけた!!!」

「「?!」」

「会いたかったぜクソ野郎!!あ"ーいてぇ。傷が疼くなぁ!!おい!!!!」

「リーラさん!!下がって?!?!」

「え?!で、でも!(困惑)」

「範囲攻撃が来ます!!建物の裏に!!」

「覚えてくれてんのか!!忘れらんねぇよなぁ!!!」

近付く声は音を上げる。リーラが走り出し、ヴァートが剣を構えた瞬間。


ドガンッッッ!!!!!!!!!!!!


「あはっ!!」

「ぐっ?!?!」

剣が交差し、金属音が奏でる。

白髪の男は顔を近づけると、嬉しそうに叫んだ。


「会いたかったぜ!!ヴァートくぅん!!」

「!!!バン!!!!!!」


次回「出会いと恋 その3」

▶︎反勇者組織【バン】

過去サード村にて、ヴァートと衝突したSランクの炎魔法使い。スキル【爆発】と身体能力を有し、その攻撃スタイルとしつこさに、ヴァートは苦戦を強いられた。



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